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公開番号2025111886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024005792
出願日2024-01-18
発明の名称大梁・小梁接合構造
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250724BHJP(建築物)
要約【課題】十分な接合強度で小梁の下フランジを大梁に高力ボルト摩擦接合できる大梁・小梁接合構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る大梁・小梁接合構造1は、小梁上フランジ5aを大梁上フランジ3aに剛接合、又は小梁上フランジ5a同士を剛接合した小梁上フランジ接合部7と、小梁ウェブ5bを大梁ウェブ3bに接合された鉛直プレート19に剛接合した小梁ウェブ接合部9と、小梁下フランジ5cを、大梁下フランジ3cに接合されて、小梁下フランジ5cを幅方向に挟んで配置された一対の下フランジ側水平プレート23にそれぞれ接合した小梁下フランジ接合部11とを有し、小梁下フランジ接合部11は、小梁下フランジ5c及び下フランジ側水平プレート23に跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレート25に、小梁下フランジ5c及び下フランジ側水平プレート23がそれぞれ高力ボルト17で接合されてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
H形鋼を用いた大梁に、該大梁に直交する方向に該大梁を挟んで両側に前記大梁と同じ梁成のH形鋼を用いた一対の小梁を相対させて接合する大梁・小梁接合構造であって、
相対する小梁の小梁上フランジを大梁上フランジにそれぞれ剛接合、又は相対する小梁上フランジ同士を部材を介して剛接合した小梁上フランジ接合部と、
相対する小梁の小梁ウェブを、大梁ウェブに接合された鉛直プレートにそれぞれ剛接合した小梁ウェブ接合部と、
相対する小梁の小梁下フランジを、大梁下フランジに接合されて、小梁下フランジを幅方向に挟んで配置された一対の下フランジ側水平プレートにそれぞれ接合した小梁下フランジ接合部と、を有し、
該小梁下フランジ接合部は、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートに跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレートに、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートがそれぞれ高力ボルトで接合されてなることを特徴とする大梁・小梁接合構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
H形鋼を用いた大梁に、該大梁に直交する方向に該大梁を挟んで両側に前記大梁より小さい梁成のH形鋼を用いた一対の小梁を相対させて接合する大梁・小梁接合構造であって、
相対する小梁の小梁上フランジを大梁上フランジにそれぞれ剛接合、又は相対する小梁上フランジ同士を部材を介して剛接合した小梁上フランジ接合部と、
相対する小梁の小梁ウェブを、大梁ウェブに接合された鉛直プレートにそれぞれ剛接合した小梁ウェブ接合部と、
相対する小梁の小梁下フランジを、大梁ウェブに接合されて、小梁下フランジを幅方向に挟んで配置された一対の下フランジ側水平プレートにそれぞれ接合した小梁下フランジ接合部と、を有し、
該小梁下フランジ接合部は、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートに跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレートに、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートがそれぞれ高力ボルトで接合されてなることを特徴とする大梁・小梁接合構造。
【請求項3】
前記小梁上フランジ接合部は、相対する小梁の小梁上フランジを、大梁上フランジに接合されて、小梁上フランジを幅方向に挟んで配置された一対の上フランジ側水平プレートにそれぞれ接合したものであり
該小梁上フランジ接合部は、前記小梁上フランジ及び前記上フランジ側水平プレートに跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレートに、前記小梁上フランジ及び前記上フランジ側水平プレートがそれぞれ高力ボルトで接合されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の大梁・小梁接合構造。
【請求項4】
H形鋼を用いた大梁に、該大梁に直交する方向に該大梁を挟んで両側にH形鋼を用いた一対の小梁を相対させて接合する大梁・小梁接合構造であって、
相対する小梁の小梁上フランジを、大梁上フランジに接合されて、小梁上フランジを幅方向に挟んで配置された一対の上フランジ側水平プレートにそれぞれ接合した小梁上フランジ接合部と、
相対する小梁の小梁ウェブを、大梁ウェブに接合された鉛直プレートにそれぞれ剛接合した小梁ウェブ接合部と、
相対する小梁の小梁下フランジを前記大梁にそれぞれ剛接合、又は相対する小梁下フランジ同士を部材を介して剛接合した小梁下フランジ接合部と、を有し、
前記小梁上フランジ接合部は、前記小梁上フランジ及び前記上フランジ側水平プレートに跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレートに、前記小梁上フランジ及び前記上フランジ側水平プレートがそれぞれ高力ボルトで接合されてなることを特徴とする大梁・小梁接合構造。
【請求項5】
