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公開番号2025115572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010089
出願日2024-01-26
発明の名称管材のインシュレータ
出願人株式会社三五
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類F01N 13/18 20100101AFI20250731BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】容易な加工工程及び低い生産コストにて所望の形状を有するインシュレータを製造することができる技術を提供する。
【解決手段】管材を間に挟んで対向する半割れ管の対の少なくとも一部を相互係止部及び第1接続部をそれぞれが備える一対の仮留め部品によって構成する。一対の仮留め部品がそれぞれ備える相互係止部は一対の仮留め部品の相互の位置関係を固定するための別個の治具を用いること無く相互に係止することによって一対の仮留め部品の相互の位置関係が固定された状態である仮留め状態を達成するように構成されている。一対の仮留め部品がそれぞれ備える第1接続部は仮留め状態において互いに密着するように構成されている。一対の仮留め部品は仮留め状態において互いに密着する第1接続部同士が相互に固定されることにより互いの位置関係が最終的に固定された状態である本留め状態を達成するように構成されている。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
管材の軸方向である管軸方向に沿って延在しつつ前記管材の外周面と一定の間隔を空けて前記管材の前記外周面を覆う部分であるカバー部と、前記管材の前記外周面に前記カバー部を固定する部分である固定部と、を含んでなる、管材のインシュレータであって、
前記カバー部は、前記管材を間に挟んで開口側を互いに向き合わせて対向する一対又は複数対の半割れ管によって構成されており、
前記管材を間に挟んで対向する前記半割れ管の対の少なくとも一部が、相互係止部及び第1接続部をそれぞれが備える一対の仮留め部品によって構成されており、
一対の前記仮留め部品がそれぞれ備える前記相互係止部は、一対の前記仮留め部品の相互の位置関係を固定するための別個の治具を用いること無く、相互に係止することによって一対の前記仮留め部品の相互の位置関係が固定された状態である仮留め状態を達成するように構成されており、
一対の前記仮留め部品がそれぞれ備える前記第1接続部は、前記仮留め状態において互いに密着するように構成されており、
一対の前記仮留め部品は、前記仮留め状態において互いに密着する前記第1接続部同士が相互に固定されることにより、互いの位置関係が最終的に固定された状態である本留め状態を達成するように構成されている、
管材のインシュレータ。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
請求項1に記載された管材のインシュレータであって、
前記相互係止部が、前記管材の外周面の少なくとも一部に沿った形状を有する部分である第1当接部を更に有し、
一対の前記仮留め部品は、前記仮留め状態及び前記本留め状態において前記管材を間に挟んで互いに対向する一対の前記仮留め部品がそれぞれ備える前記相互係止部が有する前記第1当接部同士の間に前記管材を挟持して一対の前記仮留め部品を前記管材の前記外周面に固定するように構成されている、
管材のインシュレータ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された管材のインシュレータであって、
前記固定部は、前記カバー部の両方の端部をそれぞれ構成する一対の前記半割れ管である一対の端部部品の各々の前記カバー部の前記端部側の端部の内側にそれぞれ固定された一対の半割れ管状の部材である一対のブラケットであり、
前記ブラケットは、前記端部部品の内周面に沿った形状を有する部分である第2当接部と、前記管材の外周面に沿った形状を有する部分である第3当接部と、前記第2当接部と前記第3当接部とを接続する部分であるテーパ部と、少なくとも前記第3当接部の周方向における両端において径方向における外向きに延在する部分である第2接続部とを有し、
一対の前記ブラケットは、互いに対向する前記第2接続部同士が相互に固定されることにより、前記管材を間に挟んで互いに対向する前記第3当接部同士の間に前記管材を挟持して前記端部部品を前記管材の前記外周面に固定するように構成されている、
