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公開番号
2025113916
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008316
出願日
2024-01-23
発明の名称
有刺鉄線および有刺鉄線の製造方法
出願人
株式会社SEELS
代理人
個人
,
個人
主分類
C23C
28/00 20060101AFI20250728BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】高価な材料を使用することなく、耐腐食性に優れるとともに、夜間に目立ちにくく、長期間にわたって侵入防止効果が維持される有刺鉄線を提供することにある。また、本発明の別の目的は、係る有刺鉄線を容易に製造することができる除錆剤の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の有刺鉄線は、侵入防止柵に用いられ、鉄製または鋼製のワイヤと、ワイヤに取り付けられた複数の有刺体とを有する母材と、母材の表面上に形成された亜鉛を含有するめっき層と、めっき層上に形成された粉体塗料層と、を有し、粉体塗料層の厚さが、100μm以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
侵入防止柵に用いられる有刺鉄線であって、
鉄製または鋼製のワイヤと、前記ワイヤに取り付けられた複数の有刺体とを有する母材と、
前記母材の表面上に形成された亜鉛を含有するめっき層と、
前記めっき層上に形成された粉体塗料層と、を有し、
前記粉体塗料層の厚さが、100μm以上であることを特徴とする有刺鉄線。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記めっき層の厚さは、20μm以上80μm以下である請求項1に記載の有刺鉄線。
【請求項3】
前記粉体塗料層の厚さをT1[μm]とし、前記めっき層の厚さをT2[μm]としたとき、1.25≦T1/T2≦8の関係を満足する請求項1または2に記載の有刺鉄線。
【請求項4】
前記粉体塗料層は、無機粒子と、熱硬化性樹脂とを含有する請求項1または2に記載の有刺鉄線。
【請求項5】
前記無機粒子は、シリカ、硫酸バリウムおよび炭酸カルシウムを含有する請求項4に記載の有刺鉄線。
【請求項6】
前記熱硬化性樹脂は、熱硬化性ポリエステル樹脂を含有する請求項4に記載の有刺鉄線。
【請求項7】
侵入防止柵に用いられる有刺鉄線の製造方法であって、
鉄製または鋼製のワイヤに複数の有刺体を取り付けることによって母材を準備する工程と、
前記母材の表面上に亜鉛を含有するめっき層を形成する工程と、
前記めっき層上に粉体塗料層を形成して前記有刺鉄線を得る工程と、を有し、
前記粉体塗料層の厚さが、100μm以上であることを特徴とする有刺鉄線の製造方法。
【請求項8】
前記粉体塗料層を形成する工程は、
粉体塗料を調整する工程と、
前記粉体塗料を前記めっき層に噴射して、前記めっき層上に前記粉体塗料を付着させる工程と、
前記粉体塗料を加熱して前記粉体塗料層を形成する工程とを含む請求項7に記載の有刺鉄線の製造方法。
【請求項9】
前記粉体塗料を付着させる工程は、吐出口と、前記吐出口にコロナ電極とを備えた静電粉体噴射機を用いて前記粉体塗料を前記めっき層に噴射する工程と、
前記静電粉体噴射機の前記コロナ電極に電圧を印加することにより、前記静電粉体噴射機と前記めっき層との間に電界を発生させ、前記粉体塗料を帯電させる工程とを含む請求項8に記載の有刺鉄線の製造方法。
【請求項10】
前記粉体塗料層を形成する工程は、200~285℃で実行される請求項9に記載の有刺鉄線の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有刺鉄線および有刺鉄線の製造方法に関し、特に、施設に侵入者が侵入するのを防止する侵入防止柵に用いられる有刺鉄線およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、関係者以外の立ち入りを制限する必要がある施設(例えば、軍事施設、原子力発電所、製油所等)においては、関係者以外の侵入を防止するために、有刺鉄線で作られた侵入防止柵が用いられている。このような侵入防止柵は、らせん状に巻回された有刺鉄線を引き伸ばすことにより得られる。そして、侵入防止柵を前記施設に敷設する。
【0003】
敷設した侵入防止柵は、長期間にわたって侵入防止効果が維持される必要がある。そのため、錆びにくく、長期間にわたって優れた耐久性を有する有刺鉄線の使用が望まれる。一般的な有刺鉄線は、鉄製の芯材および刺材で構成されるとともに、芯材および刺材の表面に、腐食防止のために亜鉛めっきが施されている。このような有刺鉄線は、安価であり、所望の形状に加工し易いというメリットがあるが、時間の経過に伴い亜鉛めっきが剥がれてしまい、耐腐食性が十分ではないという問題がある。通常、鉄製の有刺鉄線の製品寿命は、約2~3年である。また、有刺鉄線が海水や潮風に晒される場合には、塩害により有刺鉄線の寿命はさらに短くなる。さらに、亜鉛めっきが施された有刺鉄線は、光反射し易いため、夜間に侵入者に気づかれ易く、侵入防止効果が不十分である。
【0004】
また、より腐食防止効果が高いチタンやステンレスを芯材として用いた有刺鉄線も用いられている。しかしながら、チタン製の有刺鉄線は、非常に高価であるため、より広範囲に侵入防止柵を敷設する場合には、侵入防止柵の敷設費用が高くなり過ぎてしまう。また、チタン製の有刺鉄線は、鉄製の有刺鉄線に比べて剛性が低く、変形し易いため、十分な侵入防止効果が得られない。また、ステンレス製の有刺鉄線は、鉄製の有刺鉄線に比べて光反射し易い。さらに、ステンレス製の有刺鉄線は、艶消し剤等のコーティング剤が付着し難いため、光反射を抑えることが難しい。そのため、ステンレス製の有刺鉄線は、夜間に侵入者に気づかれ易く、侵入防止効果が不十分である。
【0005】
また、耐腐食性を向上させる観点から、芯材や刺材の構成材料として、金属材料の代わりに樹脂材料を用いた有刺鉄線が知られている(例えば、特許文献1)。しかしながら、樹脂材料で形成された有刺鉄線は、金属材料で形成された有刺鉄線に比べ、耐衝撃性、耐摩耗性、耐候性、耐熱性等の特性が劣り、侵入防止効果を十分に得られないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実公平7-9629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、高価な材料を使用することなく、耐腐食性に優れるとともに、夜間に目立ちにくく、長期間にわたって侵入防止効果が維持される有刺鉄線を提供することにある。また、本発明の別の目的は、係る有刺鉄線を容易に製造することができる有刺鉄線の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的は、以下の(1)~(13)の本発明により達成される。
(1) 侵入防止柵に用いられる有刺鉄線であって、
鉄製または鋼製のワイヤと、前記ワイヤに取り付けられた複数の有刺体とを有する母材と、
前記母材の表面上に形成された亜鉛を含有するめっき層と、
前記めっき層上に形成された粉体塗料層と、を有し、
前記粉体塗料層の厚さが、100μm以上であることを特徴とする有刺鉄線。
【0009】
(2) 前記めっき層の厚さは、20μm以上80μm以下である上記(1)に記載の有刺鉄線。
【0010】
(3) 前記粉体塗料層の厚さをT1[μm]とし、前記めっき層の厚さをT2[μm]としたとき、1.25≦T1/T2≦8の関係を満足する上記(1)または(2)に記載の有刺鉄線。
(【0011】以降は省略されています)
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