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公開番号2025120526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015346
出願日2024-02-05
発明の名称蓄電素子の容量計測方法
出願人株式会社GSユアサ
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60L 3/00 20190101AFI20250808BHJP(車両一般)
要約【課題】車両に搭載されている蓄電素子の容量を高精度で計測すること。
【解決手段】OBDにOBDスキャンツール12を接続するためのOBDポート25を備える車両10に搭載されている蓄電素子の容量計測方法であって、車両10のマスターECU21Aが、OBDポート25を介してOBDスキャンツール12から補機用蓄電装置23の容量計測の指示を受け付け、指示を受け付けたマスターECU21Aが、車両10の電気系統20を制御して補機用蓄電装置23を放電させ、補機用蓄電装置23のBMU31が、放電中に補機用蓄電装置23の放電電流を積算し、積算した電気量に基づいて補機用蓄電装置23の容量を計測する、蓄電素子の容量計測方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車載式故障診断装置に外部診断器を接続するための診断コネクタを備える車両に搭載されている蓄電素子の容量計測方法であって、
前記車両の制御部が、前記診断コネクタを介して前記外部診断器から前記蓄電素子の容量計測の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた前記制御部が、前記車両の電気系統を制御して前記蓄電素子を放電させ、
前記蓄電素子の管理装置が、前記放電中に前記蓄電素子の放電電流を積算し、積算した電気量に基づいて前記蓄電素子の容量を計測する、
蓄電素子の容量計測方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記指示を受け付けた前記制御部が前記電気系統を制御して前記蓄電素子を充電し、
前記放電は前記充電の後に実施される、蓄電素子の容量計測定方法。
【請求項3】
請求項2に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記蓄電素子の充電状態と開放電圧との対応関係を表すプロファイルにおけるプラトー領域よりも高い電圧帯にまで、前記蓄電素子を充電する、蓄電素子の容量計測方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記蓄電素子に蓄えられた電気を、前記車両に搭載されて前記蓄電素子よりも容量が大きい高電圧蓄電素子に放電する、蓄電素子の容量計測方法。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記蓄電素子に蓄えられた電気を前記車両の外部の放電先に放電する、蓄電素子の容量計測方法。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記指示を受け付けた後に、前記制御部及び前記管理装置の少なくとも一方が、前記蓄電素子の容量計測を実施可能な条件が成立しているか否かを判断し、
前記制御部は、前記条件が成立していると判断された場合に前記蓄電素子を放電させる、蓄電素子の容量計測方法。
【請求項7】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記放電中に、前記制御部及び前記管理装置の少なくとも一方が、中止条件が成立したか否かを判断し、
前記中止条件が成立したと判断された場合に、前記制御部が前記電気系統を制御して前記放電を中止し、
前記中止の後に、前記制御部が前記電気系統を制御して前記蓄電素子を充電する、
蓄電素子の容量計測方法。
【請求項8】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記管理装置が、前記蓄電素子の容量推定モデルに基づいて前記蓄電素子の容量を推定し、
前記制御部及び前記管理装置の少なくとも一方が、前記計測した容量と前記推定した容量とを比較して前記蓄電素子の異常の有無を判断する、蓄電素子の容量計測方法。
【請求項9】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子の容量計測方法であって、
前記制御部が、前記計測した容量を、前記診断コネクタを介して前記外部診断器に出力する、蓄電素子の容量計測方法。
【請求項10】
車載式故障診断装置に外部診断器を接続するための診断コネクタを備える車両に搭載されている蓄電素子の容量計測方法であって、
前記車両の制御部が、前記診断コネクタを介して前記外部診断器から前記蓄電素子の容量計測の指示を受け付け、
前記指示を受け付けた前記制御部が、前記車両の電気系統を制御して前記蓄電素子を充電し、
前記蓄電素子の管理装置が、前記充電中に前記蓄電素子の充電電流を積算し、積算した電気量に基づいて前記蓄電素子の容量を計測する、
蓄電素子の容量計測方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、蓄電素子の容量計測方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される蓄電素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の蓄電装置は、車両走行用の電力を蓄える再充電可能な直流電源であり、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。
特許文献1には、車両に対して、多気筒エンジンにおける気筒毎の空燃比インバランスを検知するインバランスモニターや排気浄化装置における触媒劣化等、エンジンに対して高度なOBD(On Board Diagnosis)が実施されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5445347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リチウムイオン二次電池などの蓄電素子は使用に伴って劣化し、充電可能な電気量(満充電容量。以下、単に「容量」ともいう)が低下することが知られている。容量が低下すると蓄電素子の本来の性能を発揮できなくなり、蓄電素子の信頼性が低下する。このため、従来、蓄電素子の容量を推定あるいは計測し、容量が低下している場合は蓄電素子を交換することが行われている。
【0005】
自動運転や安全装置の電動化により、車両に搭載される蓄電素子には高い信頼性が求められる。蓄電素子のライフサイクルは10~15年とされており、その間の高精度な容量の推定あるいは計測が求められている。
本発明の一態様は、車両に搭載されている蓄電素子の容量を高精度で計測することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される蓄電素子の容量計測方法は、車載式故障診断装置に外部診断器を接続するための診断コネクタを備える車両に搭載されている蓄電素子の容量計測方法であって、前記車両の制御部が、前記診断コネクタを介して前記外部診断器から前記蓄電素子の容量計測の指示を受け付け、前記指示を受け付けた前記制御部が、前記車両の電気系統を制御して前記蓄電素子を放電させ、前記蓄電素子の管理装置が、前記放電中に前記蓄電素子の放電電流を積算し、積算した電気量に基づいて前記蓄電素子の容量を計測する。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成によると、車両に搭載されている蓄電素子の容量を高精度で計測できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る計測システムの模式図。
蓄電装置の電気的構成を示すブロック図。
補機用蓄電装置のプロファイルを表すグラフ。
補機用蓄電装置の容量の変化を表すグラフ。
補機用蓄電装置の容量計測のフローチャート。
実施形態2に係る計測システムの模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態の概要]
本開示の実施形態の概要について説明する。
【0010】
(1)実施形態に係る蓄電素子の容量計測方法は、車載式故障診断装置に外部診断器を接続するための診断コネクタを備える車両に搭載されている蓄電素子の容量計測方法であって、前記車両の制御部が、前記診断コネクタを介して前記外部診断器から前記蓄電素子の容量計測の指示を受け付け、前記指示を受け付けた前記制御部が、前記車両の電気系統を制御して前記蓄電素子を放電させ、前記蓄電素子の管理装置が、前記放電中に前記蓄電素子の放電電流を積算し、積算した電気量に基づいて前記蓄電素子の容量を計測する。
(【0011】以降は省略されています)

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