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公開番号2025110708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004693
出願日2024-01-16
発明の名称人力駆動車用の変速機および人力駆動車用のコンポーネント
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人
主分類B62M 11/06 20060101AFI20250722BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】好適に変速できる人力駆動車用のコンポーネントを提供する。
【解決手段】人力駆動車用の変速機は、複数の異なる変速比に変更できる人力駆動車用の変速機であって、第1遊星歯車ユニットを有する第1変速部と、第2遊星歯車ユニットを有する第2変速部と、第1カム軸を含み、かつ、前記第1変速部を制御する第1回転制御部と、前記第1カム軸と同軸に配置される第2カム軸を含み、かつ、前記第2変速部を制御する第2回転制御部と、前記第1カム軸と前記第2カム軸とを連動させる連動機構と、を備え、前記第1回転制御部は、前記第1カム軸の回転に応じて、前記第1変速部の複数の第1変速比のうちの1つを選択するように構成され、前記第2回転制御部は、前記第2カム軸の回転に応じて、前記第2変速部の複数の第2変速比のうちの1つを選択するように構成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
複数の異なる変速比に変更できる人力駆動車用の変速機であって、
第１遊星歯車ユニットを有する第１変速部と、
第２遊星歯車ユニットを有する第２変速部と、
第１カム軸を含み、かつ、前記第１変速部を制御する第１回転制御部と、
前記第１カム軸と同軸に配置される第２カム軸を含み、かつ、前記第２変速部を制御する第２回転制御部と、
前記第１カム軸と前記第２カム軸とを連動させる連動機構と、を備え、
前記第１回転制御部は、前記第１カム軸の回転に応じて、前記第１変速部の複数の第１変速比のうちの１つを選択するように構成され、
前記第２回転制御部は、前記第２カム軸の回転に応じて、前記第２変速部の複数の第２変速比のうちの１つを選択するように構成される、変速機。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記連動機構を介して前記第１カム軸および前記第２カム軸を回転させる駆動軸と、
前記駆動軸を回転させる変速モータと、を含む駆動部をさらに備え、
前記駆動軸は、前記第１カム軸および前記第２カム軸に平行に延びる、請求項１に記載の変速機。
【請求項３】
前記連動機構は、第１回転伝達部を含み、
前記第１カム軸は、前記第１回転伝達部を介して、前記駆動軸と一体に回転するように連結される、請求項２に記載の変速機。
【請求項４】
前記第１回転伝達部は、平歯車を含む、請求項３に記載の変速機。
【請求項５】
前記連動機構は、第１連動歯車と、前記第１連動歯車と噛み合う第２連動歯車と、を有する第２回転伝達部を含み、
前記第１連動歯車は、前記駆動軸と一体に回転するように前記駆動軸に設けられ、
前記第２連動歯車は、前記第２カム軸と一に体回転するように前記第２カム軸に設けられる、請求項２に記載の変速機。
【請求項６】
前記第１連動歯車および前記第２連動歯車の一方は、円周の一部にのみ歯が形成される部分歯車であり、
前記第２回転伝達部は、前記駆動軸の回転角度に応じて、前記第１連動歯車と前記第２連動歯車との係合状態が切り替えられる、請求項５に記載の変速機。
【請求項７】
前記連動機構は、
前記駆動軸の回転角度が所定範囲内にある場合、前記駆動軸の回転トルクを前記第２カム軸に伝達し、
前記駆動軸の回転角度が前記所定範囲外にある場合、前記駆動軸の回転トルクを前記第２カム軸に伝達しないように構成される第２回転伝達部を含む、請求項２に記載の変速機。
【請求項８】
前記第１遊星歯車ユニットは、
第１遊星ギアと、
前記第１遊星ギアに噛み合う第１太陽ギアと、
前記第１遊星ギアに噛み合う第１リングギアと、を含み、
前記第２遊星歯車ユニットは、
第２遊星ギアと、
前記第２遊星ギアに噛み合う第２太陽ギアと、
前記第２遊星ギアに噛み合う第２リングギアと、を含み、
前記第１回転制御部は、前記第１カム軸の回転に応じて前記第１リングギアの回転状態を制御することによって、前記第１変速部の前記複数の第１変速比のうちの１つを選択するように構成され、
前記第２回転制御部は、前記第２カム軸の回転に応じて前記第２リングギアの回転状態を制御することによって、前記第２変速部の前記複数の第２変速比のうちの１つを選択するように構成される、請求項２に記載の変速機。
