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公開番号
2025114365
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024009019
出願日
2024-01-24
発明の名称
電動制動装置
出願人
株式会社アドヴィックス
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
B60T
8/171 20060101AFI20250729BHJP(車両一般)
要約
【課題】従来と比べて、追加構成なくブレーキ液の粘度を推定する。
【解決手段】電動制動装置(1)は、ブレーキ液を切替弁(NC1)により遮断した時点から電気モータ(M)によりピストン(P)を後退させてリザーバ(11)内のブレーキ液を液圧室(H)内に吸引した際のピストンの第1変位量と、ピストンの後退完了後から液圧室内の圧力がピストン後退前の圧力に復帰したと判断するまで前進させた際のピストンの第2変位量と、に基づいてブレーキ液の粘度を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電気モータの駆動に基づきシリンダ内のピストンが前進または後退することで、前記シリンダおよび前記ピストンによって区画された液圧室のブレーキ液を前記液圧室の外に吐出または前記液圧室の外のブレーキ液を前記液圧室に吸引してホイールシリンダ内の液圧を調整する電動制動装置において、
前記液圧室に接続されたリザーバと、
前記液圧室から前記ホイールシリンダ側に吐出されるブレーキ液である吐出ブレーキ液及び前記ホイールシリンダ側から前記液圧室に吸引されるブレーキ液である吸引ブレーキ液の遮断と開放とを切替える切替弁と、
前記ピストンの位置を取得する位置取得部と、
前記吐出ブレーキ液及び前記吸引ブレーキ液を前記切替弁により遮断し、当該遮断した時点から前記電気モータにより前記ピストンを後退させて前記リザーバ内のブレーキ液を前記液圧室内に吸引した際の前記ピストンの変位量である第1変位量と、前記ピストンの後退完了後から前記液圧室内の圧力が前記ピストン後退前の圧力に復帰したと判断するまで前進させた際の前記ピストンの変位量である第2変位量と、に基づいてブレーキ液の粘度を推定する粘度推定部と、
を備えている、電動制動装置。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記電動制動装置は、前記吐出ブレーキ液及び前記吸引ブレーキ液を前記切替弁により遮断させた上で、前記電気モータにより前記ピストンを後退させた後、前記液圧室内の圧力が前記ピストン後退前の圧力に復帰したと判断するまで前記ピストンを前進させ、前記吐出ブレーキ液及び前記吸引ブレーキ液を前記切替弁により開放させることで、前記リザーバ内のブレーキ液を前記液圧室に吸引する吸引制御を実施するよう構成され、
前記粘度推定部は、前記吸引制御の処理の中で取得した、前記第1変位量と、前記第2変位量とに基づいて前記ブレーキ液の粘度を推定する
請求項1に記載の電動制動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電動制動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電動シリンダを用いた電動制動装置において、アンチロックブレーキ制御で減圧する際にホイールシリンダ内のブレーキ液をリザーバに逃がす構成の場合、アンチロックブレーキ制御を実施すると、電動シリンダのシリンダとピストンとで区画される液圧室、ホイールシリンダ、液圧室とホイールシリンダとの間の配管に存在するブレーキ液の総量が減少する。これにより、ホイールシリンダ内に所定圧力を発生しようとする際、ブレーキ液の総量が減少しているとブレーキ液の総量が減少していない場合と比して電動シリンダのピストン位置が前進する。これにより、車両の制動力を増加させるべく、電動シリンダのピストンを前進させてホイールシリンダに液圧室内のブレーキ液を送り込む際に、電動シリンダのピストンがシリンダの底面に衝突するボトミングが生じるおそれがある。特許文献1では、本現象を抑制すべく、リフィル制御という、電動シリンダのピストンを開始位置の方へ戻し、ブレーキ液をリザーバから液圧室に吸い戻す制御が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許5800437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、リフィル制御において、ブレーキ液の粘度が高い場合は、粘度が低い場合よりもブレーキ液の吸引速度が減少してしまい、ピストンを戻した量(後退量)に応じた十分な量のブレーキ液を吸引できないことがある。
本開示の一態様は、吸引されたブレーキ液の量を推定すべく、ブレーキ液の粘度を追加構成なく推定可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る電動制動装置は、電気モータの駆動に基づきシリンダ内のピストンが前進または後退することで、前記シリンダおよび前記ピストンによって区画された液圧室のブレーキ液を前記液圧室の外に吐出または前記液圧室の外のブレーキ液を前記液圧室に吸引してホイールシリンダ内の液圧を調整する電動制動装置において、前記液圧室に接続されたリザーバと、前記液圧室から前記ホイールシリンダ側に吐出されるブレーキ液である吐出ブレーキ液及び前記ホイールシリンダ側から前記液圧室に吸引されるブレーキ液である吸引ブレーキ液の遮断と開放とを切替える切替弁と、前記ピストンの位置を取得する位置取得部と、前記吐出ブレーキ液及び前記吸引ブレーキ液を前記切替弁により遮断し、当該遮断した時点から前記電気モータにより前記ピストンを後退させて前記リザーバ内のブレーキ液を前記液圧室内に吸引した際の前記ピストンの変位量である第1変位量と、前記ピストンの後退完了後から前記液圧室内の圧力が前記ピストン後退前の圧力に復帰したと判断するまで前進させた際の前記ピストンの変位量である第2変位量と、に基づいてブレーキ液の粘度を推定する粘度推定部と、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様によれば、従来と比べて、追加構成なくブレーキ液の粘度を推定できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態に係る電動制動装置を説明するための液圧回路図である。
本開示の一実施形態に係る電動制動装置における、変位差|L1-L2|とブレーキ液の粘度との関係を示すマップである。
本開示の一実施形態に係る電動制動装置における、粘度推定の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(電動制動装置の構成)
図1は、本開示の一実施形態に係る電動制動装置を説明するための図である。図1に示す電動制動装置1は、制御部10、リザーバ11、電動シリンダ12を備えている。電動制動装置1は、複数の車輪Wを有する車両に搭載されている。車輪Wには、ホイールシリンダWCを有するキャリパが設けられている。リザーバ11、電動シリンダ12およびホイールシリンダWCは、第1流路F1、第2流路F2および第3流路F3を有する液圧回路に接続されている。
【0009】
第1流路F1は、リザーバ11と電動シリンダ12との間の流路である。
リザーバ11には、ブレーキ液が貯留されている。リザーバ11に貯留されたブレーキ液は、第1流路F1を介して、電動シリンダ12に供給される。第1流路F1には、逆止弁CV1が配置されている。逆止弁CV1は、逆止弁CV1の電動シリンダ12側の圧力が、逆止弁CV1のリザーバ11側の圧力より低くなる、すなわち、逆止弁CV1の電動シリンダ12側の圧力が負圧になると開き、リザーバ11から電動シリンダ12へのブレーキ液の流れを許容する。一方で、電動シリンダ12からリザーバ11へのブレーキ液の流れを制限する。
【0010】
電動シリンダ12は、シリンダC、ピストンP、電気モータMおよび回転角センサRを有している。ピストンPが電気モータMの駆動に応じてシリンダC内を直線運動することによって、シリンダCおよびピストンPによって区画された液圧室Hの容積が変化する。ピストンPがシリンダC内を前進することによって、液圧室H内のブレーキ液がホイールシリンダWCへ吐出される。回転角センサRは、電気モータMの回転子の回転角を検出する。電動シリンダ12のピストンPの位置は、回転角センサRの検出結果に基づいて取得できる。
(【0011】以降は省略されています)
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