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公開番号2025108868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002345
出願日2024-01-11
発明の名称河川構造物
出願人株式会社久保製作所
代理人個人,個人
主分類E02B 3/00 20060101AFI20250716BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】河川の水を有効活用できる河川構造物を提供する提供する。
【解決手段】河川Rにおけると堤防B間に設けられる構造物であって、予め定められた限界液面の高さに床面102bを有するベース構造体102と、ベース構造体102の上方に間隔を空けて設けられる、内部に中空な空間110hを有する設備構造体110と、ベース構造体102より上流側の河川Rの低水路LRの底床LBに設けられた、河川Rの水を貯留する貯留槽105と、貯留槽105内の水を設備構造体110の中空な空間110hに供給する供給部130と、設備構造体110の下流側に設けられ、設備構造体110の中空な空間110h内の水を河川Rに落下させる落下流路140と、落下流路140に設けられた発電機145と、を備えており、貯留槽105は、河川Rの低水路LRの底床LBよりも下方に位置する内底105bを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発電装置が設けられる中空な空間を有する本体と、
該本体の前後に設けられる貯留部と、を備え、
前記本体の中空な空間内には、該本体の前後方向に延びる流路空間が設けられており、
該流路空間は、
その延びる方向に沿って間隔を空けて設けられた複数の分離壁によって分割された複数の収容区画が設けられており、
該収容区画間内には、
配管と、該配管内を流れる水によって発電を行う発電装置とが設けられており、
前記配管は、
各収容区画間内の配管が連続されることによって、前記本体の前後に設けられる貯留部間を水が流れるように設けられており、
隣接する収容区画間では、
サイフォン効果によって、一の収容区画から他の収容区画に水が流れる構造を有している
ことを特徴とする河川構造物。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記流路空間は、
サイフォン効果によって前記本体の前方に設けられた貯留部から前記本体の後方に設けられた貯留部に向かって水が流れる順流路空間と、
該順流路空間と並列して設けられ、サイフォン効果によって前記本体の後方に設けられた貯留部から前記本体の前方に設けられた貯留部に向かって水が流れる逆流流路空間と、が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の河川構造物。
【請求項3】
前記貯留部は、
前記本体と隣接する隣接貯留部と、
該隣接貯留部よりも外方に設けられた遠方貯留部と、を備えており、
前記順流路空間と併設され、前記本体の前方に位置する遠方貯留部から前記本体の後方に位置する遠方貯留部に水を流す順流路配管と、
前記逆流路空間と併設され、前記本体の後方に位置する遠方貯留部から前記本体の前方に位置する遠方貯留部に水を流す逆路配管と、を備えており、
前記順流路配管には、
前記順流路空間に設けられた前記配管との間と連通遮断する緊急給水部が設けられており、
前記逆流路配管には、
前記逆流路空間に設けられた前記配管との間と連通遮断する緊急給水部が設けられている
ことを特徴とする請求項2記載の河川構造物。
【請求項4】
前記本体が、
河川の水に浮かることがきできるフロート構造を有している
ことを特徴とする請求項1記載の河川構造物。
【請求項5】
河川におけると堤防間に設けられる構造物であって、
予め定められた限界液面の高さに床面を有するベース構造体と、
該ベース構造体の上方に間隔を空けて設けられる、内部に中空な空間を有する設備構造体と、
前記ベース構造体より上流側の河川の低水路の底床に設けられた、河川の水を貯留する貯留槽と、
該貯留槽内の水を前記設備構造体の中空な空間に供給する供給部と、
前記設備構造体の下流側に設けられ、該設備構造体の中空な空間内の水を河川に落下させる落下流路と、
該落下流路に設けられた発電機と、を備えており、
前記貯留槽は、
河川の低水路の底床よりも下方に位置する内底を有している
ことを特徴とする河川構造物。
【請求項6】
前記設備構造体の中空な空間は、
前記供給部から供給される水が貯留される受水槽と、
前記落下流路に排水する水が貯留される排水槽と、
前記受水槽と前記排水槽との間に設けられた浄水設備と、を備えている
ことを特徴とする請求項5記載の河川構造物。
【請求項7】
前記ベース構造体と前記設備構造体との間には、河川の水を流す流路空間が設けられている
ことを特徴とする請求項5または6記載の河川構造物。
【請求項8】
前記設備構造体には、
中空な空間を覆う天井部材が設けられており、
該天井部材には太陽光発電パネルが設けられている
ことを特徴とする請求項5または6記載の河川構造物。
【請求項9】
前記ベース構造体の上流側には、
河川における低水路と高水敷との境界に、該境界を掘削して河川の流れる方向に沿って形成された平坦な設置底に河川の流れる方向に沿って並べて設置された複数の護岸ボックスで形成された一対の護岸構造物を備えており、
各護岸ボックスは、
中空な箱状体の内部に、低水路の底床および中洲の土砂を浚渫した土砂を封入したものである
ことを特徴とする請求項5または6記載の河川構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、河川構造物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、巨大台風や集中豪雨等により、各地の河川堤体が決壊し、甚大な被害が発生している。河川堤体の多くは、古くから様々な土質材料を用いた土堤で築造されており、洪水時の越流や土堤内の浸透、または侵食により破堤する事例が多く報告されている。
【0003】
