TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025115662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010229
出願日2024-01-26
発明の名称防水扉構造
出願人株式会社熊平製作所
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類E06B 7/22 20060101AFI20250731BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】水圧を受ける側に機構部が暴露されないようにして湿気や塩害から機構部を保護しながら、水圧を受けた時には高い止水性を確保する。
【解決手段】防水扉本体20及び扉枠10に対して回動可能に連結される第1リンク51と第2リンク52とを備えた4節リンク機構50が防水扉本体20の裏面側に位置するように設けられている。4節リンク機構50は、防水扉本体20の開動作時に、防水扉本体20の肘元側の端部を外側へ移動させながら扉枠10の側方に位置付けるように防水扉本体20の移動軌跡を規定する。閉状態にある防水扉本体20が所定以上の水圧を受けた時に、第2リンク52の防水扉本体20側の軸芯と、第2リンク52の扉枠10側の軸芯との距離を変化させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
構造物に固定される扉枠と防水扉本体の一方の面との間に介在するパッキンを備え、前記防水扉本体の他方の面が位置する水圧を受ける側からの水の浸入を防止する防水扉構造であって、
前記防水扉本体及び前記扉枠に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結される第1リンクと、前記防水扉本体及び前記扉枠に対して前記第1リンクの連結箇所から前記一方側に離れた箇所に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結される第2リンクとを備え、前記防水扉本体を前記扉枠に対して前記他方側へ開動作可能に支持する4節リンク機構が前記防水扉本体の前記一方側に位置するように設けられ、
前記4節リンク機構は、前記防水扉本体の開動作時に、当該防水扉本体の肘元側の端部を前記他方側へ移動させながら前記扉枠の側方に位置付けるように、前記防水扉本体の移動軌跡を規定し、
閉状態にある前記防水扉本体が所定以上の水圧を受けた時に、前記第2リンクの前記防水扉本体側の軸芯と、前記第2リンクの前記扉枠側の軸芯との距離を変化させるように構成されている、防水扉構造。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
請求項1に記載の防水扉構造において、
前記第2リンクは、伸縮部を有している、防水扉構造。
【請求項3】
請求項2に記載の防水扉構造において、
前記第2リンクは、前記防水扉本体に連結される扉側リンク構成部材と、前記扉枠に連結される枠側リンク構成部材とに分割され、
前記扉側リンク構成部材と前記枠側リンク構成部材との間に前記伸縮部が設けられている、防水扉構造。
【請求項4】
請求項3に記載の防水扉構造において、
前記扉側リンク構成部材と前記枠側リンク構成部材との間に弾性部材が設けられている、防水扉構造。
【請求項5】
請求項4に記載の防水扉構造において、
前記弾性部材は圧縮ばねで構成され、
前記扉側リンク構成部材には、前記圧縮ばねの一端部に当接する一端当接板部が設けられ、
前記枠側リンク構成部材には、前記圧縮ばねの他端部に当接する他端当接板部が設けられている、防水扉構造。
【請求項6】
請求項1に記載の防水扉構造において、
前記第2リンクは、前記第1リンクよりも低剛性な部材で構成されている、防水扉構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水の浸入を防止する防水扉構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1、2には、施設内への水の浸入を防止するための防水扉が開示されている。特許文献1、2では、構造物の開口に設けられる枠体と、枠体に対して2軸蝶番によって開閉自在に取り付けられた扉本体とを備えており、扉本体の周縁部には枠状の止水体が取り付けられている。扉本体が外側から水圧を受けると、2軸蝶番の作用によって扉本体と枠体との間で止水体を圧縮変形させて密着させ、これにより扉本体と枠体との隙間が閉塞されて止水性が確保されるようになっている。特許文献1、2では、2軸蝶番及び錠房が扉本体の水圧を受ける側に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-151717号公報
