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公開番号2025115876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010574
出願日2024-01-26
発明の名称画像処理装置、コードリーダシステム及び設定支援装置
出願人株式会社キーエンス
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H04N 23/60 20230101AFI20250731BHJP(電気通信技術)
要約【課題】設置調整時のユーザの負担を軽減する。
【解決手段】画像処理装置は、コンベア上を搬送されるワークを撮像して撮像画像を生成するカメラと、カメラ情報と、コンベアの幅を含むコンベア情報とコンベアのコンベア座標系におけるカメラの位置姿勢を示す設置情報と、を取得する取得部と、カメラ情報、コンベア情報および設置情報に基づいて撮像画像中のコンベア位置を算出する制御部と、撮像画像中にコンベア位置を示した設置確認画像を表示装置に表示させる表示処理部とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
行列状に配列された複数の画素を有する画像センサを有し、コンベア上を搬送されるワークを当該画像センサにより撮像して撮像画像を生成するカメラと、
前記カメラに関するカメラ情報と、前記コンベアの幅を含むコンベア情報と、前記コンベアのコンベア座標系における前記カメラの位置姿勢を示す設置情報と、を取得する取得部と、
前記カメラ情報、前記コンベア情報および前記設置情報に基づいて、前記撮像画像中のコンベア位置を算出する制御部と、
前記撮像画像中に前記コンベア位置を示した設置確認画像を表示装置に表示させる表示処理部と、を備える画像処理装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記取得部は、検知センサによる前記ワークの検知信号および前記コンベア情報として前記コンベアの搬送速度をさらに取得し、
前記制御部は、前記検知信号および前記コンベア情報に基づいて、前記撮像画像中の前記ワークの特徴部分を算出し、
前記表示処理部は、前記ワークの特徴部分の位置をさらに示した前記設置確認画像を前記表示装置に表示させる、画像処理装置。
【請求項３】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記表示処理部は、前記設置確認画像とともに、前記設置情報を示す画像を前記表示装置に表示させる、画像処理装置。
【請求項４】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記表示処理部は、ユーザから前記設置情報の修正を受け付けると、前記設置確認画像上の前記コンベア位置を当該修正に応じて変更して表示させる、画像処理装置。
【請求項５】
請求項２に記載の画像処理装置において、
前記表示処理部は、ユーザから前記設置情報の修正を受け付けると、前記設置確認画像上の前記コンベア位置および前記ワークの特徴部分の少なくとも一方の位置を当該修正に応じて変更して表示させる、画像処理装置。
【請求項６】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記表示処理部は、前記表示装置に表示された表示画面を介してユーザから前記設置確認画像上の前記コンベア位置の指定を受け付けると、前記設置情報の内容を当該指定に応じて変更して表示させる、画像処理装置。
【請求項７】
請求項２に記載の画像処理装置において、
前記表示処理部は、前記表示装置に表示された表示画面を介してユーザから前記設置確認画像上の前記コンベア位置および前記ワークの特徴部分の少なくとも一方の位置の指定を受け付けると、前記設置情報の内容を当該指定に応じて変更して表示させる、画像処理装置。
【請求項８】
請求項２に記載の画像処理装置において、
前記表示処理部は、
前記カメラの視野が前記コンベアの下流側から上流側に向かう場合、前記ワークの前記特徴部分として前記ワークのリーディングエッジを前記設置確認画像に表示させ、
前記カメラの視野が前記コンベアの上流側から下流側に向かう場合、前記ワークの前記特徴部分として前記ワークのトレイリングエッジを前記設置確認画像に表示させる、画像処理装置。
【請求項９】
請求項８に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、前記コンベア座標系における前記カメラの設置角度に基づいて、前記カメラの視野の向きを判断する、画像処理装置。
【請求項１０】
請求項８に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、前記検知信号および前記コンベア情報に基づいて、前記ワークの特徴部分が前記設置確認画像に含まれるように、前記カメラを制御する、画像処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、カメラにより生成された画像に対して各種処理を実行可能に構成された画像処理装置、コードリーダ、コードリーダシステム及び設定支援装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
例えばコードリーダは、コンベアによって搬送されるワークに付されたバーコードや二次元コード等のコードをカメラによって撮像し、得られた画像に含まれるコードを画像処理によって切り出して二値化し、デコード処理して情報を読み取ることができるように構成されている（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１のコードリーダは、カメラパラメータを含むカメラ情報と、読み取り対象のコード情報と、読み取り環境を示す環境情報とを取得し、カメラ情報とコード情報とに基づいて必要視野及び深度を満たす推奨設置位置を決定し、決定した推奨設置位置をユーザに提供可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１４９６０４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、例えばコードリーダのような画像処理装置の運用時には、画像処理装置の設置状態が使用環境やワークの種別・大きさ等によって様々である。特に、ワークと、コードのデコード結果とを正確に紐づける必要がある場合には、その精度向上のために高精度なキャリブレーションが要求されるため、特許文献１による推奨設置位置の提供だけでは上記紐付けの正確性が不十分になる場合がある。
【０００６】
従来、このような場合には、ユーザがプログラマブルロジックコントローラ（ＰＬＣ）を用いて複雑な処理を実行させるなどして対応せざるを得ず、ユーザの負担が大きかった。
【０００７】
本開示は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設置調整時のユーザの負担を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本態様では、画像処理装置、コードリーダ、コードリーダシステム及び設定支援装置のいずれか１つを対象とすることができる。例えば画像処理装置は、行列状に配列された複数の画素を有する画像センサを有し、コンベア上を搬送されるワークを当該画像センサにより撮像して撮像画像を生成するカメラと、前記カメラに関するカメラ情報と、前記コンベアの幅を含むコンベア情報と、前記コンベアのコンベア座標系における前記カメラの位置姿勢を示す設置情報と、を取得する取得部と、前記カメラ情報、前記コンベア情報および前記設置情報に基づいて、前記撮像画像中の前記コンベア位置を算出する制御部と、前記撮像画像中に前記コンベア位置を示した設置確認画像を表示装置に表示させる表示処理部と、を備えている。
【０００９】
この構成によれば、コンベア上を搬送されるワークをカメラが撮像して撮像画像を取得すると、カメラ情報、コンベア情報およびカメラのコンベアに対する設置情報に基づいて、撮像画像中のコンベア位置が算出される。そして、撮像画像中にコンベア位置を示した設置確認画像が示され、この設置確認画像が表示装置に表示されるので、この設置確認画像を見ることで、設置調整ができているか否かをユーザが容易に確認でき、設置調整ができていない場合には必要に応じて設置調整を行うことで運用前の設置調整が精度良く行える。
【発明の効果】
【００１０】
以上説明したように、設置確認画像を表示装置に表示させることができるので、設置調整時のユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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