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公開番号
2025116532
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024011015
出願日
2024-01-29
発明の名称
建築物とその施工方法
出願人
株式会社フジタ
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
29/05 20060101AFI20250801BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】建物の少なくとも側壁と、建物の周囲に施工されているソイルセメント柱列式連続壁とが接合されている建築物に関し、建物から作用する押込み荷重や引抜き荷重の双方に対して高い耐力を有する、ソイルセメント柱列式連続壁を備えた建築物とその施工方法を提供すること。
【解決手段】地盤G内にあって建物10の備える地下部11の少なくとも側壁15と、建物10の周囲に設けられているソイルセメント柱列式連続壁20とが接合され、ソイルセメント柱列式連続壁20は、ソイルセメント30の内部に芯材40が埋設されている、建築物200であり、孔あき鋼板61と、孔あき鋼板61の広幅面62における孔65の周囲に設けられている枠状突起68とを備えている、シアコネクタ60の孔あき鋼板61の端部63が、芯材40の少なくとも下方に接合されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤内にあって建物の備える地下部の少なくとも側壁と、該建物の周囲に設けられているソイルセメント柱列式連続壁とが接合され、該ソイルセメント柱列式連続壁は、ソイルセメントの内部に鋼製の芯材が埋設されている、建築物であって、
孔あき鋼板と、該孔あき鋼板の広幅面における該孔の周囲に設けられている枠状突起とを備えている、シアコネクタの該孔あき鋼板の端部が、前記芯材の少なくとも下方に接合されていることを特徴とする、建築物。
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【請求項2】
前記孔あき鋼板の2つの広幅面における前記孔の周囲にそれぞれ、前記枠状突起が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の建築物。
【請求項3】
前記芯材がH形鋼により形成され、
前記H形鋼のウェブの2つの広幅面の一方もしくは双方に、前記シアコネクタが接合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の建築物。
【請求項4】
前記芯材がH形鋼により形成され、
前記H形鋼のフランジの内側の広幅面に、前記シアコネクタが接合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の建築物。
【請求項5】
地盤内にあって建物の備える地下部の少なくとも側壁と、該建物の周囲に設けられているソイルセメント柱列式連続壁とが接合され、該ソイルセメント柱列式連続壁は、ソイルセメントの内部に鋼製の芯材が埋設されている、建築物であって、
前記芯材の少なくとも下方には孔が設けられており、該芯材の広幅面における該孔の周囲に枠状突起が設けられてシアコネクタを形成していることを特徴とする、建築物。
【請求項6】
前記芯材の2つの広幅面における前記孔の周囲にそれぞれ、前記枠状突起が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の建築物。
【請求項7】
前記孔の正面視形状が、円形、縦方向に長い楕円形、少なくとも下方に隅角部を有する多角形であり、
前記枠状突起の形状が、前記孔の正面視形状に沿った形状であることを特徴とする、請求項1又は5に記載の建築物。
【請求項8】
地盤内にあって建物の備える地下部の少なくとも側壁と、該建物の周囲に設けられているソイルセメント柱列式連続壁とが接合されている、建築物の施工方法であって、
削孔内のソイルセメントの内部に、建物側の第1フランジと、前記建物と反対側の第2フランジと、ウェブとを備えるH形鋼により形成されている芯材を建て込むことにより、ソイルセメント柱列式連続壁を施工する、A工程と、
前記ソイルセメント柱列式連続壁の上端にあるソイルセメントを切削して、前記第1フランジの一部を露出させ、前記第1フランジの露出部にスタッドジベルを接合する、B工程と、
前記建物のうち、前記第1フランジと当接する少なくとも前記側壁を施工し、前記側壁に前記スタッドジベルを埋設することにより、前記地下部の側壁と前記ソイルセメント柱列式連続壁とを相互に接合する、C工程と、を有し、
前記A工程において、前記芯材の少なくとも下方には、孔あき鋼板と、該孔あき鋼板の広幅面における該孔の周囲に設けられている枠状突起とを備えている、シアコネクタの該孔あき鋼板の端部が接合されていることを特徴とする、建築物の施工方法。
【請求項9】
地盤内にあって建物の備える地下部の少なくとも側壁と、該建物の周囲に設けられているソイルセメント柱列式連続壁とが接合されている、建築物の施工方法であって、
