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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025146702
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2025027675
出願日
2025-02-25
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20250926BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】多数枚画像を形成した際の画像濃度の低下を抑制できるトナーを提供すること。
【解決手段】結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、酸成分としてイソフタル酸由来のユニットを60モル%以上含有するポリエステルAを、50質量%以上含有し、
該トナーは、該トナー粒子表面にシリカと樹脂とを含有する凝集塊を有し、
該トナーは、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
該凝集塊を含有するトナー粒子の個数割合が所定の規定を満たすことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーにおいて、
該結着樹脂が、酸成分としてイソフタル酸由来のユニットを60モル%以上含有するポリエステルAを、50質量%以上含有し、
該トナーは、該トナー粒子表面に、シリカと樹脂とを含有する凝集塊を有し、
該トナーは、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
該トナーを下記超音波条件Aで処理したときに、該凝集塊を含有するトナー粒子の個数割合をCa、
該トナーを下記超音波条件Bで処理したときに、該凝集塊を含有するトナー粒子の個数割合をCbとしたとき、
該CI、該Ca、該Cbが、下記式(1)および(2)を満たすことを特徴とするトナー。
超音波条件A:出力周波数30kHz、出力容量0.75W、照射時間300s
超音波条件B:出力周波数30kHz、出力容量25W、照射時間300s
0.90≦Ca/CI≦1.00 式(1)
0.10≦Cb/CI≦0.40 式(2)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ポリエステルAが、酸成分としてイソフタル酸由来のユニットを90モル%以上含有する請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記ポリエステルAが、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物由来のユニット(U
EO
)およびビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物由来のユニット(U
PO
)を含有し、該ユニットU
EO
および該ユニットU
PO
の合計含有割合が、アルコール成分に由来する全ユニットを基準として、90モル%以上含有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項4】
前記ユニットU
EO
の含有割合と前記ユニットU
PO
の含有割合との合計に対する前記ユニットU
EO
の含有割合である、U
EO
/(U
EO
+U
PO
)×100が、15モル%以上40モル%以下である請求項3に記載のトナー。
【請求項5】
前記ポリエステルAのテトラヒドロフラン(THF)可溶分をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定された数平均分子量(Mn)が3000以上10000以下であり、重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn)が2.5以上である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項6】
前記トナー粒子が、アルミニウム元素を0.015質量%以上0.150質量%以下含有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項7】
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステルを含有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項8】
前記トナーの平均円形度が、0.950以上0.980以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項9】
前記凝集塊を有するトナーを走査電子顕微鏡で観察した表面において、前記凝集塊の樹脂成分の面積比率が、凝集塊全体の面積に対して5%以上50%以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項10】
前記凝集塊のフェレ径の算術平均値Agが、1000nm以上8000nm以下である請求項1または2に記載のトナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真法などの画像形成方法に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真法など静電潜像を経て画像情報を可視化する方法は、複写機、複合機、プリンタに適用されている。近年では、使用目的の多様化に伴い、電子写真本体、及びトナーカートリッジの更なる高画質化や長寿命化が求められている。