前記接合プレートは、降伏点の規格下限値が355N/mm
2
以上であることを特徴とする請求項1、2又は4に記載の大梁・小梁接合構造。
【請求項6】
前記接合プレートは、降伏点の規格下限値が355N/mm
2
以上であることを特徴とする請求項3に記載の大梁・小梁接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄骨造における架構の大梁・小梁接合構造に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鉄骨造のコンクリート床を支える架構は、所定の間隔で平行に配された大梁と、該大梁同士を連結するように配置された小梁によって構成されている。小梁の中央部に鉛直方向の荷重が加わると、小梁がたわみ、大梁と小梁の接合部で生じる回転変形(角)によって、大梁と小梁の接合部近傍でコンクリートのひび割れが生じる。そのため、小梁のたわみを低減する技術が求められている。
【0003】
そこで、特許文献1には、大梁の両側に突合せ状態で配置された2本の小梁を、大梁の上フランジ及び小梁の上フランジに亘って載置されるスラブを介して互いに連結させ、2本の小梁を連続梁として構成する技術が開示されている。
特許文献1の技術によれば、小梁の上フランジを大梁の上フランジに接合することなく2本の小梁を連続梁として構成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-068001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、前述したように小梁の上フランジ同士が大梁の上フランジを介することなく連結される。一方、小梁の下フランジは大梁のウェブの両側に固定された仕口部材の連結フランジに接合される。
小梁の下フランジと同一高さに設けられた連結フランジと小梁の下フランジは、互いに突き合わされるように配置されている。この突合せ部分は2枚のスプライスプレートにより上下から挟まれており、スプライスプレートと小梁の下フランジ、スプライスプレートと連結フランジは、それぞれ複数のボルトで締結される。
【0006】
特許文献1において、小梁の下フランジと連結フランジとは、2面せん断の高力ボルト摩擦接合によって接合されており、これにより、相対する小梁の下フランジは連結フランジを介して互いに接合されている。
一方の小梁の下フランジに作用する応力は、連結フランジを介して他方の小梁の下フランジに伝達されるので、この伝達応力に抵抗できるだけの強度で上記高力ボルト摩擦接合部を構成する必要がある。
【0007】
高力ボルト摩擦接合部の接合強度を上げるためには、スプライスプレートの長さを延伸して摩擦面積を拡大すると共に、連結フランジ側のボルトと小梁側のボルトをそれぞれ増設するとよい。
しかし、特許文献1の構成では、大梁フランジ幅の半分×小梁フランジ幅程度の非常に狭い領域に大梁側の接合ボルト群を配置しなくてはならないため、ボルト本数を増やすことが難しく、大きな応力が作用する場合に、接合力が不十分となる恐れがあった。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、十分な接合強度で小梁の下フランジを大梁に高力ボルト摩擦接合できる大梁・小梁接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明に係る大梁・小梁接合構造は、H形鋼を用いた大梁に、該大梁に直交する方向に該大梁を挟んで両側に前記大梁と同じ梁成のH形鋼を用いた一対の小梁を相対させて接合する構造であって、
相対する小梁の小梁上フランジを大梁上フランジにそれぞれ剛接合、又は相対する小梁上フランジ同士を部材を介して剛接合した小梁上フランジ接合部と、
相対する小梁の小梁ウェブを、大梁ウェブに接合された鉛直プレートにそれぞれ剛接合した小梁ウェブ接合部と、
相対する小梁の小梁下フランジを、大梁下フランジに接合されて、小梁下フランジを幅方向に挟んで配置された一対の下フランジ側水平プレートにそれぞれ接合した小梁下フランジ接合部と、を有し、
該小梁下フランジ接合部は、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートに跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレートに、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートがそれぞれ高力ボルトで接合されてなることを特徴とするものである。
【0010】
(2)また、本発明に係る大梁・小梁接合構造は、H形鋼を用いた大梁に、該大梁に直交する方向に該大梁を挟んで両側に前記大梁より小さい梁成のH形鋼を用いた一対の小梁を相対させて接合する構造であって、
相対する小梁の小梁上フランジを大梁上フランジにそれぞれ剛接合、又は相対する小梁上フランジ同士を部材を介して剛接合した小梁上フランジ接合部と、
相対する小梁の小梁ウェブを、大梁ウェブに接合された鉛直プレートにそれぞれ剛接合した小梁ウェブ接合部と、
相対する小梁の小梁下フランジを、大梁ウェブに接合されて、小梁下フランジを幅方向に挟んで配置された一対の下フランジ側水平プレートにそれぞれ接合した小梁下フランジ接合部と、を有し、
該小梁下フランジ接合部は、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートに跨るようにそれぞれの上面及び下面に配置された2枚の接合プレートに、前記小梁下フランジ及び前記下フランジ側水平プレートがそれぞれ高力ボルトで接合されてなることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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