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公開番号2025110608
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004541
出願日2024-01-16
発明の名称光学シート、面光源装置および表示装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/00 20060101AFI20250722BHJP(光学)
要約【課題】上下方向および左右方向の映像光の出射を制御することが可能な表示装置が得られる光学シートの提供。
【解決手段】基材層1と、基材層の一方の面に積層された光学機能層2と、を備える光学シートであって、光学シートは、平面視において、第1方向に延びる一対の第1辺と、第2方向に延びる一対の第2辺と、を有する矩形形状を有し、光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延在する複数の光透過部3と、隣り合う光透過部の間に形成される光吸収部4と、を有し、光透過部の所定の断面が台形であり、短い上底が入光側とされ、第1方向および第2方向に直交する第3方向における光の透過率を100%としたときの、第3方向に対して第1方向側に±20°傾斜した方向の光の透過率の割合である相対透過率が、10%以下であり、光透過部の延在方向が、第2方向に対して、1.5°以上、20°以下の角度を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、前記基材層の一方の面に積層された光学機能層と、を備える光学シートであって、
前記光学シートは、平面視において、第1方向に延びる一対の第1辺と、第2方向に延びる一対の第2辺と、を有する矩形形状を有し、
前記光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延在する複数の光透過部と、隣り合う前記光透過部の間に形成される光吸収部と、を有し、
前記光透過部の前記所定の断面が台形であり、短い上底が入光側とされ、
前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向における光の透過率を100%としたときの、前記第3方向に対して前記第1方向側に±20°傾斜した方向の光の透過率の割合である相対透過率が、10%以下であり、
前記光透過部の延在方向が、前記第2方向に対して、1.5°以上、20°以下の角度を有する、光学シート。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
基材層と、前記基材層の一方の面に積層された光学機能層と、を備える光学シートであって、
前記基材層は、樹脂基材であり、
前記光学シートは、平面視において、第1方向に延びる一対の第1辺と、第2方向に延びる一対の第2辺と、を有する矩形形状を有し、
前記光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延在する複数の光透過部と、隣り合う前記光透過部の間に形成される光吸収部と、を有し、
前記光透過部の前記所定の断面が台形であり、短い上底が入光側とされ、
前記光学シートは、車の助手席前方に配置される表示装置用の光学シートであり、
前記光透過部の延在方向が、前記第2方向に対して、1.5°以上、20°以下の角度を有する、光学シート。
【請求項3】
前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向における光の透過率を100%としたときの、前記第3方向に対して前記第1方向側に±20°傾斜した方向の光の透過率の割合である相対透過率が、10%以下である、請求項2に記載の光学シート。
【請求項4】
前記光透過部と前記光吸収部との界面が、前記光学機能層の層面の法線に対して成す角度が、4.5°以上である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シート。
【請求項5】
前記光学機能層の入光側開口率が、35%以下である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シート。
【請求項6】
前記光吸収部の高さが、120μm以上である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シート。
【請求項7】
前記光吸収部のOD値が、3.5以上である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シート。
【請求項8】
前記光透過部の屈折率Ntと前記光吸収部の屈折率Nrとの差Nt-Nrが、0.05以下である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シート。
【請求項9】
前記基材層のリタデーションが、3000nm以上である、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シート。
【請求項10】
請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学シートと、
前記光学シートに入射する光を射出する光源と、を備える、面光源装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学シート、面光源装置および表示装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
