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公開番号2025125682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024021776
出願日2024-02-16
発明の名称電動パーキングブレーキ制御装置
出願人Astemo株式会社
代理人個人,個人
主分類B60T 13/74 20060101AFI20250821BHJP(車両一般)
要約【課題】パーキングブレーキの状態を切り替える移動部材のリリース位置を安定させることを目的とする。
【解決手段】電動パーキングブレーキ制御装置は、モータと、モータによって移動する移動部材と、状態量変化部材と、制御部を備える。移動部材は、パーキングブレーキがアプライ状態となるアプライ位置と、パーキングブレーキがリリース状態となるリリース位置の間で移動する。状態量変化部材は、移動部材がリリース位置に移動する過程で、移動部材の移動の抵抗になることでモータの状態量(モータの回転数の微分値)を変化させる。制御部は、移動部材をリリース位置に移動させる場合、モータへの通電の開始後に、モータに供給された電流および電圧を取得し、取得した電流および電圧により推定されるモータパラメータに基づいてモータの状態量を演算し(時刻t13)、演算したモータの状態量が所定の条件を満たしたときに、モータを停止する(時刻t15)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
パーキングブレーキの状態を、ブレーキ力が発生したアプライ状態と、ブレーキ力が解除されたリリース状態とに変更する電動パーキングブレーキ制御装置であって、
モータと、
前記モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、
前記変換機構によって移動する移動部材であって、前記パーキングブレーキの状態が前記アプライ状態となるアプライ位置と、前記パーキングブレーキの状態が前記リリース状態となるリリース位置との間で移動可能な移動部材と、
前記移動部材が前記アプライ位置から前記リリース位置に移動する過程において、前記移動部材の移動の抵抗になることで、前記モータの状態量を変化させる状態量変化部材と、
前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記移動部材を前記アプライ位置から前記リリース位置に移動させる場合には、
前記モータへの通電の開始後に、前記モータに供給された電流および電圧を取得し、
取得した電流および電圧により推定されるモータパラメータに基づいてモータの状態量を演算し、
演算したモータの状態量が所定の条件を満たしたときに、前記モータの駆動を停止することを特徴とする電動パーキングブレーキ制御装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記所定の条件は、前記モータの状態量が所定の閾値に達することであることを特徴とする請求項1に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項3】
前記所定の閾値は、予め設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記所定の閾値を、前記モータに供給された電圧に基づいて変更することを特徴とする請求項2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記所定の閾値を、前記モータパラメータに基づいて変更することを特徴とする請求項2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記所定の閾値を、前記モータパラメータと、前記モータの電圧に基づいて変更することを特徴とする請求項2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記モータの状態量の微分値が所定の条件を満たしたときに、前記モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項8】
前記モータの状態量は、前記モータの回転数であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項9】
前記状態量変化部材は、前記アプライ位置から前記リリース位置に移動する前記移動部材によって変形させられる弾性部材であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記モータパラメータから算出された前記弾性部材にかかる荷重に基づいて、前記モータの駆動を停止することを特徴とする請求項9に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動パーキングブレーキ制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電動パーキングブレーキ制御装置として、ドラムブレーキ内のパーキングレバーを揺動させる電動アクチュエータを制御するものが知られている(特許文献1参照)。この技術では、電動アクチュエータは、パーキングレバーに連結されるロッドと、ロッドを進退させるためのモータと、ロッドに負荷を与える皿バネとを備えている。
【0003】
ロッドは、アプライ位置と、リリース位置とに移動可能である。ロッドがリリース位置からアプライ位置に移動すると、パーキングレバーがロッドで引っ張られ、ドラムブレーキからブレーキ力が発生する。ロッドがアプライ位置からリリース位置に移動すると、ドラムブレーキのブレーキ力が解除される。
【0004】
皿バネは、ロッドがアプライ位置からリリース位置に移動する過程において、ロッドに接触する位置に配置されている。これにより、ロッドが皿バネに接触すると、モータに負荷がかかり、モータの電流値が上昇するようになっている。従来技術の制御においては、モータの電流値が所定値になった場合に、モータを停止させ、ロッドをリリース位置に位置させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6213032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、モータの電流値のみに基づいてリリース位置が決まるため、温度やモータ性能のばらつきの影響によって、リリース位置が安定しないおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、パーキングブレーキの作動状態を切り替えるための移動部材のリリース位置を安定させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係る電動パーキングブレーキ制御装置は、パーキングブレーキの状態を、ブレーキ力が発生したアプライ状態と、ブレーキ力が解除されたリリース状態とに変更する装置である。
電動パーキングブレーキ制御装置は、モータと、モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、変換機構によって移動する移動部材と、状態量変化部材と、モータの駆動を制御する制御部と、を備える。
移動部材は、パーキングブレーキの状態がアプライ状態となるアプライ位置と、パーキングブレーキの状態がリリース状態となるリリース位置との間で移動可能である。
状態量変化部材は、移動部材がアプライ位置からリリース位置に移動する過程において、移動部材の移動の抵抗になることで、モータの状態量を変化させる。
制御部は、移動部材をアプライ位置からリリース位置に移動させる場合には、モータへの通電の開始後に、モータに供給された電流および電圧を取得し、取得した電流および電圧により推定されるモータパラメータに基づいてモータの状態量を演算し、演算したモータの状態量が所定の条件を満たしたときに、モータの駆動を停止する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、制御部が、モータに供給された電流および電圧を両方取得し、取得した電流および電圧によりモータパラメータを推定し、推定したモータパラメータに基づいてモータの状態量を演算するので、温度やモータ性能のばらつきの影響が小さいモータの状態量に基づいてモータの駆動を停止することができる。そのため、移動部材のリリース位置を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る電動パーキングブレーキ制御装置を備えた車両の構成図である。
ドラムブレーキとパーキングブレーキ機構を示す図であり、ブレーキがかかっていない状態を示す図(a)と、パーキングブレーキ機構によりブレーキがかかっている状態を示す図(b)である。
パーキングブレーキ機構の電動アクチュエータを示す断面図であり、リリース状態を示す図(a)と、アプライ状態を示す図(b)である。
従来のアプライ処理を示すタイムチャート(a)と、従来のリリース処理を示すタイムチャート(b)である。
リリース位置のばらつきにより生じる問題を説明するための図である。
モータパラメータに基づいて閾値を設定する第1テーブルを示す図(a)と、モータの電圧に基づいて閾値を設定する第2テーブルを示す図(b)と、モータパラメータとモータの電圧に基づいて閾値を設定する3つのテーブルを示す図(c)である。
制御部によるリリース処理を示すフローチャートである。
リリース処理中に変化する各パラメータを示すタイムチャートである。
リリース処理の変形例を示すフローチャートである。
変形例に係るリリース処理中に変化する各パラメータを示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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