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公開番号
2025116190
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2025092663,2021566819
出願日
2025-06-03,2020-09-17
発明の名称
生分解性樹脂用分解促進剤、生分解性樹脂組成物、生分解性樹脂成形体、及び生分解性樹脂用分解促進剤の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
67/00 20060101AFI20250731BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】脂肪族ポリエステル系樹脂、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂、脂肪族オキシカルボン酸系樹脂などの生分解性樹脂の生分解速度や分解率を高め、かつ任意に制御することができる、生分解性樹脂に適した分解促進剤と、この分解促進剤を含む生分解性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】セルロース、ヘミセルロース及びリグニンを含む生分解性樹脂用分解促進剤であって、該生分解性樹脂用分解促進剤中の炭素に対する窒素の質量比が0.04以上であり、且つ、セルロースとリグニンの合計の含有量に対するヘミセルロースの含有量の質量割合が0.2以上である、生分解性樹脂用分解促進剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロース、ヘミセルロース及びリグニンを含む生分解性樹脂用分解促進剤であって、該生分解性樹脂用分解促進剤中の炭素に対する窒素の質量比が0.04以上であり、且つ、セルロースとリグニンの合計の含有量に対するヘミセルロースの含有量の質量割合が0.2以上である、生分解性樹脂用分解促進剤。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
可溶無窒素物を20質量%以上含有し、且つ、セルロースとリグニンの含有量の合計が50質量%以下である、生分解性樹脂用分解促進剤。
【請求項3】
水分率が5質量%未満である、請求項1又は2に記載の生分解性樹脂用分解促進剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の生分解性樹脂用分解促進剤2質量部以上250質量部以下と生分解性樹脂100質量部を含む生分解性樹脂組成物。
【請求項5】
前記生分解性樹脂が脂肪族ポリエステル系樹脂(A)、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂(B)及び脂肪族オキシカルボン酸系樹脂(C)からなる群より選ばれる1種以上である、請求項4に記載の生分解性樹脂組成物。
【請求項6】
前記脂肪族ポリエステル系樹脂(A)が脂肪族ジオールに由来する繰返し単位と脂肪族ジカルボン酸に由来する繰返し単位とを主構成単位として含む、請求項5に記載の生分解性樹脂組成物。
【請求項7】
前記脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂(B)が脂肪族ジオールに由来する繰返し単位と脂肪族ジカルボン酸に由来する繰返し単位と芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し単位とを主構成単位として含む、請求項5又は6に記載の生分解性樹脂組成物。
【請求項8】
請求項4~7のいずれかに記載の生分解性樹脂組成物の押出成形体又は射出成形体である生分解性樹脂成形体。
【請求項9】
原料を粉砕した後、得られた粉体から所定の粒度のものを選別して、生分解性樹脂用分解促進剤を得る、生分解性樹脂用分解促進剤の製造方法。
【請求項10】
更に乾燥する工程を有する、請求項9に記載の生分解性樹脂用分解促進剤の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性樹脂の生分解を促進することが可能な分解促進剤及びその製造方法に関する。本発明はまた、この生分解性樹脂用分解促進剤を含む生分解性樹脂組成物、及びこの生分解性樹脂組成物を押出成形又は射出成形してなる生分解性樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチック製品の海洋廃棄等による、生態系や環境汚染の懸念が顕在化している。世界各国において、環境汚染防止の観点などから様々な規制が制定されつつある。例えば、欧州では、小売業における使い捨てプラスチック製レジ袋や使い捨てプラスチック容器のカップや皿の使用を禁じる規制や法律が制定されつつある。この法律の使用禁止措置の対象外とするためには、ここで定められたバイオマス必要最低含有量以上のバイオマスを原料とし、かつ一般家庭でも堆肥にすることが可能な製品(ホームコンポスト可能な製品)であることが必要となる。また、最近では海洋に流出したプラスチック製品が海中でも分解する、海洋生分解可能なプラスチック製品も希求されてきている。
【0003】
従来から、生分解性を有するプラスチック(樹脂)として、例えばポリブチレンテレフタレート/アジペート(以下、PBATと略する)、ポリ乳酸(以下、PLAと略記する)、ポリブチレンサクシネート(以下、PBSと略記する)、ポリブチレンサクシネート/アジペート(以下、PBSAと略記する)等の脂肪族ポリエステル、ポリヒドロキシアルカノール(以下、PHAと略記する)などが知られている。PHAには、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(以下、PHBと略する)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート/3-ヒドロキシバレレート)(以下、PHBVと略する)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート/3-ヒドロキシヘキサノエート)(以下、PHBHと略する)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート/4-ヒドロキシブチレート)などがある。
【0004】
これらの樹脂は、樹脂単独での生分解の速度や分解率が異なるだけでなく、引張破断伸びや曲げ弾性率などの機械的特性なども異なる。このため、一般的には、使用する用途や場所などに合わせて、それぞれの樹脂を組み合わせたり、他の副資材や添加剤と混合して機械強度などの物性を向上させて使用されている。
【0005】
特許文献1には、製品の使用を終えた後の最終的廃棄処理をも考慮に入れ、埋め立て時には分解して環境に残存せず、焼却時にはダイオキシン等の有害物質を排出しない、生分解性樹脂とバイオマス材料から成る成形材料として、脂肪族芳香族ポリエステル(A成分)5~95重量%、セルロース、リグノセルロース又はデンプン系物質(B成分)95~5重量%に対して、不飽和カルボン酸又はその誘導体及び有機過酸化物(C成分)を含有する組成物を加熱混練するなどして、成形加工性に優れ、強度特性にも優れた複合樹脂組成物を製造する方法が開示されている。
【0006】
特許文献2には、高分子量の脂肪族ポリエステルにセルロースを含有する植物材料、例えば、植物の表皮又は皮層からなるもの、又は、種皮材料、堅果の果皮の材料、おがくず、製粉くず、又は、サトウキビの茎のバガスなどを配合した樹脂組成物及び成形体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-221423号公報
特表2004-503415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ホームコンポスト可能なプラスチック製品や海洋生分解可能なプラスチック製品にあっては、その生分解速度や分解率は、一般的に生分解可能であると考えられてきた従来の条件よりもより厳しい条件下(たとえば、低温かつ分解菌が少ない環境下)で、従来のPBATやPBS、PBSA、PLA、PHBHなどの生分解性樹脂の生分解速度よりも速いこと、そして同じ時間でも多く分解することが必要とされる。
【0009】
特許文献1~2に記載の樹脂組成物やそれからなる成形体は、機械強度はある程度向上されるが、ここでは生分解速度や分解率には着目されておらず、実際に生分解速度や分解率が、従来の生分解性樹脂よりもどの程度高くなったのかは不明である。また、使用する添加剤や副資材によっては、分解率が悪化し、機械強度が向上しないものもあった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、脂肪族ポリエステル系樹脂、脂肪族-芳香族ポリエステル系樹脂、脂肪族オキシカルボン酸系樹脂などの生分解性樹脂の生分解速度や分解率を高め、かつ任意に制御することができる、生分解性樹脂に適した分解促進剤及びその製造方法と、この分解促進剤を含む生分解性樹脂組成物及びその成形体を提供することにある。
(【0011】以降は省略されています)
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