特開2016-196766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、扉本体の水圧を受ける側は、例えば貯水槽が近くて湿度が高かったり、海に面していて塩害を受けたりする場合がある。特許文献1、2では、2軸蝶番や錠房等の機構部が扉本体の水圧を受ける側に設けられているので、湿度や塩害の影響を受けて機構部に錆や腐食が発生しやすいと考えられる。機構部に錆や腐食が発生すると、扉本体の開閉操作や締付操作に支障をきたすおそれがある。
【0005】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、水圧を受ける側に機構部が暴露されないようにして湿気や塩害から機構部を保護しながら、水圧を受けた時には高い止水性を確保することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、構造物に固定される扉枠と防水扉本体の一方の面との間に介在するパッキンを備え、前記防水扉本体の他方の面が位置する水圧を受ける側からの水の浸入を防止する防水扉構造を前提とすることができる。前記防水扉本体及び前記扉枠に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結される第1リンクと、前記防水扉本体及び前記扉枠に対して前記第1リンクの連結箇所から前記一方側に離れた箇所に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結される第2リンクとを備え、前記防水扉本体を前記扉枠に対して前記他方側へ開動作可能に支持する4節リンク機構が前記防水扉本体の前記一方側に位置するように設けられている。前記4節リンク機構は、前記防水扉本体の開動作時に、当該防水扉本体の肘元側の端部を前記他方側へ移動させながら前記扉枠の側方に位置付けるように、前記防水扉本体の移動軌跡を規定するものであり、閉状態にある前記防水扉本体が所定以上の水圧を受けた時に、前記第2リンクの前記防水扉本体側の軸芯と、前記第2リンクの前記扉枠側の軸芯との距離を変化させるように構成されている。
【0007】
この構成によれば、防水扉本体を扉枠に対して開動作可能に支持する機構部である4節リンク機構が防水扉本体の一方側、すなわち水圧を受けない側に設けられているので、防水扉本体を閉じておくことで4節リンク機構が湿気や塩害の影響を受けにくくなり、4節リンク機構の錆や腐食が抑制される。
【0008】
防水扉本体を開く際には、4節リンク機構によって防水扉本体の肘元側の端部が他方側へ移動するので、扉枠に干渉することはなく、スムーズな開動作が可能になる。
【0009】
閉状態にある防水扉本体が所定以上の水圧を受けると、第1リンクから一方側に離れた箇所に位置する第2リンクの軸芯間距離が変化することで、防水扉本体を全体的に一方側へ平行移動させることが可能になる。これにより、扉枠と防水扉本体の一方の面との間に介在するパッキンが全周に亘って十分に圧縮されるので、扉枠と防水扉本体との隙間が閉塞されて高い止水性が確保される。
【0010】
前記第2リンクは、軸芯間距離を変化させるための伸縮部を有していてもよい。これにより、防水扉本体が所定以上の水圧を受けることによって第2リンクが長手方向の力を受けた際に、当該第2リンクの軸芯間距離を変化させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社熊平製作所
防水扉構造
3日前
個人
網戸
2か月前
個人
脚立の転落防止ポール
2か月前
三協立山株式会社
建具
2か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
三協立山株式会社
改装サッシ
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
株式会社ニチベイ
ブラインド
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
3か月前
三協立山株式会社
開口部装置
3か月前
三協立山株式会社
開口部建材
2か月前
株式会社ウッドワン
ルーバー扉
2か月前
株式会社大奉金属
止水構造
2か月前
株式会社ニチベイ
縦型ブラインド
5日前
株式会社TJMデザイン
脚立用ホルダー
1か月前
個人
窓用パネルの取付部材
2か月前
永大産業株式会社
開閉構造体
1か月前
株式会社LIXIL
建具
11日前
株式会社LIXIL
建具
11日前
林テレンプ株式会社
シート機構
3か月前
ナブテスコ株式会社
建具及び表示装置
1か月前
株式会社大林組
シャッター装置
5日前
三和シヤッター工業株式会社
ドア
2か月前
昭和フロント株式会社
建具
2か月前
株式会社ニチベイ
ロールスクリーン
1か月前
株式会社LIXIL
ロールスクリーン装置
1か月前
個人
耐震扉用部材及びこれを備える耐震扉
12日前
株式会社LIXIL
ロールスクリーン装置
1か月前
株式会社LIXIL
ロールスクリーン装置
1か月前
株式会社ニチベイ
ロールスクリーン
1か月前
株式会社コロナ
取付装置
11日前
立川ブラインド工業株式会社
遮蔽装置
1か月前
続きを見る