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公開番号
2025116914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024011437
出願日
2024-01-30
発明の名称
電気錠における解錠機構及び電気錠
出願人
美和ロック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E05B
47/00 20060101AFI20250804BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】遊星歯車機構を構成する部材をトルクリミッターと共に合理的組み合わせ、遊星歯車機構の構成部材及びトルクリミッターが一体的かつスムースに回転すること。
【解決手段】電動モータ7の駆動力を受ける入力側の第1歯車構成部材11と、施錠片5に動力を伝える出力側の第2歯車構成部材15)との間に、遊星歯車構成部材と、トルクリミッターと、トルクリミッターと係合する遊星歯車構成部材を構成する遊星キャリアとを回転可能に組み込み、解錠時、前記施錠片に負荷がかかった時、遊星歯車構成部材を構成する内歯車13が逆方向に回転することにより、内歯車が錠箱2内に設けられたストッパー部8aに当接し、トルクリミッターの保持力が解かれることにより、又はトルクリミッターの保持力に抗してスリップすることにより、遊星キャリア及び遊星キャリアと共働する出力側の第2歯車構成部材が解錠方向に回転する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電動モータ(7)の駆動力を受ける入力側の第1歯車構成部材(11)と、施錠片(5)に動力を伝える出力側の第2歯車構成部材(15)との間に、遊星歯車構成部材(U)と、トルクリミッター(31)と、前記トルクリミッターと係合する前記遊星歯車構成部材を構成する遊星キャリア(16)とを回転可能に組み込み、解錠時、前記施錠片に負荷がかかった時、前記遊星歯車構成部材を構成する内歯車(13)が逆方向に回転することにより、前記内歯車が錠箱(2)内に設けられたストッパー部(8a)に当接し、前記トルクリミッターの保持力が解かれることにより、又は前記トルクリミッターの保持力に抗してスリップすることにより、前記遊星キャリア(16)及び該遊星キャリアと共働する出力側の第2歯車構成部材(15)が解錠方向に回転することを特徴とする、電気錠における解錠機構。
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【請求項2】
請求項1の電気錠における解錠機構に於いて、前記トルクリミッターを構成するドライブキー(32)と係脱する周方向に連続的な凸部と凹所を有する前記遊星歯車構成部材を構成する内歯車と、前記内歯車の一側面側の位置に設けられるトルクリミッターキャンセラー(12)とをさらに含み、前記トルクリミッターキャンセラーが錠箱(2)内に設けられたストッパー部(8a)に当接すると、前記ドライブキーの第1係合突起(32a)の係合状態が解かれた状態で遊星歯車(26)が前記トルクリミッターキャンセラーの周方向の凸部の上面壁と、該上面壁に対して千鳥状に並ぶ前記内歯車の周方向の凸部の上面壁を滑動して前記遊星キャリアが回転することを特徴とする電気錠における解錠機構。
【請求項3】
請求項1の電気錠における解錠機構に於いて、前記遊星歯車構成部材を構成する内歯車(13)と、前記内歯車の一側面側の位置に設けられるトルクリミッターキャンセラー(12)とをさらに含み、前記トルクリミッターキャンセラー(12)と内歯車(13)が軸方向に組み合わせた場合、前記キャンセラーの周方向に形成した略C型形状の係合突起の端面と前記内歯車の周方向に形成した略弧状の係合突起との間に内歯車微調整用の間隙(S)が出来ていることを特徴とする電気錠における解錠機構。
【請求項4】
請求項1の電気錠における解錠機構に於いて、前記遊星歯車構成部材を構成する内歯車(13)と、前記内歯車の一側面側の位置に設けられるトルクリミッターキャンセラー(12)とをさらに含み、前記トルクリミッターキャンセラー(12)と内歯車(13)が軸方向に一体的に組み合わせられた場合には、前記内歯車の外周部に設けた肉厚状の略弧状の係合突起(13a)の両端面と前記キャンセラーのC型状の肉厚部(21b)の両端面の間には、前記内歯車の位置を周方向に微調整することができる間隙(S)が生じ、前記間隙には一対の圧縮バネ(19)が組み込まれることを特徴とする電気錠における解錠機構。
【請求項5】
請求項1の電気錠における解錠機構を含み、前記解錠機構を構成する出力側の第2歯車構成部材はデッド駆動ギヤ(21)と噛合しており、解錠時、前記第2歯車構成部材が回転すると、前記デッド駆動ギヤは前記第2歯車構成部材とは反対方向に回転して施錠片を錠箱内へ後退動させることを特徴とする電気錠。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電気錠における解錠機構及び電気錠に関し、特に、電気錠における解錠機構 に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、出願人が貴庁に提案した発明である。前記公知発明は、例えば図1、図3及び図4で示すように、電動モータ127の駆動力で回転する駆動部材61と従動部材63との間に、アーム状の動力伝達部材65、67、付勢バネ119を介在させている。
しかして、前記駆動部材61は、電動モータ127側の出力軸129、伝動歯車を介して駆動回転する部材であることから、本願発明の入力側の第1歯車構成部材に相当する。
一方、段落0030を読むと、デッド駆動部としてのデッド駆動ギア47は、その外周部に形成したセグメントギア49が前記従動部材63の略中央部に固定的に設けたギヤ125と噛合することが図1と共に記載されている。したがって、前記デッド駆動ギア47は、本願発明の出力側の第2歯車構成部材に相当する。
【0003】
そして、前記駆動部材61と前記従動部材63には、アーム状の動力伝達部材(第1・第2クラッチアーム)65、67の開閉端部に突出形成した突起部の係止用アーム面85が前記駆動部材61の一側面の凹所に形成した左右一対の傾斜面83に係脱することが、段落0034に図5と共に記載されている。
