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公開番号2025122506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018052
出願日2024-02-08
発明の名称転写モールド製造装置
出願人株式会社 常陽産業
代理人個人
主分類B29C 51/46 20060101AFI20250814BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】 製菓用の転写モールドを自動で製造することができ、生産性の向上を図る。
【解決手段】 転写用のチョコレートが印刷された成型用フィルム102を作業者がセット台110に印刷面を上にしてセットし、開始スイッチ332を押す。すると、駆動制御装置310は、駆動制御プログラム312に基づいて、フィルム押えユニット120の下降による成型用フィルム102の固定,ヒーターユニット200の移動,ヒーター202による加熱,金型ユニット130の上昇,吸引による成型,ヒーターユニット200の移動による退避及び離型後の金型ユニット130の下降,フィルム押えユニット120の上昇の各工程の動作が自動的に行なわれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方の主面に装飾層が形成された成型用フィルムに、前記装飾層を転写するための充填部を形成する転写モールド製造装置であって、
前記成型用フィルムをセットするセット台,
前記セット台の成型用フィルムを加熱するヒーター手段,
該ヒーター手段によって加熱された成型用フィルムを成型して前記充填部を形成する金型手段,
前記ヒーター手段による加熱動作と前記金型手段による成型動作を、連続して自動的に行う駆動制御手段,
を備えたことを特徴とする転写モールド製造装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記セット台にセットされた成型用フィルムを押さえるフィルム押え手段を備えており、
前記駆動制御手段は、前記ヒーター手段及び前記金型手段の動作に加えて、前記フィルム押え手段の動作を連続して自動的に行う請求項1記載の転写モールド製造装置。
【請求項3】
前記ヒーター手段の加熱動作は、前記セット台の成型用フィルムに対する移動とヒーターによる加熱を含む請求項1記載の転写モールド製造装置。
【請求項4】
前記金型手段の成型動作は、前記セット台の成型用フィルムに対する金型の昇降と吸引室の吸引を含む請求項1記載の転写モールド製造装置。
【請求項5】
前記駆動制御手段は、予め動作手順を設定した駆動制御プログラムを実行することで、前記ヒーター手段による加熱動作と前記金型手段による成型動作を連続して実行する請求項1記載の転写モールド装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製菓用転写モールドの製造装置に関し、更に具体的には、チョコレートに模様を転写するための製菓用転写モールドの製造装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
チョコレートに装飾を施す技術としては、例えば、下記特許文献1に記載の装飾チョコレート及びその製造方法がある。当該特許文献1には、成型し固化したチョコレートの表面層を柔らかくし、この柔らかくされた表面層に水性の可食性インクにより適宜の表示を印刷することが開示されている。具体的には、インクジェット印刷法によって、柔らかくした表面層に接触することなく、水性の可食性インクを表面層に噴射することにより行っている。
【0003】
また、下記特許文献2に記載の模様付きチョコレートの手作り用キットがある。当該特許文献2によれば、平坦な底面に予め可食性インクによる転写層を設けたチョコレートの流し込み型と、前記転写層から前記チョコレートの流し込みレベルを超える高さを有して前記流し込み型に嵌め込まれ、固化後のチョコレートを前記転写層と共に分割可能に区画する仕切り板とを備えている。
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、いずれも、チョコレート自体で装飾を施すものではない。また、特許文献1に記載の技術では、家庭などで簡単にチョコレートを製作するには不向きである。
【0005】
これに対し、下記特許文献3には、家庭などでも簡単に製作可能な製菓用転写モールドの製造方法が開示されている。これは、加熱しながらチョコレートにより装飾層を印刷した透明シートを、金型と固定板により挟み、前記金型を加熱しながら、金型凹部に設けられた吸引孔により真空吸引して、前記装飾層が形成された部分を変形させて充填部を形成するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-29064号公報
実用新案登録第3201327号公報
特開2019-088233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献3によれば、家庭などでも簡単にチョコレートを製作可能な製菓用転写モールドを得ることができる。しかし、複数の製造工程が必要であり、自動的に製造できる装置があれば好都合である。
【0008】
本発明は、以上のような点に着目したもので、製菓用の転写モールドを自動で製造して生産性の向上を図ることを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、一方の主面に装飾層が形成された成型用フィルムに、前記装飾層を転写するための充填部を形成する転写モールド製造装置であって、前記成型用フィルムをセットするセット台,前記セット台の成型用フィルムを加熱するヒーター手段,該ヒーター手段によって加熱された成型用フィルムを成型して前記充填部を形成する金型手段,前記ヒーター手段による加熱動作と前記金型手段による成型動作を、連続して自動的に行う駆動制御手段,を備えたことを特徴とする。
【0010】
主要な形態の一つによれば、前記セット台にセットされた成型用フィルムを押さえるフィルム押え手段を備えており、前記駆動制御手段は、前記ヒーター手段及び前記金型手段の動作に加えて、前記フィルム押え手段の動作を連続して自動的に行う。他の態様によれば、前記ヒーター手段の加熱動作は、前記セット台の成型用フィルムに対する移動とヒーターによる加熱を含む。更に他の態様によれば、前記金型手段の成型動作は、前記セット台の成型用フィルムに対する金型の昇降と吸引室の吸引を含む。更には、前記駆動制御手段は、予め動作手順を設定した駆動制御プログラムを実行することで、前記ヒーター手段による加熱動作と前記金型手段による成型動作を連続して実行する。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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