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公開番号
2025111342
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005721
出願日
2024-01-17
発明の名称
連結金具セット、及び連結方法
出願人
株式会社丸和
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
5/34 20060101AFI20250723BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】場所打ち杭の構築に用いる鋼管と鉄筋籠とを連結する作業を、溶接を用いることなく効率良く行うことができる連結金具セットを提供すること。
【解決手段】場所打ち杭の構築に用いる鋼管と鉄筋籠とを連結するための連結金具セット1であって、鋼管の開口縁部に取り付けられる金具本体10と、金具本体10と鉄筋籠の主筋とを連結するための棒状継手50とを含み、棒状継手50が、一端側に金具本体10を鋼管の位置に合わせて締結可能とする締結部52と、他端側に鉄筋籠の主筋と重ね合わせた状態で固定可能な重ね合わせ部55とを備え、金具本体10が、鋼管の開口縁部に嵌め込み可能な嵌め込み部11と、棒状継手50の締結部52を挿入可能な挿入部13と、嵌め込み部11に嵌め込まれた状態の鋼管に押圧力を作用させた状態で鋼管を嵌め込み部11に固定するための固定部16とを装備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
場所打ち杭の構築に用いる鋼管と鉄筋籠とを連結するための連結金具セットであって、
前記鋼管の開口縁部に取り付けられる金具本体と、
該金具本体と前記鉄筋籠の主筋とを連結するための棒状継手とを含み、
該棒状継手が、
一端側に前記金具本体を前記鋼管の位置に合わせて締結可能とする締結部と、
他端側に前記鉄筋籠の主筋と重ね合わせた状態で固定可能な重ね合わせ部とを備え、
該重ね合わせ部と前記鉄筋籠の主筋とが鉄筋固定用金具で固定可能に構成され、
前記金具本体が、
前記鋼管の開口縁部に嵌め込み可能な嵌め込み部と、
前記棒状継手の前記締結部を挿入可能な挿入部と、
前記嵌め込み部に嵌め込まれた状態の前記鋼管に押圧力を作用させた状態で前記鋼管を前記嵌め込み部に固定するための固定部とを備えていることを特徴とする連結金具セット。
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【請求項2】
前記金具本体が、対向配置される一対の板状部材と、前記挿入部を構成する管状部材とを含み、
前記嵌め込み部が、前記1対の板状部材の対向位置に形成された切り欠け部で構成され、
前記管状部材が、前記1対の板状部材の間に前記切り欠け部の深さ方向と平行に配設され、
前記固定部が、前記1対の板状部材のそれぞれの外側面に固着されるナットと、これらナットに螺着可能な止めネジとを含んで構成され、
前記ナットが、前記切り欠け部の深さ方向に対して直交する方向に前記止めネジを螺進可能な向きに固着されていることを特徴とする請求項1記載の連結金具セット。
【請求項3】
前記切り欠け部に、前記鋼管の内側面に形成された環状の突起部に係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の連結金具セット。
【請求項4】
前記管状部材が、前記切り欠け部の両側に配設されていることを特徴とする請求項2記載の連結金具セット。
【請求項5】
前記金具本体が、略L字形状をした切り欠け部を有する板状部材と、前記挿入部を構成する管状部材とを含み、
前記板状部材の前記切り欠け部の短辺側先端部と前記管状部材の一側面とが、前記切り欠け部の長辺と前記管状部材の一側面とを対向させた状態で固着され、
前記嵌め込み部が、前記切り欠け部と前記管状部材の一側面とで形成され、
前記固定部が、前記切り欠け部の短辺の延長方向に平行な向きで前記管状部材の両側面に固定されるナットと、これらナットに螺着可能な止めネジとを含んで構成され、
前記ナットが、前記切り欠け部の長辺の延長方向に対して直交する方向に前記止めネジを螺進可能な向きに固着されていることを特徴とする請求項1記載の連結金具セット。
【請求項6】
前記金具本体が、
前記管状部材の一側面と反対側の他側面に固着された補強部材をさらに備え、
前記ナットが、前記管状部材と前記補強部材とに固着されていることを特徴とする請求項5記載の連結金具セット。
【請求項7】
前記切り欠け部に、前記鋼管の内側面に形成された環状の突起部に係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の連結金具セット。
【請求項8】
前記棒状継手が、
前記鋼管の外径又は内径と前記鉄筋籠の籠径との差に応じて曲げ加工された棒鋼で構成され、
前記締結部が、
前記棒鋼の一端側がネジ加工されたネジ部で構成され、
