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公開番号
2025112897
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007425
出願日
2024-01-22
発明の名称
繊維状夾雑物の除去方法
出願人
株式会社日立プラントサービス
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
C02F
11/00 20060101AFI20250725BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】汚泥に含まれる繊維状夾雑物を簡単に捕捉し、捕捉された繊維状夾雑物を簡単に除去する。
【解決手段】繊維状夾雑物の除去方法は、下水処理場の水処理工程で発生した汚泥を、少なくとも脱水工程よりも前段に設けられた水路21に移送して水路21に流し、水路21中に設けられた複数の捕捉棒22は、汚泥に含まれる繊維状夾雑物のうち除去対象物を選択的に捕捉し、複数の捕捉棒22が捕捉した除去対象物を除去する。複数の捕捉棒22は、水路21の底部210から上方に向けて延び、水路21を流れる流体の進行方向に沿った第1方向A1と交差する第2方向A2に沿って配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
下水処理場の水処理工程で発生した汚泥を、少なくとも脱水工程よりも前段に設けられた水路に移送して前記水路に流し、
前記水路中に設けられた複数の捕捉棒によって、前記汚泥に含まれる繊維状夾雑物のうち除去対象物を選択的に捕捉し、
複数の前記捕捉棒が捕捉した前記除去対象物を除去し、
複数の前記捕捉棒は、前記水路の底部から上方に向けて延び、前記水路を流れる流体の進行方向に沿った第1方向と交差する第2方向に沿って配置されている、繊維状夾雑物の除去方法。
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【請求項2】
請求項1に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
前記水路中には、前記第2方向に沿って配置された複数の前記捕捉棒を有する捕捉棒列が、前記第1方向に沿って複数配列されている、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項3】
請求項2に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
複数の前記捕捉棒列のうち第1捕捉棒列に含まれる前記捕捉棒と第2捕捉棒列に含まれる前記捕捉棒とは、前記第1方向に沿って重複しない位置に配置される、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項4】
請求項3に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
それぞれの前記捕捉棒の断面は、直径が1mm以上10mm以下の円形である、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項5】
請求項4に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
複数の前記捕捉棒は、前記第2方向に沿って5mm以上100mm以下の間隔で配置される、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項6】
請求項2に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
前記捕捉棒列ごとに設けられ、前記捕捉棒が挿入される挿入孔が形成されたプレートが、前記挿入孔に前記捕捉棒が挿入された状態で前記水路の前記底部から前記捕捉棒に沿って移動して、前記捕捉棒が捕捉した前記除去対象物を前記捕捉棒から除去する、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項7】
請求項6に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
前記プレートには、前記プレートを前記捕捉棒に沿って移動させる操作を行う操作部が設けられる、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項8】
請求項6に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
駆動装置によって、前記プレートを前記捕捉棒に沿って移動させる、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項9】
請求項5に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
前記水路を流れる流体の流速は、1m/秒以下である、繊維状夾雑物の除去方法。
【請求項10】
請求項1から9までの何れか一項に記載の繊維状夾雑物の除去方法において、
前記除去対象物は、前記繊維状夾雑物のうち、長さが50mm以上、直径が30μm以上の毛髪及び紐状物の少なくとも一方である、繊維状夾雑物の除去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維状夾雑物の除去方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下水処理の分野では、一般的に、種々のスクリーンを用いて夾雑物の除去が行われている。水処理系で発生した汚泥を処理する消化工程及び脱水工程の少なくとも一方で使用される汚泥ポンプ、水中撹拌機、汚泥脱水機の配管等では、毛髪等が絡み付いて閉塞した機器の運転障害や故障が頻発している。
【0003】
毛髪等は、スクリーンの目幅を小さくしたり、メッシュ形状等特殊なスクリーンを用いたりすることにより、分離することが可能である。しかし、毛髪以外の夾雑物、特に消化工程での消化ガス発生量の増大及び脱水工程での脱水性の改善に寄与するセルロース系の夾雑物もスクリーンによって大量に捕捉されてしまう。
【0004】
特許文献1には、下水処理汚泥を発酵液とする消化槽において、汚泥供給管の出口側に設けられた回転ブラシが開示されている。この回転ブラシが有するブラシ部は、汚泥供給管から消化槽内へと供給される汚泥と接触する位置に配置されている。回転ブラシのブラシ部は駆動装置によって回転され、汚泥中に含有される毛髪等のし渣が回転ブラシによって捕捉され除去される。
【0005】
特許文献2には、有機性排水の活性汚泥処理に伴い発生する汚泥から、汚泥コンポストを製造する方法が開示されている。特許文献2では、毛髪等の繊維状夾雑物を含む汚泥を濃縮する工程と、濃縮された汚泥から繊維状夾雑物を除去装置を用いて除去する工程と、繊維状夾雑物が除去された汚泥をコンポスト化する工程とを得て汚泥コンポストが製造される。除去装置は、濃縮された汚泥から繊維状夾雑物が透過しにくいフィルタと、フィルタの直前で回転するインペラとが組み合わされた装置である。
【0006】
特許文献3には、オキシデーションディッチ等の循環水路を流れる汚水に含まれる毛髪等の繊維状物質を捕捉する索条が開示されている。この索条は、一部が循環水路に浸漬するようにして循環する。索条に補足された毛髪等の繊維状物質は、水路外に配設された分解液に浸漬されることにより、分解除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5764183号公報
特開2008-133150号公報
特開2004-267994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、回転ブラシのブラシ部からし渣を除去する際には、駆動装置とブラシ部とを分離し、ブラシ部を引き上げるという煩雑な作業が必要となる。このため、装置自体が高額であるうえに、管理コストの高騰にもつながっている。
【0009】
特許文献2では、毛髪等が存在する汚泥中で回転しているインペラに加え、フィルタにも毛髪等の繊維状夾雑物の絡み付きが発生する。このため、定期的な繊維状夾雑物の除去に加え、絡み付きの状況によっては装置を分解してメンテナンスをする必要もあるので、装置自体が高額であるうえに、維持管理コストの高騰につながる。特許文献3では索条が毛髪等の繊維状夾雑物を捕捉しているが、循環がない水路において毛髪等の繊維状夾雑物の除去に適用することはできない。
【0010】
本発明は、汚泥に含まれる繊維状夾雑物を簡単に捕捉し、捕捉された繊維状夾雑物を簡単に除去することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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