特許ウォッチ

公開番号2025138302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037315
出願日2024-03-11
発明の名称カメラ装置
出願人ニデックプレシジョン株式会社
代理人個人
主分類G03B 17/02 20210101AFI20250917BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】審美性が高く、分解が容易なカメラを提供する。
【解決手段】カメラ装置1は、内部に写真フィルムを収容するフィルム収容空間Sを有するフレーム20と、フレームを覆い、複数のフック孔62を有するサイドカバー5と、サイドカバーをフレームに対して固定するネジ65と、サイドカバーのフック孔に係合する複数のフック部52を有し、ネジ及びフック孔を覆う化粧プレート50とを備える。フレーム及びサイドカバーは、フレーム側から化粧プレートを外側に押して複数のフック部のうち少なくとも1つとフック孔との係合を外す工具を挿入するための工具挿入孔28,64を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
内部に写真フィルムを収容するフィルム収容空間を有するフレームと、
前記フレームの少なくとも一部を覆い、複数のフック孔を有するカバーと、
前記カバーを前記フレームに対して固定する固定具と、
前記カバーの前記複数のフック孔に係合する複数のフック部を有し、前記固定具及び前記複数のフック孔を覆う化粧プレートと
を備え、
前記フレーム及び前記カバーは、前記フレーム側から前記化粧プレートを外側に押して前記複数のフック部のうち少なくとも１つと前記フック孔との係合を外す工具を挿入するための工具挿入孔を有する、
カメラ装置。
続きを表示（約 280 文字）【請求項２】
前記工具挿入孔は、前記複数のフック孔のうち前記化粧プレートの長手方向において最も外側に位置するフック孔よりもさらに外側に位置する、請求項１に記載のカメラ装置。
【請求項３】
前記工具挿入孔の周囲で前記工具が挿入される方向に沿って延びるガイド壁をさらに備える、請求項１に記載のカメラ装置。
【請求項４】
前記カバーは、少なくとも１つの位置決め孔を有し、
前記化粧プレートは、前記カバーの前記少なくとも１つの位置決め孔に挿入される突起を有する、
請求項１から３のいずれか一項に記載のカメラ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、カメラ装置に関するものである。
続きを表示（約 2,700 文字）【背景技術】
【０００２】
一般的に、カメラの本体（フレーム）には外装カバーがネジなどの固定具を用いて取り付けられている（例えば、特許文献１参照）。近年、各種のカメラにおいて審美性が重視される傾向にあり、外装カバーを本体に固定しているネジなどの固定具が外部に見えないことが求められることが多くなっている。一方で、カメラの本体に外装カバーを取り付けた後に、内部部品の交換や修理のために外装カバーを本体から取り外してカメラを分解する必要が生じることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－５６００９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、審美性が高く、分解が容易なカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の一態様によれば、内部に写真フィルムを収容するフィルム収容空間を有するフレームと、上記フレームの少なくとも一部を覆い、複数のフック孔を有するカバーと、上記カバーを上記フレームに対して固定する固定具と、上記カバーの上記複数のフック孔に係合する複数のフック部を有し、上記固定具及び上記複数のフック孔を覆う化粧プレートとを備え、上記フレーム及び上記カバーは、上記フレーム側から上記化粧プレートを外側に押して上記複数のフック部のうち少なくとも１つと上記フック孔との係合を外す工具を挿入するための工具挿入孔を有する、カメラ装置が提供される。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、カバーをフレームに固定している固定具及びフック孔を化粧プレートで隠すことで審美性を高めることができる。また、カメラ装置の分解が必要となった場合にはフレームの工具挿入孔から棒状の工具を工具挿入孔に挿入することでカバーから化粧プレートを容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置を示す前方斜視図である。
図２は、図１に示すカメラ装置の後方斜視図であり、ドア部が閉じた状態を示している。
図３は、図１に示すカメラ装置のケーシングの内部に収容されるフレームをフィルム排出カバーとともに示す後方斜視図である。
図４は、図１に示すカメラ装置の部分縦断面図である。
図５Ａは、図３に示すフィルム排出カバーの平面図である。
図５Ｂは、図５Ａに示すフィルム排出カバーの正面図である。
図５Ｃは、図５Ａに示すフィルム排出カバーの左側面図である。
図６は、図３に示すフィルム排出カバーの取付状態を模式的に示す横断面図である。
図７は、図３に示すフィルム排出カバーをリアカバーに取り付ける工程を模式的に示す縦断面図である。
図８は、図２に示すカメラ装置のサイドカバー及び化粧プレートの分解斜視図である。
図９は、図８に示す化粧プレートの斜視図である。
図１０は、図８に示すサイドカバー及びフレームの工具挿入孔を含む部分断面図である。
図１１は、図８に示すサイドカバーの右側面図である。
図１２は、図１に示すカメラ装置のドア部が開いた状態を示す後方斜視図である。
図１３は、図２に示すカメラ装置のドア部の回転支持構造を含む部分を拡大して示す斜視図である。
図１４は、図２に示すカメラ装置のドア部及びリアカバーの分解斜視図である。
図１５は、図１４に示すドア部の一部を示す背面図である。
図１６は、図１５のＡ－Ａ線断面図である。
図１７Ａは、図１４に示すドア部における外側カバーを示す斜視図である。
図１７Ｂは、図１７Ａに示す外側カバーの平面図である。
図１７Ｃは、図１７Ａに示す外側カバーの右側面図である。
図１８は、図１に示すカメラ装置を図１５のＡ－Ａ線で切断したときの断面図である。
図１９Ａは、図１８に示すドア部の回転支持構造を組み立てる工程を説明する断面図である。
図１９Ｂは、図１８に示すドア部の回転支持構造を組み立てる工程を説明する断面図である。
図２０は、図２に示すカメラ装置のドア部の分解斜視図である。
図２１は、図２０に示す内側カバーをドア本体に取り付ける工程を説明する模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明に係るカメラ装置の実施形態について図１から図２１を参照して詳細に説明する。図１から図２１において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図１から図２１においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第１」や「第２」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
【０００９】
カメラ装置の概要
図１は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置１を示す前方斜視図、図２は後方斜視図である。本実施形態におけるカメラ装置１は、撮影後に自動的に現像が行われる写真フィルムを用いるカメラ（インスタントカメラ）であるが、本発明はこのようなインスタントカメラ以外にも適用できることは言うまでもない。なお、本実施形態では、便宜的に、光軸方向に沿ってカメラ装置１から被写体に向かう方向（図１における＋Ｚ方向）を「前」又は「前方」といい、被写体からカメラ装置１に向かう方向（－Ｚ方向）を「後」又は「後方」ということとする。
【００１０】
図１及び図２に示すように、カメラ装置１は、フロントカバー２と、フロントカバー２の後方にフロントカバー２に隣接して配置されるリアカバー３と、フロントカバー２及びリアカバー３の側方に装着されるサイドカバー４，５と、フロントカバー２とリアカバー３との間に配置されるフィルム排出カバー６と、リアカバー３の後部に取り付けられるドア部７と、内部にレンズユニットを収容したレンズ鏡筒８と、レンズ鏡筒８の周囲に回転可能に配置され、レンズ鏡筒８の沈胴及び繰出を操作するための操作リング９とを備えている。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許