該ネジ部に前記金具本体を位置決め締結するための一組のナットが螺着可能に構成されていることを特徴とする請求項1~7のいずれかの項に記載の連結金具セット。
【請求項9】
前記重ね合わせ部となる前記棒鋼の他端側に、前記鉄筋籠の主筋との連結位置ずれを防止するためのずれ防止筋が固着され、
前記重ね合わせ部及び前記ずれ防止筋が、前記鉄筋籠の主筋に前記鉄筋固定用金具で固定可能な構成となっていることを特徴とする請求項8記載の連結金具セット。
【請求項10】
前記棒状継手が、
前記鋼管の外径又は内径と前記鉄筋籠の籠径との差に応じて曲げ加工された棒鋼を含んで構成され、
前記締結部が、
前記棒鋼の一端側に取り付けられたネジ部材で構成され、
該ネジ部材に前記金具本体を位置決め締結するための一組のナットが螺着可能に構成されていることを特徴とする請求項1~7のいずれかの項に記載の連結金具セット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は連結金具セット、及び連結方法に関し、より詳細には、場所打ち杭の構築に用いる鋼管と鉄筋籠とを連結するための連結金具セット、及び該連結金具セットを用いて鋼管と鉄筋籠とを連結する連結方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
構造物の建設現場では、構造物の耐震強度等を高めるために、地盤に杭を打ち込み、構造物を支える杭基礎を形成する工法が一般に採用されている。杭基礎の施工法の一つに場所打ち杭による施工法があり、このような場所打ち杭の一つに杭頭部に鋼管を用いた場所打ち鋼管コンクリート杭がある。
【0003】
図9は、従来の場所打ち鋼管コンクリート杭の一例を概略的に示す側断面図である。
場所打ち鋼管コンクリート杭80は、鉄筋籠81が配設される下部の鉄筋コンクリート部82と、鋼管83が配設される上部の鋼管コンクリート部84とを有し、鋼管コンクリート部84上部の杭頭接合部(フーチングともいう)85を介して構造物の柱や基礎梁に連接される構造となっている。
【0004】
鋼管コンクリート部84の下部には、鋼管83と鉄筋籠81とを連結する継手部86が構築されている。従来、継手部86を構築するために行われる鋼管83と鉄筋籠81との連結作業は、現場溶接によって行われていた。現場溶接による作業は、例えば、次のような手順で行われていた。
まず、杭孔87上部のケーシング(図示せず)に鉄筋籠81を仮受け状態とした後、クレーン等で吊り下げた鋼管83の下部を鉄筋籠81の上部に所定の深さ分だけ被せた状態にする。
【0005】
そして、鋼管83の下から鋼管83の外径よりも少し長い連結用棒材(平鋼、角鋼など)を鉄筋籠81に略水平方向に挿し込んだ後、鋼管83の下端付近の外周面に短棒材(短い異形棒鋼)を前記連結用棒材と交差するように、かつ、前記連結用棒材と鉄筋籠81の主筋(縦筋)とが交差する状態に配置する。そして、鋼管83の下端付近の外周面と前記短棒材、該短棒材と前記連結用棒材との交差部、及び前記連結用棒材と鉄筋籠81の主筋との交差部を現場溶接により接合していた。
【0006】
その他の連結方式として、下記の特許文献1には、鋼管の下端付近の内周面に継手鉄筋を溶接部に溶接で固着した後、杭孔の上部で鉄筋籠の上端部と前記鋼管から下方に突出している前記継手鉄筋とを重ね合わせて、前記鋼管の前記継手鉄筋と前記鉄筋籠の上端部とをラップ(重ね継手)させた後に、前記鋼管と前記鉄筋籠とを一緒に杭孔の所定深さまで建て込む方法が開示されている。
【0007】
[発明が解決しようとする課題]
上記のように鋼管83と鉄筋籠81とを連結する継手部86において、鋼管83と鉄筋籠81とを前記連結用棒材、前記短棒材、又は前記継手鉄筋などを用いて現場溶接によって接合する場合、施工品質を確保するために現場に技量の高い溶接員を確保しておく必要があり、また、その溶接作業に時間を要するため作業効率が悪くなるという課題があった。
【0008】
また、「道路橋示方書・同解説」(社団法人 日本道路協会 平成29年11月)によれば、溶接による施工は、鉄筋の断面減少等の欠陥が生じるおそれがあるため、鉄筋籠の主要構成部材である主筋に直接の溶接を用いてはならないように規定されており、近年、場所打ち杭の構築に用いる鋼管と鉄筋籠とを連結する作業においても溶接を用いないで行う方法が要望されているという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2015-121040号公報
【発明の概要】
【発明の概要】
課題を解決するための手段及びその効果
【0010】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、場所打ち杭の構築に用いる鋼管と鉄筋籠とを連結する作業を、溶接を用いることなく効率良く行うことができる連結金具セット、及び連結方法を提供することを目的としている。
(【0011】以降は省略されています)
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