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公開番号2025128859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025823
出願日2024-02-22
発明の名称緩衝装置、懸架装置
出願人Astemo株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/34 20060101AFI20250827BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ロッドの軸方向の大きさを小さくすることができる技術を提供する。
【解決手段】第1室Y1と第2室Y2とを連通する第1連通路上に配置されるとともに、第1室Y1の圧力である第1圧力よりも第2室Y2の圧力である第2圧力が高い場合に第1連通路を開く調整バルブ41と、ロッド20の周囲に形成された、第1室Y1と第2室Y2とを連通する第2連通路上に設けられて、第1圧力よりも第2圧力が高い場合に第2連通路を閉じるとともに調整バルブ41に対する背圧を生じさせる圧力調整室500の容積を大きくするように弾性変形し、第2圧力よりも第1圧力が高い場合に第2連通路を開くフロートバルブ52と、フロートバルブ52とともに圧力調整室500を形成する形成部材48と、フロートバルブ52の弾性変形を規制するナット49と、を備え、フロートバルブ52は、内周部が形成部材48とナット49とに挟み込まれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ロッドに保持されたピストンにより区画された第1室と第2室とを連通する第1連通路上に配置されるとともに、前記第1室の圧力である第1圧力よりも前記第2室の圧力である第2圧力が高い場合に前記第1連通路を開き、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記第1連通路を閉じる第1バルブ部と、
前記ロッドの周囲に形成された、前記第1室と前記第2室とを連通する第2連通路上に設けられて、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記第2連通路を閉じるとともに前記第1バルブ部に対する背圧を生じさせる背圧室の容積を大きくするように弾性変形し、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記第2連通路を開く第2バルブ部と、
前記第2バルブ部とともに前記背圧室を形成する形成部材と、
前記第2バルブ部の弾性変形を規制する規制部材と、
を備え、
前記第2バルブ部は、内周部または外周部が前記形成部材と前記規制部材とに挟み込まれている、
緩衝装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記規制部材には、前記ロッドに形成された雄ねじに締め付けられる雌ねじが形成され、
前記第2バルブ部の内周部が前記形成部材と前記規制部材とに挟み込まれ、前記第2バルブ部は、前記規制部材を前記ロッドに締め付けたときに発生する軸力にて保持される、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項3】
前記第2バルブ部の外周部が前記形成部材と前記規制部材とに挟み込まれ、
前記規制部材は、前記形成部材が加締められた加締め部によって保持されている、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項4】
前記背圧室は、前記形成部材、前記第2バルブ部、および、前記ロッドで構成される、
請求項3に記載の緩衝装置。
【請求項5】
前記形成部材には、中央部に前記ロッドに形成された雄ねじに締め付けられる雌ねじが形成され、前記雌ねじの周囲に前記規制部材側の端面から凹んだ凹部が形成され、
前記規制部材は、前記形成部材の前記凹部の開口部を塞ぎ、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記第2バルブ部の台座となる台座部と前記第2バルブ部の前記弾性変形を規制する規制部とを有する、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項6】
前記規制部材は、円環状であるとともに、前記形成部材または前記ロッドとの間に隙間を形成し、
前記第2バルブ部は、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記規制部に接触して前記背圧室から前記第1室への液体の移動を抑制し、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記規制部から離れて前記隙間を介する前記第1室から前記背圧室への液体の移動を許容する、
請求項5に記載の緩衝装置。
【請求項7】
前記規制部材には、前記背圧室と前記第1室とを連通するように前記ロッドの軸方向の貫通孔が形成され、
前記第2バルブ部は、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記規制部に接触して前記貫通孔を塞いで前記背圧室から前記第1室への液体の移動を抑制し、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記規制部から離れて前記第1室から前記背圧室への液体の移動を許容する、
請求項5に記載の緩衝装置。
【請求項8】
前記第2バルブ部は、金属製の本体部と、前記本体部に装着されたゴムにて成形されたゴム部とを有し、
前記ゴム部は、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記形成部材に接触して前記背圧室を密封し、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記形成部材から離れて前記第1室から流れてきた液体が前記背圧室へ移動するのを許容する、
請求項2に記載の緩衝装置。
【請求項9】
前記第2バルブ部は、金属製の本体部と、前記本体部に装着されたゴムにて成形されたゴム部とを有し、
前記ゴム部は、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記ロッドに接触して前記背圧室を密封し、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記ロッドから離れて前記第1室から流れてきた液体が前記背圧室へ移動するのを許容する、
