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公開番号2025124219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020117
出願日2024-02-14
発明の名称等速ジョイント
出願人Astemo株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16D 3/84 20060101AFI20250819BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ボルトの傾倒を抑制することができる等速ジョイントを提供する。
【解決手段】本発明に係る等速ジョイントの一態様である第2ジョイントJ2では、シール部材7の内側に、当該シール部材7よりも硬い材料からなる支持部8が設けられていて、当該支持部8によってボルト91の締結力に対抗可能に構成されている。このように、ボルト91の締結力を支持部8で支える構成とすることにより、ボルト91の締結力をシール部材7のみで支える前記従来の等速ジョイントと比べて、ボルト91の締結力に効果的に対抗することが可能となる。これにより、ボルト91の傾倒が抑制され、ボルト91の締結力を適切に発揮させることが可能となり、車両の振動などによるボルト91の経時的な緩みを抑制することができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ボルトを介して相手側回転体に連結され、前記相手側回転体と共に回転する外輪部材であって、
前記外輪部材の回転軸の方向である軸方向の一端部に形成された第1端面と、
前記軸方向において前記第1端面とは反対側の端部に形成された第2端面と、
前記回転軸の周方向に複数設けられ、前記ボルトが挿通するボルト挿通孔と、
前記第1端面において前記回転軸に直交する径方向の内側に設けられ、前記第1端面側から前記第2端面側へ窪む第1溝部と、
前記第2端面において前記径方向の内側に設けられ、前記第2端面側から前記第1端面側へ窪む第2溝部と、
を有する前記外輪部材と、
前記外輪部材の前記径方向の内側に前記回転軸に対して同軸上に配置された内輪部材と、
前記外輪部材と前記内輪部材との間に配置された複数の転動体と、
前記ボルトの締結力によって前記第1端面に固定され、前記外輪部材の前記第1端面側の開口を覆うブーツ部材と、
前記ボルトの締結力によって前記第2端面に固定され、前記外輪部材の前記第2端面側の開口を覆うキャップ部材と、
前記第1溝部及び前記第2溝部において前記ブーツ部材及び前記キャップ部材と前記外輪部材との間に挟み込まれ、前記ブーツ部材及び前記キャップ部材と前記外輪部材との間をシールするシール部材と、
前記シール部材よりも硬い材料により形成され、前記第1溝部及び前記第2溝部において前記シール部材に対し前記径方向の内側に設けられ、前記ブーツ部材側及び前記キャップ部材側から作用する前記ボルトの締結力に対抗して前記ブーツ部材及び前記キャップ部材を支持する支持部と、
を備えたことを特徴とする等速ジョイント。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
請求項1に記載の等速ジョイントであって、
前記軸方向において、前記支持部の長さは、前記シール部材の長さよりも小さく設定されている、
ことを特徴とする等速ジョイント。
【請求項3】
請求項1に記載の等速ジョイントであって、
前記支持部は、前記シール部材と一体に形成される、
ことを特徴とする等速ジョイント。
【請求項4】
請求項3に記載の等速ジョイントであって、
前記支持部は、金属材料によって形成されている、
ことを特徴とする等速ジョイント。
【請求項5】
請求項1に記載の等速ジョイントであって、
前記支持部は、前記第1溝部から前記ブーツ部材側へ向かって突出する第1突出部と、前記第2溝部から前記キャップ部材側へ向かって突出する第2突出部である、
ことを特徴とする等速ジョイント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、等速ジョイントに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の等速ジョイントとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
概略を説明すれば、この等速ジョイントは、バーフィールド型の等速ジョイントであり、外輪部材、内輪部材、ケージ、球体、ブーツ部材、キャップ部材及びシール部材を備えている。シール部材は、ゴム材料からなる薄板状を呈し、ブーツ部材と外輪部材との間、キャップ部材と外輪部材との間にそれぞれ挟持状態に保持されている。すなわち、外輪部材を車両側のコンパニオンフランジに固定するボルトの締結力がブーツ部材及びキャップ部材を介してシール部材に作用することによって、シール部材は、ブーツ部材及びキャップ部材と外輪部材との間で弾性変形し、ブーツ部材及びキャップ部材と外輪部材との間を液密にシールしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7117446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の等速ジョイントでは、前記ボルトの締結力が前記シール部材によって支持される構成となっていた。このため、前記ゴム材料により弾性変形容易に形成されたシール部材では、ブーツ部材及びキャップ部材を介してそれぞれ作用するボルトの締結力を十分に支えることが困難であり、ボルトがシール部材側へ傾倒してしまうおそれがあった。これにより、ボルトの締結力を適切に発揮することが困難となってしまう点で、なおも改善の余地が残されていた。
【0006】
そこで、本発明は、前記従来の等速ジョイントの技術的課題に鑑みて案出されたものであり、ボルトの傾倒を抑制することができる等速ジョイントを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、その一態様として、外輪部材の軸方向端面に形成された第1溝部及び第2溝部に配置されるシール部材の径方向内側に、前記シール部材よりも硬い材料からなる支持部が設けられていて、前記支持部により、前記外輪部材を相手側回転体に締結するボルトの締結力に対抗する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ボルトの傾倒を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る等速ジョイントを備えたプロペラシャフトの回転軸の方向に沿う半断面図である。
図1に示す第2ジョイントの拡大断面図である。
図2のA-A線断面図である。
図2のB-B線断面図である。
本発明に係る等速ジョイントの第1実施形態を示し、図2に示すC部の拡大図である。
本発明に係る等速ジョイントの第1実施形態を示し、図2に示すD部の拡大図である。
(a)は図2に示すシール部材及び支持部の平面図、(b)は同図(a)のE-E線断面図である。
本発明に係る等速ジョイントの第2実施形態を示し、図1に示す第2ジョイントの要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る等速ジョイントの実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、下記の実施形態では、等速ジョイントを、従来と同様、自動車用のプロペラシャフトに適用したものを例示して説明する。換言すれば、本発明に係る等速ジョイントについては、本実施形態において例示する自動車用のプロペラシャフトのみならず、種々の等速ジョイントに適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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