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公開番号2025112990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007590
出願日2024-01-22
発明の名称撮像装置、撮像装置の制御方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 23/68 20230101AFI20250725BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ブレ補正と特定の撮影に適した画角による撮影とを両立可能にする。
【解決手段】撮像装置は、撮像装置の状態を検出する状態検出手段と、撮像装置のブレを検知するブレ検知手段と、撮像装置の撮像部により撮像された画像の少なくとも一部の範囲を表示または記録する範囲にする範囲制御手段と、を有する。状態検出手段は、撮像装置の状態が、特定の撮影を行わない第1の状態と、特定の撮影を行う第2の状態との、少なくともいずれであるかを検出する。範囲制御手段は、表示または記録する範囲を、撮像装置の状態が第1の状態である場合には、撮像部により撮像された画像に対応した第1の範囲とし、撮像装置の状態が第2の状態である場合に、検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下であれば第1の範囲よりも広い第2の範囲とし、ブレが所定のブレ量を超えていれば第1の範囲よりも広くかつ第2の範囲よりも狭い第3の範囲とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
撮像装置の状態を検出する状態検出手段と、
前記撮像装置のブレを検知するブレ検知手段と、
前記撮像装置の撮像部により撮像された画像の少なくとも一部の範囲を表示または記録する範囲にする範囲制御手段と、
を有し、
前記状態検出手段は、前記撮像装置の状態が、特定の撮影を行わない第1の状態と、前記特定の撮影を行う第2の状態との、少なくともいずれであるかを検出し、
前記範囲制御手段は、前記表示または記録する前記範囲を、
前記撮像装置の状態が前記第1の状態である場合には、前記撮像部により撮像された画像に対応した第1の範囲とし、
前記撮像装置の状態が前記第2の状態である場合に、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下であれば前記第1の範囲よりも広い第2の範囲とし、前記ブレが所定のブレ量を超えていれば前記第1の範囲よりも広くかつ前記第2の範囲よりも狭い第3の範囲とする
ことを特徴とする撮像装置。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
前記特定の撮影は、撮影者を撮影する自分撮りであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記特定の撮影は、特定の被写体とともに前記被写体を含む背景をも撮影可能な画角による撮影であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置の状態が電子式ブレ補正を行う第3の状態と、前記電子式ブレ補正を行わない第4の状態との、少なくともいずれであるかをも検出し、
前記範囲制御手段は、前記撮像装置の状態が前記第1の状態である場合、
前記撮像装置の状態が前記第3の状態であれば、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲とし、
前記撮像装置の状態が前記第4の状態であれば、前記表示または記録する前記範囲を第2の範囲とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置が撮影中または画像の配信中である第5の状態と、前記撮影中または配信中でない第6の状態との、少なくともいずれであるかをも検出し、
前記範囲制御手段は、
前記撮像装置の状態が前記第1の状態である場合には、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲とし、
前記撮像装置の状態が前記第2の状態である場合には、
前記撮像装置の状態が前記第5の状態であれば、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下の状態から前記所定のブレ量を超える状態になっても、前記表示または記録する前記範囲を前記第2の範囲とし、
前記撮像装置の状態が前記第6の状態であれば、前記検知手段により検知されたブレ量が所定のブレ量以下の状態から前記所定のブレ量を超える状態にったときに、前記表示または記録する前記範囲を前記第2の範囲から前記第3の範囲に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置が撮影中または画像の配信中である第5の状態と、前記撮影中または配信中でない第6の状態との、少なくともいずれであるかをも検出し、
前記範囲制御手段は、
前記撮像装置の状態が前記第1の状態である場合には、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲とし、
前記撮像装置の状態が前記第2の状態である場合には、
前記撮像装置の状態が前記第5の状態であれば、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態から前記所定のブレ量以下の状態になっても、前記表示または記録する前記範囲を前記第3の範囲とし、
前記撮像装置の状態が前記第6の状態であれば、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態から前記所定のブレ量以下の状態になったときに、前記表示または記録する前記範囲を前記第3の範囲から前記第2の範囲に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置が撮影中または画像の配信中である第5の状態をも検出し、
前記範囲制御手段は、前記撮像装置の状態が前記第2の状態である場合には、
前記撮像装置の状態が前記第5の状態であれば、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下の状態から前記所定のブレ量を超える状態になったときに、前記表示または記録する前記範囲を前記第2の範囲から一定時間をかけて前記第3の範囲に徐々に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置が撮影中または画像の配信中である第5の状態をも検出し、
前記範囲制御手段は、前記撮像装置の状態が前記第2の状態である場合には、
前記撮像装置の状態が前記第5の状態であれば、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態から前記所定のブレ量以下の状態になったときに、前記表示または記録する前記範囲を前記第3の範囲から一定時間をかけて前記第2の範囲に徐々に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置が撮影中または画像の配信中である第5の状態と、前記撮影中または配信中でない第6の状態との、少なくともいずれであるかをも検出し、
