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公開番号
2025139391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038307
出願日
2024-03-12
発明の名称
コンピュータプログラム、学習支援方法及び学習支援装置
出願人
京都府公立大学法人
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/22 20240101AFI20250918BHJP(計算;計数)
要約
【課題】看護アセスメントのための情報収集方法を効果的に学習させることを可能とするコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】日付データと、各日付における患者を取り巻く場面を示した場面データと、各日付において学習者が行える行動量を示した行動可能ポイントと、各場面において選択し得る複数の行動を示した行動名と、複数の行動それぞれに要する行動ポイントと、当該行動の重要度を示す重要度ポイントと、情報識別子と、統合行動によって収集できる情報を示す情報データとを含むシナリオデータを取得し、取得した前記シナリオデータに基づいて、日付、場面、行動可能ポイント、選択可能な複数の行動、各行動の行動ポイントを提示し、行動の選択を受け付け、選択された行動を記憶し、選択された行動に要する行動ポイントを行動可能ポイントから減算し、選択された行動によって収集できた情報を提示する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
看護アセスメントにおける情報収集方法の学習支援に係る処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
情報収集が可能な複数の日付を示す日付データと、各日付における患者を取り巻く場面を示した場面データと、各日付において学習者が行える行動量を示した行動可能ポイントと、各場面において選択し得る複数の行動を示した行動名と、複数の行動それぞれに要する行動ポイントと、該行動の重要度を示す重要度ポイントと、行動を識別するための情報識別子と、該行動によって収集できる情報を示す情報データとを含むシナリオデータを取得し、
取得した前記シナリオデータに基づいて、情報収集が行われる日付、場面、行動可能ポイント、選択可能な複数の行動、各行動の行動ポイントを提示し、
行動の選択を受け付け、
選択された行動を記憶し、
選択された行動に要する行動ポイントを行動可能ポイントから減算し、
選択された行動によって収集できた情報を提示し、
一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っている場合、日付をインクリメントし、
一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っていない場合、全日付において選択された一連の複数の行動それぞれの情報識別子を提示する
処理を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
前記行動は、少なくとも検温と、脈拍測定と、心拍数測定と、不整脈検査と、酸素飽和度の測定と、呼吸数の測定と、血圧の測定と、意識レベルの検査と、認知機能の検査と、理解力の検査と、皮膚状態の観察と、胸部の観察と、腹部の観察と、痛みの確認と、しびれの確認と、倦怠感の確認と、術後経過の確認と、身長測定と、体重測定と、BMI測定と、言語機能の検査と、顔色の観察と、口唇の観察と、爪床の観察と、病態の確認と、症状変化の確認と、入院、治療、転院、退院に係る経過観察と、病室の環境の確認と、日常生活動作の確認と、治療目的及び目標の確認と、予後の確認と、患者のニーズの確認と、患者の精神状態の観察と、既往歴の確認と、疾患の受容度の確認と、ADL又はIADLの確認と、障害とその程度の確認と、医療処置内容の確認と、患者の概要として、年齢、性別、家族内での役割、職業、生活歴、生活習慣、価値観、理解力、経済状況、住宅環境、医療保険、介護保険、要支援又は要介護度、受けている介護保険サービス、身体障害者手帳取得の有無の確認と、家族の概要として、家族構成及びキーパーソン、家族の健康問題、家族の関係性、介護協力体制、介護疲労度、介護内容及び時間の確認とのいずれか一つを含む請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
シナリオデータの作成にあたり、看護コンセプトの選択を受け付け、
看護コンセプトと、複数の行動名と、行動ポイントと、情報データとを対応付けた複数のテンプレートの中から、選択された看護コンセプトに対応する複数の行動を提示することによって、シナリオデータの作成を支援する
請求項1又は請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記看護コンセプトは、少なくとも、コミュニケーションと、環境整備と、フィジカルアセスメントと、感染防止と、食事及び栄養と、排泄と、清潔と、身仕度と、活動と、休息及び睡眠と、与薬と、呼吸及び循環管理と、皮膚管理と、創傷管理と、救命救急処置と、症状・生体危機管理と、安楽と、検査及び治療と、転倒及び転落と、せん妄と、入退院支援とのいずれか一つを含む
