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公開番号2025116284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025094993,2021096882
出願日2025-06-06,2021-06-09
発明の名称時計、時計ケース、及び時計の製造方法
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04B 39/02 20060101AFI20250731BHJP(時計)
要約【課題】風防ガラスを正確に固定しつつ、接着剤による見栄えの低下を抑制することのできる時計及び時計ケースを提供する。
【解決手段】時計は、第1端が開放された筐体(5)と、第1端に位置する風防ガラス(6)と、筐体の内側に位置する見切り板(8)と、筐体と風防ガラスとを接合している接着剤(7)とを備える。筐体は、内周面(5a)から内側に突出して周方向に伸びる突出部(51)と、内周面から内側に突起して風防ガラスの位置を規定する複数の突起部(52)とを有し、風防ガラスは、接着剤を介して、側面が内周面と接合しかつ下面の周縁が突出部の上面と接合しており、見切り板は、外周面が突出部の内側面に沿って伸びている。突出部及び見切り板の風防ガラスに沿った対向部分のうち突起部の位置を含む一部の領域の隙間は、一部の領域以外の部分の隙間よりも広い。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1端が開放された筐体と、
前記第1端に位置する光透過性部材と、
前記筐体の内側に位置する機能部品と、
前記筐体と前記光透過性部材とを接合している接着剤と、
を備え、
前記筐体は、
当該筐体の内周面から内側に突出して周方向に伸びる突出部と、
前記内周面から内側に突起して設けられ、当該内周面に対する前記光透過性部材の位置を規定する複数の突起部と、
を有し、
前記光透過性部材は、当該光透過性部材の側面が前記内周面と前記接着剤を介して接合し、かつ前記光透過性部材の下面の周縁が前記突出部の上面と前記接着剤を介して接合しており、
前記機能部品は、当該機能部品の外周面が前記突出部の内側面に沿って伸びており、
前記突出部と前記機能部品との前記光透過性部材に沿った対向部分には隙間があり、
前記対向部分のうち前記突起部の位置を含む一部の領域の前記隙間は、前記対向部分の前記一部の領域以外の部分の前記隙間よりも広い
ことを特徴とする時計。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記一部の領域の隙間は、前記機能部品の切り欠きによるものであることを特徴とする請求項1記載の時計。
【請求項3】
前記切り欠きの前記内周面に沿った方向についての幅は、前記突起部の前記内周面に沿った方向についての幅よりも広いことを特徴とする請求項2記載の時計。
【請求項4】
前記隙間の各々の容積は、対応する前記突起部の体積よりも大きいことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の時計。
【請求項5】
前記機能部品の前記切り欠きの表面は樹脂であり、
前記切り欠きの表面の少なくとも一部には、切り離し跡を有する
ことを特徴とする請求項2又は3記載の時計。
【請求項6】
前記機能部品は、前記内側面に沿った方向について切れ目を有し、前記切れ目に対応する位置に前記切り欠きを有することを特徴とする請求項2、3、5のいずれか一項に記載の時計。
【請求項7】
前記光透過性部材は、前記突出部の上面との接合面に沿って薄膜層を有し、前記接着剤は、前記薄膜層と前記突出部の上面とを接合していることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の時計。
【請求項8】
前記接着剤は有色であることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の時計。
【請求項9】
前記突起部は、前記突出部と前記第1端との間に位置することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の時計。
【請求項10】
第1端が開放された筐体を備え、
前記筐体は、
当該筐体の内周面から内側に突出して周方向に伸び、上面に前記第1端を覆う光透過性部材が配置される突出部と、
前記内周面から内側に突起して設けられ、当該内周面に対する前記光透過性部材の位置を規定する複数の突起部と、
を有し、
前記突出部の前記光透過性部材に沿った対向部分のうち前記突起部の位置を含む一部は、当該一部以外の部分よりも狭い
ことを特徴とする時計ケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、時計及び時計ケースに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
時計、特に防水性や防塵性などが要求される携帯型のものでは、筐体(ケース)内に駆動部や時刻の表示部などが収容され、この表示部による表示内容が外部から視認可能に、上面や正面に位置する透明な風防ガラスが筐体と接合されている。接合には、接着剤が用いられるものが知られている。
【0003】
接合に利用される接着剤は、通常、外側から見えない位置で利用される。しかしながら、接着剤は、接着前には流動性を有し、圧着固定する際に接合面から多少広がるので、この広がり方が大きくなってユーザの視認可能な位置へとはみ出ると、見栄えが悪化する。これに対し、特許文献1では、ケースの風防ガラスとの接合面に接着剤が留まる空間を設けることで、接合面の外への不要な流出を抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭58-37586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、風防ガラスの側面とケースとの間に接着剤が溜まる隙間を単純に設けただけでは、ケースに対する風防ガラスの位置が特定されず、位置のばらつきが生じて見栄えが悪いという課題がある。
【0006】
この発明の目的は、風防ガラスを正確に固定しつつ、接着剤による見栄えの低下を抑制することのできる時計及び時計ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、
第1端が開放された筐体と、
前記第1端に位置する光透過性部材と、
前記筐体の内側に位置する機能部品と、
前記筐体と前記光透過性部材とを接合している接着剤と、
を備え、
前記筐体は、
当該筐体の内周面から内側に突出して周方向に伸びる突出部と、
前記内周面から内側に突起して設けられ、当該内周面に対する前記光透過性部材の位置を規定する複数の突起部と、
を有し、
前記光透過性部材は、当該光透過性部材の側面が前記内周面と前記接着剤を介して接合し、かつ前記光透過性部材の下面の周縁が前記突出部の上面と前記接着剤を介して接合しており、
前記機能部品は、当該機能部品の外周面が前記突出部の内側面に沿って伸びており、
前記突出部と前記機能部品との前記光透過性部材に沿った対向部分には隙間があり、
前記対向部分のうち前記突起部の位置を含む一部の領域の前記隙間は、前記対向部分の前記一部の領域以外の部分の前記隙間よりも広い
ことを特徴とする時計である。
【発明の効果】
【0008】
本発明に従うと、風防ガラスを正確に固定しつつ、接着剤による時計の見栄えの低下を抑制することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の時計の上面を示す図である。
時計の断面の一部を示す図である。
切り欠き位置について説明する図である。
切れ目の側から見切り板を側面視した場合について説明する図である。
突起部を含む断面の断面図である。
本実施形態の時計の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の時計1の上面を示す。
時計1は、特には限られないが、例えば、指針2による時刻表示を行う腕時計である。時計1は、筐体5(時計ケース)と、図示略の風防ガラス6(図2参照)と、風防ガラス6の下で回転動作することにより時刻などを表示する指針2と、指針2の下方に位置し、図示略の目盛などを有する文字盤3と、文字盤3上で指針2の周囲を筐体5の内周面5aに沿って略環状に位置する見切り板8などを備える。風防ガラス6は、光を透過する部材(光透過性部材)であり、文字盤3、指針2及び見切り板8が風防ガラス6を介して外側から視認可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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