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公開番号2025116910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011432
出願日2024-01-30
発明の名称水路形成体とその取付方法
出願人株式会社長谷工コーポレーション
代理人個人,個人
主分類E02B 5/02 20060101AFI20250804BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】コンクリート躯体を貫通する貫通水路を、コンクリート躯体に設けられる水路形成体で形成する場合に、コンクリート打設時に、打設領域における所定位置に水路形成体を保持部材により保持しても、保持部材に関するかぶり寸法の考慮を不要とする。
【解決手段】貫通水路となる貫通空間20aを内側に形成する水路形成体20と、水路形成体20を保持するための保持部材31を用意する。コンクリートの打設領域を貫通空間20aが貫通するように水路形成体20を打設領域に配置するとともに、保持部材31を打設領域外と貫通空間20a内とに亘るように配置する。この状態で、保持部材31の第1部分31aを打設領域外の所定箇所32に結合することにより、貫通空間20a内に位置する保持部材31の第2部分31bと、打設領域を区画する構造体30との間に、水路形成体20の一部を挟み込んで保持する。
【選択図】図7A
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート躯体に設けられ貫通水路を形成する水路形成体の取付方法であって、
(A)前記貫通水路となる貫通空間を内側に形成する前記水路形成体と、当該水路形成体を保持するための保持部材を用意し、
(B)コンクリートの打設領域を前記貫通空間が貫通するように前記水路形成体を前記打設領域に配置するとともに、前記保持部材を前記打設領域外と前記貫通空間内とに亘るように配置した状態で、前記保持部材の第1部分を前記打設領域外の所定箇所に結合することにより、前記貫通空間内に位置する前記保持部材の第2部分と、前記打設領域を区画する構造体との間に、前記水路形成体の一部を挟み込んで保持する、
水路形成体の取付方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
(C)前記(B)の後、前記打設領域にコンクリートを打設することにより前記コンクリート躯体を形成するとともに、前記コンクリート躯体において前記貫通水路を前記水路形成体により確保し、
(D)前記(C)の後、前記保持部材の前記第1部分を前記所定箇所から取り外して、前記保持部材を撤去する、
請求項1に記載の水路形成体の取付方法。
【請求項3】
前記コンクリート躯体は、コンクリート壁であり、
前記打設領域を区画する前記構造体は、前記打設領域の底面を形成している、
請求項1に記載の水路形成体の取付方法。
【請求項4】
前記(B)において前記保持部材の第1部分が取り付けられる前記所定箇所は、前記打設領域に隣接して設置される型枠の土台であり、
前記(B)において、前記保持部材と前記土台を貫通するようにコンクリート釘を前記構造体に打ち込んで、前記保持部材を前記土台と共に前記構造体に固定する、
請求項3に記載の水路形成体の取付方法。
【請求項5】
前記保持部材は、板状の部材である、
請求項4に記載の水路形成体の取付方法。
【請求項6】
コンクリート躯体に設けられ貫通水路を形成する水路形成体であり、当該コンクリート躯体を形成するためのコンクリート打設時に所定の保持部材に保持される水路形成体であって、
前記コンクリート打設後において前記コンクリート躯体を貫通する前記貫通水路となる貫通空間を内側に形成しており、
コンクリート打設時にコンクリートの打設領域を前記貫通空間が貫通するように配置され、
前記打設領域外の所定箇所に結合され前記貫通空間内に延びる前記保持部材と、前記打設領域を区画する構造体との間に、挟み込まれて保持される被保持部を有する、
水路形成体。
【請求項7】
前記被保持部は、前記コンクリート打設時に、前記保持部材と、前記打設領域の底面を形成する前記構造体との間に挟み込まれ、
前記貫通空間の上方に位置する上側内面と、
前記貫通空間の幅方向両側に位置する第1および第2の内側面と、を有し、
前記上側内面と前記第1および第2の内側面により、前記貫通空間が区画され、
前記第1および第2の内側面の各々は、高さ方向の中間に位置する中間面部分と、当該中間面部分の下側に位置する下側面部分とを有し、