請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
シナリオデータの作成にあたり、看護コンセプト、看護領域、及び病床機能の選択を受け付け、
看護コンセプトと、看護領域と、病床機能と、複数の行動名と、行動ポイントと、情報データとを対応付けた複数のテンプレートの中から、選択された看護コンセプトに対応する複数の行動を提示することによって、シナリオデータの作成を支援する
請求項1又は請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記看護コンセプトは、少なくとも、コミュニケーションと、環境整備と、フィジカルアセスメントと、感染防止と、食事及び栄養と、排泄と、清潔と、身仕度と、活動と、休息及び睡眠と、与薬と、呼吸及び循環管理と、皮膚管理と、創傷管理と、救命救急処置と、症状・生体危機管理と、安楽と、こころのケアと、検査及び治療と、転倒及び転落と、せん妄と、入退院支援とのいずれか一つを含み、
前記看護領域は、少なくとも、母性看護学領域と、小児看護学領域と、成人看護領域と、老年看護学領域と、地域・在宅看護学領域と、精神看護学領域と、災害看護学領域と、のいずれか一つを含み、
前記病床機能は、少なくとも、妊娠期、分娩期、産褥期又は新生児期と、乳幼児期、学童、思春期、又は青年期と、成人移行期と、成人と、急性期と、回復期と、生活期又は維持期と、終末期とのいずれか一つを含む
請求項5に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
看護アセスメントにおける情報収集方法の学習支援方法であって、
情報収集が可能な複数の日付を示す日付データと、各日付における患者を取り巻く場面を示した場面データと、各日付において学習者が行える行動量を示した行動可能ポイントと、各場面において選択し得る複数の行動を示した行動名と、複数の行動それぞれに要する行動ポイントと、該行動の重要度を示す重要度ポイントと、行動を識別するための情報識別子と、該行動によって収集できる情報を示す情報データとを含むシナリオデータを取得し、
取得した前記シナリオデータに基づいて、情報収集が行われる日付、場面、行動可能ポイント、選択可能な複数の行動、各行動の行動ポイントを提示し、
行動の選択を受け付け、
選択された行動を記憶し、
選択された行動に要する行動ポイントを行動可能ポイントから減算し、
選択された行動によって収集できた情報を提示し、
一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っている場合、日付をインクリメントし、
一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っていない場合、全日付において選択された一連の複数の行動それぞれの情報識別子を提示する
学習支援方法。
【請求項8】
看護アセスメントにおける情報収集方法の学習支援に係る処理を実行する処理部を備える学習支援装置であって、
前記処理部は、
情報収集が可能な複数の日付を示す日付データと、各日付における患者を取り巻く場面を示した場面データと、各日付において学習者が行える行動量を示した行動可能ポイントと、各場面において選択し得る複数の行動を示した行動名と、複数の行動それぞれに要する行動ポイントと、該行動の重要度を示す重要度ポイントと、行動を識別するための情報識別子と、該行動によって収集できる情報を示す情報データとを含むシナリオデータを取得し、
取得した前記シナリオデータに基づいて、情報収集が行われる日付、場面、行動可能ポイント、選択可能な複数の行動、各行動の行動ポイントを提示し、
行動の選択を受け付け、
選択された行動を記憶し、
選択された行動に要する行動ポイントを行動可能ポイントから減算し、
選択された行動によって収集できた情報を提示し、
一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っている場合、日付をインクリメントし、
一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っていない場合、全日付において選択された一連の複数の行動それぞれの情報識別子を提示する
学習支援装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータプログラム、学習支援方法及び学習支援装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
老年看護における適切な看護アセスメントのためには、患者本人の状況の把握や、患者の家族や、多職種からのヒアリングなど、情報収集が欠かせない要素となっている。しかしながら、現代の学生は、核家族化などの家族形態の変化により、高齢者との接触体験に乏しいため、高齢者とのコミュニケーションによる情報収集に困難を要することが問題となっている(例えば、非特許文献1及び2)。また、患者の家族や多職種からの情報収集に関しても、経験の乏しい学生には困難なものとなり、これらが臨地実習の足枷となっている。