かかる既設堤体を補強するための堤補強構造として、特許文献1に記載の技術が開発されている。特許文献1の技術は、堤体の表面を、堤体または堤体の周辺地盤を構成している現地土砂、セメント材、短繊維材、遮水材及び水を混合してなる改良土にて造成するものである。
【0004】
また、特許文献2には、岸から一定の距離に矢板を設置して、矢板と岸との間に河川底部の汚泥とセメントを混ぜて投入し固化することによって河川周辺に地盤を造成する技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、上部に開口を有する護岸ブロックを堤体の表面に積み重ねて並べることによって護岸を形成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-062469号公報
特開昭48-95043号公報
実用新案登録第3118346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかるに、特許文献1、2の技術は、堤体の表面や堤体に対して低水路側に地盤を造成するものに過ぎず、また、特許文献3の技術は、堤体の表面や護岸ブロックを並べて堤体の表面を補強する技術であり、いずれの技術も既設の堤体と別に護岸を形成する技術ではない。また、特許文献1~3の技術では、既設の堤体は強化できても、洪水を十分に防ぐことができるものではなく、洪水をより効果的に防ぐことができる技術が求められている。
【0008】
また、洪水に限らず種々の災害において飲用水や電力などの供給不足が発生するが、河川の水を災害時の飲用水の供給源としたり電力源したりとすることができれば有効である。しかし、災害時に河川の水を有効活用する設備は十分ではない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、河川の水を有効活用できる河川構造物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
<河川構造物>
第1発明の河川構造物は、発電装置が設けられる中空な空間を有する本体と、該本体の前後に設けられる貯留部と、を備え、前記本体の中空な空間内には、該本体の前後方向に延びる流路空間が設けられており、該流路空間は、その延びる方向に沿って間隔を空けて設けられた複数の分離壁によって分割された複数の収容区画が設けられており、該収容区画間内には、配管と、該配管内を流れる水によって発電を行う発電装置とが設けられており、前記配管は、各収容区画間内の配管が連続されることによって、前記本体の前後に設けられる貯留部間を水が流れるように設けられており、隣接する収容区画間では、サイフォン効果によって、一の収容区画から他の収容区画に水が流れる構造を有していることを特徴とする。
第2発明の河川構造物は、第1発明において、前記流路空間は、サイフォン効果によって前記本体の前方に設けられた貯留部から前記本体の後方に設けられた貯留部に向かって水が流れる順流路空間と、該順流路空間と並列して設けられ、サイフォン効果によって前記本体の後方に設けられた貯留部から前記本体の前方に設けられた貯留部に向かって水が流れる逆流流路空間と、が設けられていることを特徴とする。
第3発明の河川構造物は、第2発明において、前記貯留部は、前記本体と隣接する隣接貯留部と、該隣接貯留部よりも外方に設けられた遠方貯留部と、を備えており、前記順流路空間と併設され、前記本体の前方に位置する遠方貯留部から前記本体の後方に位置する遠方貯留部に水を流す順流路配管と、前記逆流路空間と併設され、前記本体の後方に位置する遠方貯留部から前記本体の前方に位置する遠方貯留部に水を流す逆路配管と、を備えており、前記順流路配管には、前記順流路空間に設けられた前記配管との間と連通遮断する緊急給水部が設けられており、前記逆流路配管には、前記逆流路空間に設けられた前記配管との間と連通遮断する緊急給水部が設けられていることを特徴とする。
第4発明の河川構造物は、第1発明において、前記本体が、河川の水に浮かることがきできるフロート構造を有していることを特徴とする。
<河川構造物>
第5発明の河川構造物は、河川におけると堤防間に設けられる構造物であって、予め定められた限界液面の高さに床面を有するベース構造体と、該ベース構造体の上方に間隔を空けて設けられる、内部に中空な空間を有する設備構造体と、前記ベース構造体より上流側の河川の低水路の底床に設けられた、河川の水を貯留する貯留槽と、該貯留槽内の水を前記設備構造体の中空な空間に供給する供給部と、前記設備構造体の下流側に設けられ、該設備構造体の中空な空間内の水を河川に落下させる落下流路と、該落下流路に設けられた発電機と、を備えており、前記貯留槽は、河川の低水路の底床よりも下方に位置する内底を有していることを特徴とする。
第6発明の河川構造物は、第5発明において、前記設備構造体の中空な空間は、前記供給部から供給される水が貯留される受水槽と、前記落下流路に排水する水が貯留される排水槽と、前記受水槽と前記排水槽との間に設けられた浄水設備と、を備えていることを特徴とする。
第7発明の河川構造物は、第5または第6発明において、前記ベース構造体と前記設備構造体との間には、河川の水を流す流路空間が設けられていることを特徴とする。
第8発明の河川構造物は、第5または第6発明において、前記設備構造体には、中空な空間を覆う天井部材が設けられており、該天井部材には太陽光発電パネルが設けられていることを特徴とする。
第9発明の河川構造物は、第5または第6発明において、前記ベース構造体の上流側には、河川における低水路と高水敷との境界に、該境界を掘削して河川の流れる方向に沿って形成された平坦な設置底に河川の流れる方向に沿って並べて設置された複数の護岸ボックスで形成された一対の護岸構造物を備えており、各護岸ボックスは、中空な箱状体の内部に、低水路の底床および中洲の土砂を浚渫した土砂を封入したものであることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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