前記下側面部分は、前記貫通空間の幅方向において前記中間面部分よりも内側へずれており、前記水路形成体において前記下側面部分を形成する部分が前記被保持部である、
請求項6に記載の水路形成体。
【請求項8】
前記上側内面を形成する上側壁と、
前記幅方向における前記上側壁の一端部から下方へ延び前記第1の内側面を形成する第1の側壁と、
前記幅方向における前記上側壁の他端部から下方へ延び前記第2の内側面を形成する第2の側壁と、を有し、
前記第1の側壁および前記第2の側壁の各々は、前記下側面部分において前記中間面部分よりも前記幅方向の内側へ突出している部分を前記被保持部として有する、
請求項7に記載の水路形成体。
【請求項9】
前記上側壁と第1および第2の側壁の各々との接続部分の外面は、前記貫通空間が前記水路形成体を貫通する方向から見た場合に、面取りされた形状を有する、
請求項8に記載の水路形成体。
【請求項10】
前記貫通空間は、下方への開口を有し、 前記水路形成体の下端部は、当該下端部と、前記構造体により形成される前記底面との間を密閉するシール部材により形成されている、
請求項7に記載の水路形成体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート躯体において貫通水路を形成する水路形成体に関する。また、本発明は、この水路形成体の取付方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来において、貫通水路を有するコンクリート躯体を構築する場合がある。このようなコンクリート躯体として、雨水貯留槽を隔てるコンクリート壁(例えば基礎梁)がある。この場合、貫通水路は、例えば、雨水貯留槽の底面の位置でコンクリート壁の下端部を貫通する。なお、本願に関連する従来技術として下記の特許文献1がある。
【0003】
図1は、上述のコンクリート壁1の一例を示す。図1において、貫通水路2aは、コンクリート壁1を貫通するように設けられた水路形成体2により形成されている。水路形成体2は、例えば、その断面形状が、下方に開口するコの字形状となっている。水路形成体2は、例えばGRC(Glass fiber Reinforced Cement)で形成されている。
【0004】
このような水路形成体2は、コンクリートを打設する前に、打設領域の底面であるコンクリート底面3に設置される。この時、水路形成体2は、保持部材4により一定位置に保持される。図1において、保持部材4は鋼製バンドであり、複数の鋼製バンド4を用いている。
【0005】
各鋼製バンド4は、水路形成体2の幅方向一端側に位置する第1の端部4aと、水路形成体2の幅方向他端側に位置する第2の端部(図示せず)と、第1の端部4aから第2の端部まで水路形成体2の外周面に沿って延びる中間部4bとを有する。
【0006】
第1の端部4aおよび第2の端部を、コンクリート底面3にコンクリート釘5により固定することで、水路形成体2がコンクリート底面3に固定される。また、打設領域の周囲に型枠を設置し、打設領域にコンクリートを打設する。これにより、図1のように、水路形成体2は、コンクリート壁1の下端部に組み込まれた状態となり、コンクリート壁1を貫通する貫通水路2aを区画形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭61-40446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図2は、コンクリート底面3に固定した水路形成体2をその幅方向(貫通水路の幅方向)に見た図であって、コンクリートを打設する前の状態を示す。図2において、2点鎖線は、打設領域の外面(打設後のコンクリート壁1の表面)を示す。図1では、図示を省略しているが、打設領域には、あばら筋6a,6c、腹筋6bなどの鉄筋6が配置されている。なお、図2において、符号9は主筋を示す。
【0009】
鉄筋6に関して所定のかぶり寸法を確保する必要がある、すなわち、鉄筋6は、コンクリート壁1の表面からの鉄筋6表面までの最短距離であるかぶり寸法が所定値以上になるように、鉄筋6を配置する必要がある。
【0010】
保持部材としての鋼製バンド4を鉄筋6と同等のものとみなす場合には、図1と図2のように、鋼製バンド4をコンクリート壁1の表面近傍に配置すると、鋼製バンド4に関して所定のかぶり寸法を確保できない。或いは、施工者が、水路形成体2のみに注目し、鋼製バンド4に関して所定のかぶり寸法を確保することを見落とす可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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