【請求項９】
前記第１回転制御部は、
前記第１カム軸と一体に回転するように前記第１カム軸に設けられる第１カム部と、
前記第１カム部と前記第１リングギアとの間において動作する第１制御部材と、を含み、
前記第１制御部材が前記第１リングギアに係合することによって前記第１リングギアの回転を規制する、請求項８に記載の変速機。
【請求項１０】
前記第１カム部は、第１カム面と第２カム面とを有し、
前記第１カム面は、前記第１カム軸の径方向において、前記第２カム面より高さが低くなる面であり、
前記第１回転制御部は、
前記第１制御部材が前記第１カム面と接触する場合、前記第１リングギアの回転を規制し、
前記第１制御部材が前記第２カム面と接触する場合、前記第１リングギアの回転を許容する、請求項９に記載の変速機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、人力駆動車用の変速機および人力駆動車用のコンポーネントに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、例えば、変速機を含むコンポーネントが開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１０００６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示の目的の１つは、好適に変速できる人力駆動車用の変速機および人力駆動車用のコンポーネントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の第１側面に従う変速機は、複数の異なる変速比に変更できる人力駆動車用の変速機であって、第１遊星歯車ユニットを有する第１変速部と、第２遊星歯車ユニットを有する第２変速部と、第１カム軸を含み、かつ、前記第１変速部を制御する第１回転制御部と、前記第１カム軸と同軸に配置される第２カム軸を含み、かつ、前記第２変速部を制御する第２回転制御部と、前記第１カム軸と前記第２カム軸とを連動させる連動機構と、を備え、前記第１回転制御部は、前記第１カム軸の回転に応じて、前記第１変速部の複数の第１変速比のうちの１つを選択するように構成され、前記第２回転制御部は、前記第２カム軸の回転に応じて、前記第２変速部の複数の第２変速比のうちの１つを選択するように構成される。
第１側面の変速機によれば、変速機は、連動機構によって第１回転制御部と第２回転制御部とを制御できる。したがって、変速機は、連動機構を介して第１変速部と第２変速部とによって好適に変速できる。
【０００６】
本開示の第１側面に従う第２側面の変速機において、前記連動機構を介して前記第１カム軸および前記第２カム軸を回転させる駆動軸と、前記駆動軸を回転させる変速モータと、を含む駆動部をさらに備え、前記駆動軸は、前記第１カム軸および前記第２カム軸に平行に延びる。
第２側面の変速機によれば、変速モータが駆動軸を回転させることによって、好適に変速できる。
【０００７】
本開示の第２側面に従う第３側面の変速機において、前記連動機構は、第１回転伝達部を含み、前記第１カム軸は、前記第１回転伝達部を介して、前記駆動軸と一体に回転するように連結される。
第３側面の変速機によれば、第１回転伝達部によって駆動軸の駆動力を第１カム軸に好適に伝達できる。
【０００８】
本開示の第３側面に従う第４側面の変速機において、前記第１回転伝達部は、平歯車を含む。
第４側面の変速機によれば、平歯車によって駆動軸の駆動力を第１カム軸に好適に伝達できる。
【０００９】
本開示の第２から第４側面のいずれか１つに従う第５側面の変速機において、前記連動機構は、第１連動歯車と、前記第１連動歯車と噛み合う第２連動歯車と、を有する第２回転伝達部を含み、前記第１連動歯車は、前記駆動軸と一体に回転するように前記駆動軸に設けられ、前記第２連動歯車は、前記第２カム軸と一に体回転するように前記第２カム軸に設けられる。
第５側面の変速機によれば、第１連動歯車および第２連動歯車によって駆動軸の駆動力を第２カム軸に好適に伝達できる。
【００１０】
本開示の第５側面に従う第６側面の変速機において、前記第１連動歯車および前記第２連動歯車の一方は、円周の一部にのみ歯が形成される部分歯車であり、前記第２回転伝達部は、前記駆動軸の回転角度に応じて、前記第１連動歯車と前記第２連動歯車との係合状態が切り替えられる。
第６側面の変速機によれば、部分歯車によって、第１連動歯車と第２連動歯車との係合状態を好適に切り替えできる。
（【００１１】以降は省略されています）

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