【0004】
したがって、前記アーム状の動力伝達部材65、67は、本願発明のトルクリミッターを構成するドライブキーの一部の構成に相当するものと言える。
また公知発明の課題は、電動モータの正逆回転切替頻度を低減すること、検知手段を不要にすること、構造を簡単にすること等と理解することができる(段落0006)。そして、その解決手段は、「電動モータ127の駆動力で回転する駆動部材61と従動部材63との間に、アーム状の動力伝達部材65、67等を介在させていること」が基本的構成要件である。
【0005】
しかしながら、公知発明は、本願発明のそれと同様に、遊星歯車機構を構成する部材をトルクリミッター及びトルクリミッターキャンセラーに合理的組み合わせ、遊星歯車機構を構成する部材及びトルクリミッター及びトルクリミッ駆動モータを駆動源として、その入力側から見てデッド駆動ギヤが位置する出力側に負荷が発生した場合に、施錠片の進退動の施・解錠性能を向上させることが記載されていない。また遊星歯車機構を構成する部材を、トルクリミッター及びトルクリミッターキャンセラーに合理的組み合わせ、遊星歯車機構を構成する部材及びトルクリミッター及びトルクリミッターキャンセラーが一体的かつスムースに回転することも記載されていない。
それ故に、特許文献1には、「遊星歯車機構を構成する内歯車を固定する態様」の構成を備えることを記載され、示唆されていない。
【0006】
特許文献2には、電気錠における動力伝達機構の具体的構成が記載されているものの、特許文献1と同様に「本願発明の課題」及び「トルクリミッター、トルクリミッターキャンセラー等を含む解錠機構」が記載され、示唆されていない。
【0007】
特許文献3には、電気錠のクラッチ機構(請求項1)が記載されている。この公知のクラッチ機構は、例えば図1、図3、図4等で示すように、制御部1によって制御される駆動モータ2の駆動力をダルマ5側へ伝えるクラッチ歯車11を有する電気錠Xのクラッチ機構Yに於いて、前記クラッチ歯車11に形成された環状凹所15内のラチェト歯16に対して係脱する係合爪片と、この係合爪片28を軸支する前記環状凹所に嵌合するラッチ板21とでクラッチ部材を構成し、前記係合爪片26の一端部はクラッチ板21に連係手段を介して軸支されていると共に、その他端部は前記ラチェト歯に係脱し、クラッチ歯車11が駆動モータ2側から駆動力を受けて所定方向へ回転すると、前記係合爪片26の他端部がラチェト歯16に係合することによりクラッチ板21はクラッチ歯車11と共働回転し、一方、ダルマ5側からの操作力が駆動アーム4を介してクラッチ板21に伝えられると、前記係合爪片26の他端部がラチェト歯16に噛み合わず、クラッチ板21は、少なくとも所要量回転する。なお、クラッチ機構に関しては、特許出願人が貴庁に提案した前記特許文献3、特開2006-138072号公報を含め、例えば特開2002-168014号公報等に記載されている
しかしながら、前記特許文献2、特開2002-168014号公報にも、遊星歯車機構を構成する部材をトルクリミッター等に合理的組み合わせことが記載されていない。
ところで、特許文献4には、建具のドアに取付ける電動サムターン(特許文献4ではスマートロックと称している)に、遊星歯車機構を構成する部材(特許文献4では遊星ギアセット600と称しかしている)を採用した技術が記載されている。特許文献4の発明の名称は「ギアアセンブリ」であるが、このギアアセンブリは、前記遊星ギアセット600(図6)と、クラッチとを備える。そこで、前記クラッチは「何か」について明細書及び図面を参照すると、例えば段落0013、段落0018、段落0019及び図6と図8の記載から「電気機械式ソレノイド」である、と理解することができる。
【0008】
付言すると、特許文献4の遊星ギアセット600を利用した電気機械式ソレノイドは、図8Bで示すように、その係合作動杆(可動アーマチュア802)が付勢バネのバネ力により伸びると、遊星ギアセット600を構成するキャュリア604の円盤状の上面に半径方向に突出形成された係合部612に係合し(自動モードにおける係合段落0019)、一方、図8Aはその逆であり、係合作動杆が収縮すると、該係合作動杆は前記キャュリア604の係合部612から離脱する。特許文献4は、前記の如くソレノイドの係合作動杆(可動アーマチュア802)をクラッチとして採用するものであるが、制御部にその係合作動杆の伸縮動が制御されるクラッチ以外の具体的構成は記載され、示唆されていない。また、本願発明の如く、解錠開始時に施錠片の側面に外的要因により扉を介して側圧がかった場合の対処につては記載されていない。そこで、特許文献4の問題点に取り組む必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-204367号公報
特許第5139836号公報
特許第4878964号公報
特開2018-28259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の主たる目的は、遊星歯車機構を構成する部材をトルクリミッターと共に合理的(容易に)組み合わせ、遊星歯車機構の各部材、トルクリミッター等がスムースに作動することである。また、第2の目的は、駆動モータを駆動源として、その入力側から見てデッド駆動ギヤが位置する出力側に負荷が発生した場合に、施錠片の進退動の施・解錠性能を向上させることである。特に、解錠開始時に施錠片の側面(例えば突出したデッドボルトの側面)に外的要因により扉を介して側圧がかかり、その結果、施錠片が錠箱内に後退しない状態になった場合に、遊星歯車機構の原理を利用することにより、施錠片を解錠位置へと戻すことである。なお、前記外的要因とは、例えば室内側に負圧が発生した場合に扉に圧力がかかった時、避難時に施錠されている扉に対して人の手により押圧力がかかった場合、制御盤と電気錠との配線距離が長くて電圧降下を起こしている場合等である。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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