削孔内のソイルセメントの内部に、建物側の第1フランジと、前記建物と反対側の第2フランジと、ウェブとを備えるH形鋼により形成されている芯材を建て込むことにより、ソイルセメント柱列式連続壁を施工する、A工程と、
前記ソイルセメント柱列式連続壁の上端にあるソイルセメントを切削して、前記第1フランジの一部を露出させ、前記第1フランジの露出部にスタッドジベルを接合する、B工程と、
前記建物のうち、前記第1フランジと当接する少なくとも前記側壁を施工し、前記側壁に前記スタッドジベルを埋設することにより、前記地下部の側壁と前記ソイルセメント柱列式連続壁とを相互に接合する、C工程と、を有し、
前記A工程において、前記芯材の少なくとも下方には孔が設けられており、該芯材の広幅面における該孔の周囲に枠状突起が設けられてシアコネクタを形成していることを特徴とする、建築物の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物とその施工方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
山留め壁には、親杭横矢板壁や鋼製矢板壁等の既製矢板壁と、柱列山留め壁や連続地中壁等の場所打ち壁とがあり、柱列山留め壁には、場所打ち鉄筋コンクリート柱列山留め壁や鋼管柱列山留め壁、ソイルセメント柱列山留め壁(ソイルセメント柱列式連続壁)等がある。
【0003】
例えば上記するソイルセメント柱列式連続壁は仮設構造物である一方、本設構造物である建物の備える地下部の側壁と連結されることにより、ソイルセメント柱列式連続壁を本設構造物である建築物の基礎の一部として利用する形態も存在する。このように、ソイルセメント柱列式連続壁を山留め壁としてのみならず、本設構造物の基礎の一部としても利用することにより、本設構造物の基礎の構造をよりシンプルにでき、例えば基礎のコンクリート数量や鉄筋数量を低減できることから、施工コストの大幅な削減を図ることができる。例えば、特許文献1には、ソイルセメント柱列壁の構築後に建物の地下構造を施工する際に、ソイルセメント柱列壁にシアコネクタ等を取り付け、ソイルセメント柱列壁と建物の地下構造とを一体に構築する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4466418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記するソイルセメント柱列式連続壁を本設構造物である建築物の基礎の一部として利用する形態の具体的な構成を、図1と図2を参照して説明する。図1は、建築物の一例を示す縦断面図であり、図2は、図1のII-II矢視図である。
【0006】
図示例の建築物100は、地盤G内にある建物10の備える地下部11の側壁15及び底盤17と、建物10の周囲に施工されているソイルセメント柱列式連続壁20とが接合されることにより、構成されている。例えば平面視矩形の建物10の地下部11の側壁15の周囲に、平面視矩形枠状のソイルセメント柱列式連続壁20が造成され、複数箇所にて双方が接合される。図1は、建物10の側壁15と底盤17、柱16の一部のみを取り出して図示している。
【0007】
ソイルセメント柱列式連続壁20は、平面視円形のソイルセメント30の一部が相互にラップするようにして造成され、平面視円形の削孔G1内にあるソイルセメント30の内部には、ウェブ41と、建物10側にある第1フランジ42と、建物10と反対側の第2フランジ43とを有する、H形鋼により形成される芯材40が埋設されている。
【0008】
ソイルセメント30に埋設される芯材40のうち、上方の建物10側の第1フランジ42には、複数の頭付きスタッドからなるシアコネクタ50が溶接等により接合されて側方に張り出し、張り出しているシアコネクタ50が地下部11の側壁15や底盤17に埋設されることにより、建物10とソイルセメント柱列式連続壁20の一体化が図られている。建物10の自重や、建物が地震時に変位した際に生じる押込み力等は、押込み荷重N1として建物10からシアコネクタ50を介して芯材40に伝達される。
【0009】
芯材40のウェブ41の下方には、複数のシアコネクタ45が溶接等により接合されてウェブ41の側方に張り出し、ソイルセメント30の内部に埋設されている。芯材40に伝達された押込力N1は、芯材40の先端や周面、シアコネクタ45を介して芯材40の周囲のソイルセメント30に伝達され、ソイルセメント30と周囲の地盤Gとの間の周面摩擦力を介して押込力N1がソイルセメント30から周囲の地盤Gに伝達されることにより、ソイルセメント柱列式連続壁20の支持力が確保される。
【0010】
しかしながら、芯材40の表面は平滑であり、芯材40とソイルセメント30の間の摩擦力はわずかであること、図2に示すようにH形鋼からなる芯材40の先端面積は、例えばソイルセメント柱列式連続壁20の全面積と比較してもわずかであり、従って大きな先端支持力を期待し難いこと等から、ソイルセメント柱列式連続壁20における押込み荷重に対する耐力(支持性能)には改善の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)
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