テレビ、パソコンのモニター等の表示装置は、表示すべき映像を出射する映像源を備えるとともに、映像光の質を高めて観察者側に提供する光学シートが備えられている(例えば、特許文献1~特許文献3)。
【0003】
映像光の出射方向は、正面、及び正面から上下左右の所定の角度の視野角とされることが多い。これにより、正面のみでなく、ある程度角度を有する位置からも、画面に映し出された映像を視認することができる。一方で、覗き見防止等、必要に応じて正面方向を主要な出射方向とし、視野角を制限することも行われている。そのための光学シートは、例えば特許文献4に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-080198号公報
特開2015-014681号公報
特開2017-215440号公報
特開2006-171701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、自動車等の車両の助手席前方に、助手席に座る人の娯楽等を目的とした表示装置が配置される場合がある。このような助手席用表示装置においては、運転手による運転を妨げないように、運転手側への映像光の出射を制御することが求められる。しかし、従来の光学シートを助手席用表示装置に搭載した場合、正面における光の透過率(%)を100%としたときに、例えば、正面から左右方向に±30°傾斜した方向の光の透過率(%)の割合である相対透過率が10%程度となり、正面から左右方向に±20°傾斜した方向の光の透過率(%)の割合である相対透過率が55%程度となり、運転手側に出光が視認される。なお、右ハンドルの車両の場合、助手席用表示装置は、一般的には、運転手の正面方向に対して左方向に少なくとも20°から30°程度傾斜した方向に配置される。同様に、左ハンドルの車両の場合、助手席用表示装置は、一般的には、運転手の正面方向に対して右方向に少なくとも20°から30°程度傾斜した方向に配置される。
【0006】
図11(a)に、従来の光学シートの概略斜視図を示す。図11(a)に示す光学シート90は、例えば、シートの一つの辺方向(図11(a)においては第2方向D2)に沿って延在し、光を透過する部分(光透過部33)と光を吸収する部分(光吸収部34)とがシート面に沿って交互に並列された層(光学機能層32)を有する。このような光学シートは、光透過部33および光吸収部34の延在方向(図11(a)においては第2方向D2)に対して直交する方向(図11(a)においては第1方向D1)のみの視野角制御となり、平行方向(図11(a)においては第2方向D2)の視野角制御が困難であった。そのため、図11(b)に示すように、光学シート90を助手席用表示装置100に使用した場合に、車のフロントガラスの助手席側に映像光が移り込む場合がある。そのため、助手席前方のフロントガラスへの映り込み(上下方向)も制御することが求められる。なお、図11(b)においては、表示装置100の光学シート以外の部材に関しては省略している。
【0007】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上下方向および左右方向の映像光の出射を制御することが可能な表示装置が得られる光学シートを提供することを目的とする。具体的には、車の助手席前方に配置される表示装置用の光学シートとして用いた場合に、運転手側への映像光の出射を制御することが可能であり、かつ、助手席前方のフロントガラスへの映像光の映り込みを制御することが可能な表示装置が得られる光学シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態は、基材層と、上記基材層の一方の面に積層された光学機能層と、を備える光学シートであって、上記光学シートは、平面視において、第1方向に延びる一対の第1辺と、第2方向に延びる一対の第2辺と、を有する矩形形状を有し、上記光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延在する複数の光透過部と、隣り合う上記光透過部の間に形成される光吸収部と、を有し、上記光透過部の上記所定の断面が台形であり、短い上底が入光側とされ、上記第1方向および上記第2方向に直交する第3方向における光の透過率を100%としたときの、上記第3方向に対して上記第1方向側に±20°傾斜した方向の光の透過率の割合である相対透過率が、10%以下であり、上記光透過部の延在方向が、上記第2方向に対して、1.5°以上、20°以下の角度を有する、光学シートである。
【0009】
本開示の他の実施形態は、基材層と、上記基材層の一方の面に積層された光学機能層と、を備える光学シートであって、上記基材層は、樹脂基材であり、上記光学シートは、平面視において、第1方向に延びる一対の第1辺と、第2方向に延びる一対の第2辺と、を有する矩形形状を有し、上記光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延在する複数の光透過部と、隣り合う上記光透過部の間に形成される光吸収部と、を有し、上記光透過部の上記所定の断面が台形であり、短い上底が入光側とされ、上記光学シートは、車の助手席前方に配置される表示装置用の光学シートであり、上記光透過部の延在方向が、上記第2方向に対して、1.5°以上、20°以下の角度を有する、光学シートである。
【0010】
本開示の他の実施形態は、上述の光学シートと、上記光学シートに入射する光を射出する光源と、を備える、面光源装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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