管材のインシュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管材のインシュレータに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、高温の流体が内部に流れる管材から外部への熱及び/又は音の放射を低減することを目的として、管材の軸方向に沿って延在しつつ管材の外周面と一定の間隔を空けて管材の外周面を覆う被覆部材がインシュレータとして設けられることが知られている。このようなインシュレータは、一般的には、金属板のプレス成形(絞り加工)によって形成される。管材の外周面とインシュレータとの間の隙間は、空気層からなる断熱層及び/又は防音層として作用することができる。また、例えばインシュレータの断熱性の向上及び/又は被覆部材の振動の低減等を目的として、例えばグラスウール等の断熱材が上記隙間に充填される(管材の外周面と被覆部材との間に挟持される)場合もある。このような被覆型のインシュレータは、特に「ヒートインシュレータ」と呼称されるのが一般的である。
【0003】
更に、被覆部材は、管材から外部への熱及び/又は音の放射の低減に加えて、管材及び/又は断熱材の損傷及び/又は汚れ等を防止する保護部材としての機能をも担うことができる。このようなインシュレータは、特に自動車の排気管において多用されており、例えば飛び石による管材及び/又は断熱材の損傷及び/又は路面からの跳ね上げによる管材及び/又は断熱材の汚れ等の問題を被覆部材によって低減することができる。
【0004】
自動車の排気管の多くは、排気管の軸方向(延在方向)に沿って比較的長い範囲(例えば、数十cm~数m)に亘る三次元的な形状を有する。また、典型的には、インシュレータは排気管の軸方向に沿って延在し、インシュレータの横断面(管材の軸に対して垂直な面による断面)は、円形又は楕円形の形状を有する。このような構成を有するインシュレータは、管材の軸(管軸)を含む面によって半分に分割された一対の「半割れ管」の開口側を互いに向き合わせて、一対の半割れ管の各々の周方向における両端において径方向における外向きに延在する接続部同士を固定することによって形成され、この状態にて管材の外周面と一定の間隔を空けて管材の外周面を覆うように固定される(例えば、特許文献1を参照)。接続部の構成としては、半割れ管と一体的に形成されたもの、或いは半割れ管とは別体として形成されステー等を介して半割れ管に取り付けられたもの等を挙げることができる。
【0005】
インシュレータを管材に組み付けるに際には、上記のように開口側を互いに向き合わせた一対の半割れ管が所定の治具にセットされ、溶接、カシメ又は螺合等の手段により接続部同士が互いに固定される。この際、特許文献1の図7及び図8に示されているように、剛性の低い薄板によって形成された長尺部材である半割れ管を所定の位置に保持する必要があるため、半割れ管の形状に応じた保持治具(例えば、台座等)が個々の半割れ管毎に設けられる。その結果、保持治具を制作するための費用並びに保持治具を保管及び設置するためのスペースが嵩むと共に、集成しようとするインシュレータの段替の度に保持治具の段替が必要となるため作業が煩雑となるという問題がある。特に少量多品種生産においては全体として膨大な種類及び数の保持治具が必要となるため、当該問題がより顕著となる。
【0006】
また、各々の半割れ管は金属板のプレス成形(絞り加工)によって形成されるのが通例であり、個々の半割れ管毎に高価な大型のプレス型が必要である。そこで、プレス型にかかる費用を削減することを目的として、管軸方向に沿って半割れ管を複数の短いパーツに分割し、これらのパーツを組み合わせて半割れ管を構成する場合がある。この場合は半割れ管そのものを成型するための大型のプレス型に代えて各パーツを成型するための小型のプレス型を使用することができるのでプレス型にかかる費用を削減することはできるが、個々のパーツを保持するための保持治具の数が増える。このため、全体としての費用が嵩んでしまい経済的ではない。
【0007】
以上のように、当該技術分野においては、容易な集成工程及び低い生産コストにて所望の形状を有するインシュレータを製造することができる技術に対する要求が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6744340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述したように、当該技術分野においては、容易な集成工程及び低い生産コストにて所望の形状を有するインシュレータを製造することができる技術に対する要求が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、管材のインシュレータを構成するカバー部において、管材を間に挟んで互いに対向する半割れ管の対の少なくとも一部を、別個の治具を用いること無く相互に係止することによって一対の仮留め部品の相互の位置関係を固定するように構成された相互係止部を備える一対の仮留め部品によって構成することにより上記課題を解決することができることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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