請求項4に記載の緩衝装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の緩衝装置と、
前記緩衝装置の周囲に配置されたコイルスプリングと、
を備える懸架装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝装置および懸架装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の圧力緩衝装置は、液体を収容するシリンダに挿入され前記シリンダに対して軸方向に移動可能に設けられるロッドと、前記ロッドに接続するとともに、前記シリンダ内の空間を、液体を収容する第1液室と第2液室とに区画するピストンとを備える。また、特許文献1に記載の圧力緩衝装置は、前記第1液室と前記第2液室との間における液体の流路を形成する流路形成部と、前記流路形成部の前記流路を開閉して減衰力を発生させるバルブ部と、液体が流入する流入部を有し、前記流入部の液体の圧力によって前記バルブ部にて発生させる減衰力を変更する減衰力変更部と、を備える。そして、前記減衰力変更部は、変形または変位することにより前記流入部の液体の圧力を変化させる圧力変化部と、前記圧力変化部を支持する支持部と、加締められた加締め部によって前記支持部を保持し、前記支持部と共に前記流入部を形成する流入形成部と、を有する。また、前記減衰力変更部は、前記流入部に対する液体の流路上に設けられて液体に混入する異物を捕集するフィルタを有するとともに、前記加締め部により前記支持部と共に前記流入形成部に保持されるフィルタ部と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6539009号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の装置は、ロッドの軸方向の大きさを小さくするという点において改善の余地があった。
本発明は、ロッドの軸方向の大きさを小さくすることができる緩衝装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、ロッドに保持されたピストンにより区画された第1室と第2室とを連通する第1連通路上に配置されるとともに、前記第1室の圧力である第1圧力よりも前記第2室の圧力である第2圧力が高い場合に前記第1連通路を開き、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記第1連通路を閉じる第1バルブ部と、前記ロッドの周囲に形成された、前記第1室と前記第2室とを連通する第2連通路上に設けられて、前記第1圧力よりも前記第2圧力が高い場合に前記第2連通路を閉じるとともに前記第1バルブ部に対する背圧を生じさせる背圧室の容積を大きくするように弾性変形し、前記第2圧力よりも前記第1圧力が高い場合に前記第2連通路を開く第2バルブ部と、前記第2バルブ部とともに前記背圧室を形成する形成部材と、前記第2バルブ部の弾性変形を規制する規制部材と、を備え、前記第2バルブ部は、内周部または外周部が前記形成部材と前記規制部材とに挟み込まれている、緩衝装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ロッドの軸方向の大きさを小さくすることができる緩衝装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る懸架装置の概略構成の一例を示す図である。
第1実施形態に係るピストン部および減衰力変更部の断面の一例を示す図である。
絞り部材の概略構成の一例を示す図である。
支持バネの概略構成の一例を示す図である。
減衰力変更部の部分断面の一例を示す図である。
圧縮行程時および伸長行程時におけるピストン部とボトム部の動作説明図である。
伸長行程時における減衰力変更部の動作の一例を示す図である。
圧縮行程時における減衰力変更部の動作の一例を示す図である。
フロートバルブの動作の一例を説明する図である。
変形例に係るナットの一例を示す図である。
第2実施形態に係る緩衝装置の断面の一例を示す図である。
第2実施形態に係るフロートバルブの動作の一例を説明する図である。
変形例に係るエンドキャップの一例を示す図である。
第3実施形態に係る緩衝装置の断面の一例を示す図である。
第3実施形態に係るフロートバルブの動作の一例を説明する図である。
変形例に係るエンドキャップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る懸架装置1の概略構成の一例を示す図である。
懸架装置1は、乗用自動車等の四輪車に用いられるサスペンションであり、図1に示すように、油圧式の緩衝装置2と、緩衝装置2の外側に配置されたコイルスプリング3とを備える。また、懸架装置1は、コイルスプリング3における、後述するロッド20の軸方向の第1側(図1では下側)の端部を支持する下スプリングシート4と、コイルスプリング3における、ロッド20の軸方向の第2側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート5とを備える。
【0009】
また、懸架装置1は、懸架装置1を車両に取り付けるための車体側ブラケット6と、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側ブラケット7と、シリンダ部10およびロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー8とを備える。
以下では、ロッド20の軸方向を、単に「軸方向」と称する場合がある。また、軸方向の第1側(図1では下側)、軸方向の第2側(図1では上側)を、それぞれ、単に「第1側」、「第2側」と称する場合がある。また、軸方向に交差する方向(例えば、直交方向)を、「半径方向」と称する。半径方向において、シリンダ11の中心線側を単に「内側」と称し、中心線から離れる側を単に「外側」と称する場合がある。
【0010】
以下、緩衝装置2について詳述する。
緩衝装置2は、オイルを収容するシリンダ部10と、第2側の端部がシリンダ部10から突出して設けられるとともに第1側の端部がシリンダ部10内に挿入されるロッド20とを備える。また、緩衝装置2は、ロッド20の第1側の端部に設けられるピストン部30と、ピストン部30にて発生する減衰力を調整する減衰力変更部40と、シリンダ部10の第1側の端部に設けられるボトム部60とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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