前記範囲制御手段は、
前記撮像装置の状態が前記第1の状態でかつ前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態で前記第2の状態になった場合、
前記第5の状態であれば、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲から一定時間をかけて第3の範囲に徐々に切り替え、
前記第6の状態であれば、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲から前記第3の範囲に切り替えるようにし、
前記撮像装置の状態が前記第2の状態でかつ前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態で前記第1の状態になった場合、
前記第5の状態であれば、前記表示または記録する前記範囲を前記第3の範囲から一定時間をかけて第1の範囲に徐々に切り替え、
前記第6の状態であれば、前記表示または記録する前記範囲を前記第3の範囲から前記第1の範囲に切り替えるようにすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記状態検出手段は、さらに、前記撮像装置が撮影中または画像の配信中である第5の状態と、前記撮影中または配信中でない第6の状態との、少なくともいずれであるかをも検出し、
前記範囲制御手段は、
前記撮像装置の状態が前記第5の状態であれば、前記第1の状態で前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下の状態から前記第2の状態になり、さらに所定時間内に前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態になった場合、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲から一定時間をかけて前記第3の範囲に徐々に切り替え、
前記撮像装置の状態が前記第6の状態であれば、前記第1の状態で前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下の状態から前記第2の状態になり、さらに所定時間内に前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量を超える状態になった場合、前記表示または記録する前記範囲を前記第1の範囲から一定時間をかけて前記第3の範囲に徐々に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置の制御技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えばいわゆる自分撮りを行うような場合、顔とともに周囲の様子をも撮影するために、撮像装置(以下、カメラとする)の画角を広角にすることがある。なお、自分撮りをしやすくする広角のカメラも発売されている。
また、カメラは、撮影時の手ブレなどによるカメラのブレを低減可能にするための機能として、電子式ブレ補正機能を搭載していることがある。ただし、電子式ブレ補正を行った場合に得られる画像(表示や記録等される画像)は、カメラレンズの焦点距離と撮像センサー面の大きさとで決まる画角よりも狭い画角の画像となる。また例えば、撮影者が歩きながら動画を撮影する場合などにおいて、電子式ブレ補正の効果が得られるように、画角(撮像された画像に対する記録対象の範囲)を狭めるような技術も提案されている。
【0003】
また、特許文献1には、ブレの大きさにより画像の切り出し領域の大きさを変える技術が開示されている。さらに、特許文献2には、被写体距離により電子式ブレ補正の可動範囲を変える技術が開示されており、距離が近い場合には可動範囲を小さくし、距離が大きい場合には可動範囲を大きくすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-204342号公報
特開2016-45426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、カメラによる撮影では、ブレ補正の効果が得られ、また自分撮りの際の広画角などのような特定の撮影に適した画角にすることが求められる場合がある。しかしながら、従来のカメラでは、ブレ補正の効果と特定の撮影に適した画角による撮影とを両立させることが難しい。これは前述した特許文献1や特許文献2に記載の技術を用いた場合でも同様である。
【0006】
そこで、本発明では、ブレ補正と特定の撮影に適した画角による撮影とを両立可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の撮像装置は、撮像装置の状態を検出する状態検出手段と、前記撮像装置のブレを検知するブレ検知手段と、前記撮像装置の撮像部により撮像された画像の少なくとも一部の範囲を表示または記録する範囲にする範囲制御手段と、を有し、前記状態検出手段は、前記撮像装置の状態が、特定の撮影を行わない第1の状態と、前記特定の撮影を行う第2の状態との、少なくともいずれであるかを検出し、前記範囲制御手段は、前記表示または記録する前記範囲を、前記撮像装置の状態が前記第1の状態である場合には、前記撮像部により撮像された画像に対応した第1の範囲とし、前記撮像装置の状態が前記第2の状態である場合に、前記検知手段により検知されたブレが所定のブレ量以下であれば前記第1の範囲よりも広い第2の範囲とし、前記ブレが所定のブレ量を超えていれば前記第1の範囲よりも広くかつ前記第2の範囲よりも狭い第3の範囲とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ブレ補正と特定の撮影に適した画角による撮影とを両立可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
撮像装置の外観図である。
撮像装置の構成を示すブロック図である。
撮像装置におけるブレの説明図である。
撮像装置のブレによる撮像画像の変形の説明図である。
電子式ブレ補正の説明図である。
自分撮り時の顔と画角の大きさの例を示す図である。
電子式ブレ補正の設定画面例を示す図である。
撮像装置における制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。以降に挙げる各実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている複数の特徴の全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らず、それら複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。以下の実施形態において、同一もしくは同様の構成や処理工程には同一の参照番号を付して、重複する説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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