また、寿命を通して高画質を維持するためは、寿命を通してトナーの表面特性が変化しないように制御することが効果的である。通常の電子写真プロセスにおいては、外添剤と通称される各種有機又は無機微粉体をトナー表面に配置することでトナーの表面特性を制御している。さらに、世界中の様々な地域で寿命を通して安定した画像を提供するために、さまざまな環境においてもトナーとしての特性を維持する必要がある。そのようなトナー設計に重要な役割を果たすのが、外添剤である。一般的に、外添剤として多く使用されるのはシリカであり、シリカがトナーに流動性を付与し、摩擦帯電による電荷の発生と維持に重要な役割を担っている。
特許文献1には、低温定着性に優れるトナーを得るため、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物とイソフタル酸化合物及び脂肪族飽和カルボン酸化合物とを重縮合して得られる重縮合樹脂成分とスチレン系樹脂成分と有する非晶質複合樹脂を含有したトナーが開示されている。テレフタル酸化合物等を原料として用いる場合と比較して、イソフタル酸化合物を原料とした場合、ポリマー鎖の絡みが少ないため、柔軟な高分子鎖を形成し、定着時の溶融粘度を低下させることができる。
特許文献2では、高温高湿環境下における高画質を達成するため、シリカ凝集体(シリカの凝集塊)を外添剤に用いたトナーが開示されている。シリカの凝集塊の一次平均粒子径を50nm以上500nm以下にすることで、凝集塊の解砕時に生じる凝集塊表面の低疎水化部位に起因する、電荷漏洩に伴うカブリを抑制する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-3851号公報
特開2016-65963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のトナーは、低温定着性に優れるものの、長寿命化に伴うトナーへの外的ストレスの増加により、外添剤がトナー粒子に埋まりやすくなり、耐久後半の画像濃度低下が発生する場合があった。
また、特許文献2のトナーは、シリカの凝集塊によって高温高湿環境下におけるカブリを抑制できるものの、長寿命化に伴うトナーへの外的ストレスにより、シリカの凝集塊が崩れてしまい、耐久後半の画像濃度低下が発生する場合があった。
そのため、多数枚の画像形成を行った際の画像濃度低下を抑制できるトナーが求められている。
本開示は、上記課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、結着樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーにおいて、
該結着樹脂が、酸成分としてイソフタル酸由来のユニットを60モル%以上含有するポリエステルAを、50質量%以上含有し、
該トナーは、該トナー粒子表面に、シリカと樹脂とを含有する凝集塊を有し、
該トナーは、該凝集塊を有するトナー粒子の個数割合をCI(個数%)としたとき、該CIが1個数%以上15個数%以下であり、
該トナーを下記超音波条件Aで処理したときに、該凝集塊を含有するトナー粒子の個数割合をCa、
該トナーを下記超音波条件Bで処理したときに、該凝集塊を含有するトナー粒子の個数割合をCbとしたとき、
該CI、該Ca、該Cbが、下記式(1)および(2)を満たすことを特徴とするトナーに関する。
超音波条件A:出力周波数30kHz、出力容量0.75W、照射時間300s
超音波条件B:出力周波数30kHz、出力容量25W、照射時間300s
0.90≦Ca/CI≦1.00 式(1)
0.10≦Cb/CI≦0.40 式(2)
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、多数枚の画像形成を行った際の画像濃度低下を抑制できるトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
凝集塊を有するトナーの代表図である。
凝集塊に含有されている樹脂成分の分散状態の確認方法において、得られた解析画像に対して、ImageJを用いて所定の処理を行うことで得られる画像の一例である。
図2の画像に、中点を基準点として、基準点を通るように10°間隔に計18本の直線を画像の端部から端部まで線分を引いた画像の一例である。
凝集塊を有するトナーの断面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。また、モノマーユニットとは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。また、以下の説明において、トナー粒子表面にシリカと樹脂とを含有する凝集塊が存在する前のトナー粒子を「トナーコア粒子」と称する場合がある。
【0009】
〔本開示の成立過程及び意義〕
多数枚画像形成時(耐久時)において、画像濃度の低下が発生しやすいという課題があった。本発明者らの検討により、この課題にはトナーの流動性の低下が大きく関与しており、多数枚の画像形成を行った際の機械的ストレスによる凝集塊(シリカと樹脂を含有する凝集塊)の崩れ、そしてトナー粒子表面への外添剤の埋没が影響を与えていると推測した。
【0010】
このシリカ凝集塊の崩れに着目して検討した結果、シリカ凝集塊に樹脂を含有させることで、多数枚の画像形成時の機械的ストレスに対してシリカ凝集塊を徐々に解し、シリカ凝集塊の急激な崩壊を抑制できるようになることがわかった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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