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公開番号
2025125681
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2024021775
出願日
2024-02-16
発明の名称
画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
G03G
15/16 20060101AFI20250821BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】クリーニング部材に一度に入力させるトナー量が適量で、像担持体の表面にフィルミングが生じる不具合を効率的に軽減する。
【解決手段】非転写工程時に、中間転写ベルト8の表面に複数のトナー像パターンTPを走行方向に所定間隔Bをあけて形成して、トナー像パターンTPが2次転写ニップを通過するときに2次転写バイアスとは逆極性の逆バイアスを出力するクリーニングモードが実行される。トナー像パターンTPの走行方向長さAは、2次転写ローラ70の周長をXとして、2以上の自然数をnとしたときに、X/(2n-1)なる式で求まり、その値に小数点以下第3位以下の値がでた場合にはその値を切り捨てたものであって、所定間隔Bは、(X-A×n)/(n-1)なる式で求まり、その値に小数点以下第4位以下の値がでた場合にはその値を切り捨てたものであって、B≧Aが成り立つように構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の走行方向に走行する像担持体と、
前記像担持体に当接して転写ニップを形成して、前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記転写ニップに搬送されるシートに転写する転写工程をおこなうための転写回転体と、
前記転写工程がおこなわれるときに、転写バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、
前記転写ニップに対して前記走行方向の下流側で前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材と、
を備え、
前記転写ニップで前記転写工程がおこなわれない非転写工程時に、前記像担持体の表面に矩形状の複数のトナー像パターンを前記走行方向に所定間隔Bをあけて形成して、前記複数のトナー像パターンがそれぞれ前記転写ニップを通過するときに前記転写バイアス出力手段によって前記転写バイアスとは逆極性の逆バイアスを出力する制御モードが実行可能に構成され、
前記トナー像パターンの前記走行方向の長さAは、前記転写回転体の周長をXとして、2以上の自然数をnとしたときに、X/(2n-1)なる式で求まり、その値に小数点以下第3位以下の値がでた場合にはその値を切り捨てたものであって、
前記所定間隔Bは、(X-A×n)/(n-1)なる式で求まり、その値に小数点以下第4位以下の値がでた場合にはその値を切り捨てたものであって、
B≧Aが成り立つように構成されたことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
所定の走行方向に走行する像担持体と、
前記像担持体に当接して転写ニップを形成して、前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記転写ニップに搬送されるシートに転写する転写工程をおこなうための転写回転体と、
前記転写工程がおこなわれるときに、転写バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、
前記転写ニップに対して前記走行方向の下流側で前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材と、
を備え、
前記転写ニップで前記転写工程がおこなわれない非転写工程時に、前記像担持体の表面に矩形状の複数のトナー像パターンを前記走行方向に所定間隔Bをあけて形成して、前記複数のトナー像パターンがそれぞれ前記転写ニップを通過するときに前記転写バイアス出力手段によって前記転写バイアスとは逆極性の逆バイアスを出力する制御モードが実行可能に構成され、
前記トナー像パターンの前記走行方向の長さAと、前記所定間隔Bと、について、A=Bが成り立つように構成されたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記転写回転体の周長Xとについて、A=B=Xが成り立つように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記転写回転体の周長Xとについて、Mを自然数であって3以上の奇数としたときに、A=B=X/Mが成り立つように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
B≧A≧1が成り立つように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
B≧A≧5が成り立つように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記クリーニング部材は、少なくとも、前記像担持体における最大画像領域の全域に当接するように構成され、
前記トナー像パターンは、前記像担持体において少なくとも前記最大画像領域の全域にわたって形成された帯状パターンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記像担持体における前記最大画像領域の両端部と中央部とにそれぞれ対向するように設置されて、前記トナー像パターンのトナー付着量を検知可能な3つの検知手段を備え、
