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公開番号
2025113084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024016702
出願日
2024-01-22
発明の名称
皮下投与用腸疾患粘膜治癒材
出願人
京都府公立大学法人
,
株式会社スリー・ディー・マトリックス
代理人
主分類
A61K
38/10 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 皮下投与可能な炎症性腸疾患、大腸がんの治療薬を提供する。
【解決手段】 下記2種のアミノ酸配列からなるペプチドの合剤
アミノ酸配列(I)GVSGSCSL KTCWLQLADF RKVGDALKEK YDSAAAMR
アミノ酸配列(II)Ac-RADARADARADARADA-NH2
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ペプチドGVSGSCSL KTCWLQLADF RKVGDALKEK YDSAAAMR(I)と自己組織化ペプチドAc-RADARADARADARADA-NH2(II)の混合物からなる、腸疾患治療薬。
続きを表示(約 53 文字)
【請求項2】
前記腸疾患が炎症性腸疾患である請求項1に記載の炎症性腸疾患の予防又は治療薬
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮下投与用の炎症性腸疾患の予防又は治療剤、大腸がんの治療剤に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
潰瘍性大腸炎やクローン病を代表とする炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease:以下IBD) は原因不明の慢性再燃性消化管炎症疾患である。近年、内視鏡的に病態を評価可能な『粘膜治癒』が得られれば、臨床的寛解の維持、手術率の低下につながることが示されている。IBDは寛解と再燃を繰り返す慢性疾患でaあり、生涯にわたり薬剤治療を受ける必要があるため、より簡便に治療薬を投与する方法が求められている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【】
発明の名称:ペプチド(特願2016-163465)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
腹腔内投与で粘膜治癒効果を有するWnt5aペプチドを、皮下投与においても有効性を示すことを可能とする薬剤徐放担体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、アミノ酸16残基より構成される自己組織化ペプチドとWnt5aペプチドを合剤とすることで、皮下投与で有効性を示すことを見出し、本発明を完成させた。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以下の項1、項2のペプチド混合剤の炎症性腸疾患の予防又は治療大腸がん治療剤を提供するものである。
項1 下記のアミノ酸配列(I)
ペプチドGVSGSCSL KTCWLQLADF RKVGDALKEK YDSAAAMR(I)
項2 下記のアミノ酸配列(II)
Ac-RADARADARADARADA-NH2(II)の混合物からなる、腸疾患治療薬。
【0008】
本発明のペプチドは、皮下投与において大腸粘膜の創傷治癒に有効であり、炎症性腸疾患の予防又は治療剤として有用である。
【0009】
Wnt5aペプチドの至適濃度検討
実施例1
Wnt5aペプチド20mg/day/body、140mg/day/body、280mg/day/bodyでの抗炎症効果を比較検討した。
各濃度のWnt5aペプチドは蒸留水150μLに溶解した。2.5%自己組織化ペプチド100μLと混和し、最終の自己組織化ペプチド水溶液濃度は0.5%とした。
9週例C57BL6Nマウスに2.0%DSS(デキストラン硫酸ナトリウム)を飲水させ大腸炎モデルを作成した。Wnt5aペプチド/自己組織化ペプチド水溶液(250μL)をマウス背部皮下に単回投与した。投与後0~7日までの体重、及び投与後7日目の腸管長、DAIスコアを評価した。
体重変化率については140mg/day/body、280mg/day/bodyで差は認められなかった(図1)。腸管腸及びDAIスコアについては140mg/day/body、280mg/day/bodyで差は認められなかった(図2)(図3)。
自己組織化ペプチドを薬剤輸送キャリアとしたWnt5aペプチド140mg/day/body、280mg/day/bodyの抗炎症作用は同等の結果を有すことが明らかとなった。
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【0010】
Wnt5aペプチドの投与回数の検討
実施例2
Wnt5aペプチド140mg/day/body単回投与と70mg/day/bodyを2回投与した場合の抗炎症効果を比較検討した。
各濃度のWnt5aペプチドは蒸留水150μLに溶解した。2.5%自己組織化ペプチド100μLと混和し、最終の自己組織化ペプチド水溶液濃度は0.5%とした。
9週例C57BL6Nマウスに2.0%DSS(デキストラン硫酸ナトリウム)を飲水させ大腸炎モデルを作成した。
Wnt5aペプチド140mg/day/body/自己組織化ペプチド水溶液(250μL)をマウス背部皮下に単回投与した。Wnt5aペプチド70mg/day/body/自己組織化ペプチド水溶液(250μL)群をマウス背部皮下に2回投与した(day0及びday3)。投与後0~7日までの体重、及び投与後7日目の腸管長、DAIスコア、サイトカイン量を評価した。
体重変化率については140mg/day/body(単回投与)、70mg/day/body(2回投与)で同等の効果が得られた(図4)。腸管腸及びDAIスコアについても140mg/day/body(単回投与)、70mg/day/body(2回投与)で同等の有効性を有する傾向が認められた(図5)(図6)。
サイトカイン量については、140mg/day/body(単回投与)、70mg/day/body(2回投与)のいずれにおいても炎症性サイトカインを抑制する傾向が認められた(図7)。
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