【0003】
一方で、老年看護の臨地実習、看護職員向のスキル向上及び教育手段としてゲーム教材の活用が検討されている。老年看護におけるゲーム教材を概観すると、学生本人に老化現象を体験してもらうための「エイジングゲーム2007」(非特許文献3)や「高齢者シミュレーション」(非特許文献4)などがある。また、高齢患者とのコミュニケーションに主眼を置いたゲーム教材としては「シミュレーションゲーム」(非特許文献5)などがある。
【0004】
「エイジングゲーム2007」は、学生自身が高齢者となり、定年退職、配偶者の死、入院、子どもたちと別居し独居老人になる等、老年期に起こりうる予測及び不測のライフイベントを体験するというものである。このゲーム教材はPCを用いて実施される。
【0005】
「高齢者シミュレーション」は、学生に3キロの砂のうを着用させ、両肘と両膝の動きを抑制するサポーターを装着した上で、「自宅で躓いて骨折し入院する」「重度の認知症となり車椅子に抑制される」「むせるようになり、お茶にとろみをつけて飲まされる」などといったイベントを体験するものである。このゲーム教材はPCを用いず、学生に実体験をさせることがベースとなっている。
【0006】
「シミュレーションゲーム」は、コミュニケーション障害を持つ高齢者への基本的態度の育成を目的としたゲーム教材である。このゲームは看護師が高齢者に対して行う複数の行為と、それに対する高齢者の反応が書かれたカードを用いるシナリオ分岐型のシミュレーションゲームである。このゲーム教材はPCを用いず、封筒とカードを用いて実施される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
渡邊裕子、倉田トシ子、森田祐代、2005年、「看護学生の高齢者イメージに関する研究―老年看護学講義開始前から老年看護学臨地実習II終了までの変化―」、山梨県立看護大学短期大学部紀要Vol.11、No.14、pp.159-166、2005年
服部紀子、青木律子、安藤邑恵、2005年、「老年看護学臨地実習で学生が「困った」と思った援助内容の分析―「飲食」への援助に焦点をあてて―」、日本看護学会論文集、看護教育/日本看護協会編36、pp.105-107
廣川聖子、横山ハツミ、2013年、「CAI教材『エイジングゲーム2007』を用いた老化の体験学習における学び」、岐阜医療科学大学紀要、岐阜医療科学大学紀要委員会編(7)、pp.111-118
長畑多代、2004年、「シミュレーションゲーム形式による高齢者擬似体験学習の効果と課題」、大阪府立看護大学紀要10(1)、pp.59-64
▲高▼橋順子、山本道代、眞鍋知子、2014年、「老年看護学におけるコミュニケーション演習の効果―シミュレーションゲーム導入による学生の学び―」、札幌保健医療大学紀要、札幌保健医療大学編13-15、pp.3-15
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、非特許文献3-5に記載のゲーム教材は、いずれも看護アセスメントのための情報収集を目的とはしていない。
【0009】
本開示の目的は、看護アセスメントのための情報収集方法を効果的に学習させることを可能とするコンピュータプログラム、学習支援方法及び学習支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、看護アセスメントにおける情報収集方法の学習支援に係る処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、情報収集が可能な複数の日付を示す日付データと、各日付における患者を取り巻く場面を示した場面データと、各日付において学習者が行える行動量を示した行動可能ポイントと、各場面において選択し得る複数の行動を示した行動名と、複数の行動それぞれに要する行動ポイントと、該行動の重要度を示す重要度ポイントと、行動を識別するための情報識別子と、該行動によって収集できる情報を示す情報データとを含むシナリオデータを取得し、取得した前記シナリオデータに基づいて、情報収集が行われる日付、場面、行動可能ポイント、選択可能な複数の行動、各行動の行動ポイントを提示し、行動の選択を受け付け、選択された行動を記憶し、選択された行動に要する行動ポイントを行動可能ポイントから減算し、選択された行動によって収集できた情報を提示し、一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っている場合、日付をインクリメントし、一の日付における残りの行動可能ポイント内で選択可能な行動が無く、情報収集が可能な日付が残っていない場合、全日付において選択された一連の複数の行動それぞれの情報識別子を提示する処理を前記コンピュータに実行させる。
(【0011】以降は省略されています)
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