前記3つの検知手段の検知結果に基づいて前記トナー像パターンの画像濃度が調整されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記転写バイアス出力手段は、前記制御モードが実行されるときに、前記逆バイアスと、前記逆バイアスとは極性が異なる正バイアスと、を交互に出力するように構成されて、複数の前記所定間隔がそれぞれ前記転写ニップを通過するときに前記正バイアスを出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記像担持体は、複数の感光体が対向するように並設されて、前記複数の感光体の表面に形成されたトナー像がそれぞれ1次転写される中間転写ベルトであって、
前記転写回転体は、前記中間転写ベルトを介して2次転写対向ローラに当接して、前記中間転写ベルトとの間に前記転写ニップを形成する2次転写ローラであって、
前記クリーニング部材は、クリーニングブレードであって、
前記転写バイアス出力手段は、前記2次転写ローラと前記2次転写対向ローラとのうち少なくとも一方に前記転写バイアス又は前記逆バイアスを印加可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、中間転写ベルトなどの像担持体の表面にフィルミングが生じる不具合を軽減することを目的として、印刷開始前などに像担持体の表面にトナー像パターンを形成して、そのトナー像パターンを転写ニップにて非転写でそのまま通過させて、その下流側で像担持体に当接するクリーニングブレードなどのクリーニング部材に入力させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術は、所定のタイミングでクリーニング部材にトナー像パターン(トナー)を強制的に入力させているため、像担持体の表面にフィルミングが生じる不具合が軽減されて、異常画像が生じにくくなる効果が期待できる。
しかし、クリーニング部材に一度に入力させるトナー量が多すぎると、クリーニング部材からトナーがすり抜けてクリーニング不良が生じる不具合や、転写ニップの位置で転写回転体にトナーが付着してしまい転写工程においてシートの裏面がトナーで汚れてしまう不具合、などが発生してしまっていた。
【0004】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、クリーニング部材に一度に入力させるトナー量が適量で、像担持体の表面にフィルミングが生じる不具合が効率的に軽減される、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明における画像形成装置は、所定の走行方向に走行する像担持体と、前記像担持体に当接して転写ニップを形成して、前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記転写ニップに搬送されるシートに転写する転写工程をおこなうための転写回転体と、前記転写工程がおこなわれるときに、転写バイアスを出力する転写バイアス出力手段と、前記転写ニップに対して前記走行方向の下流側で前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材と、を備え、前記転写ニップで前記転写工程がおこなわれない非転写工程時に、前記像担持体の表面に矩形状の複数のトナー像パターンを前記走行方向に所定間隔Bをあけて形成して、前記複数のトナー像パターンがそれぞれ前記転写ニップを通過するときに前記転写バイアス出力手段によって前記転写バイアスとは逆極性の逆バイアスを出力する制御モードが実行可能に構成され、前記トナー像パターンの前記走行方向の長さAは、前記転写回転体の周長をXとして、2以上の自然数をnとしたときに、X/(2n-1)なる式で求まり、その値に小数点以下第3位以下の値がでた場合にはその値を切り捨てたものであって、前記所定間隔Bは、(X-A×n)/(n-1)なる式で求まり、その値に小数点以下第4位以下の値がでた場合にはその値を切り捨てたものであって、B≧Aが成り立つように構成されたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、クリーニング部材に一度に入力させるトナー量が適量で、像担持体の表面にフィルミングが生じる不具合が効率的に軽減される、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
作像部の一部を拡大して示す構成図である。
中間転写ベルトとその近傍とを示す概略図である。
中間転写ベルトの表面に形成されたトナー像パターンと、濃度検知センサと、2次転写ローラと、クリーニングブレードと、の位置関係を示す模式図である。
クリーニングモードが実行されたときの2次転写バイアス出力の制御の一例を示すタイミングチャートである。
クリーニングモード時において中間転写ベルトの表面に形成される複数のトナー像パターンの位置と、2次転写ローラの周長と、の関係を示す図である。
比較例としての、クリーニングモード時において中間転写ベルトの表面に形成される複数のトナー像パターンの位置と、2次転写ローラの周長と、の関係を示す図である。
変形例としての、画像形成装置を示す全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0009】
まず、図1及び図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部の一部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、像担持体としての中間転写ベルト8(中間転写体)が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
【0010】
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電装置4Y、現像装置5Y、クリーニング装置2Y、潤滑剤供給装置3、除電装置(不図示)、等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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