TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025126154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2025021955
出願日2025-02-14
発明の名称タンクのコーナ部を組み立てるための方法
出願人ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 3/04 20060101AFI20250821BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】タンクのコーナ部を迅速かつ高信頼性で製造するための方法を提供する。
【解決手段】アンカー装置4を備えた複数の第1の断熱パネルの第1の列1と、複数の第2の断熱パネルの第2の列2と、を設けるステップと、互いに取り付けられて所定の固定された角度を成す第1の部分31及び第2の部分34を備えた仮位置決め装置3を設けるステップと、第1の断熱パネルの各アンカー装置に第1の部分を取り付けると共に、第2の断熱パネルの各アンカー装置に第2の部分を取り付けるステップと、第1の支持壁に第1の断熱パネルを取り付けると共に、第2の支持壁に第2の断熱パネルを取り付けるステップと、仮位置決め装置から第1の断熱パネル及び第2の断熱パネルを取り外すステップと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
密閉断熱タンクのコーナ部を組み立てるための方法であって、
各々が内側プレート(17)と当該内側プレートに取り付けられたアンカー装置(4)とを備えた複数の第1の断熱パネル(11,12,13,14)を含む第1の列(1)と、各々が内側プレート(27)と当該内側プレートに取り付けられたアンカー装置(4)とを備えた複数の第2の断熱パネル(21,22,23,24)を含む第2の列(2)と、を設けるステップと、
前記第1の列の第1の断熱パネルを取り付けて支持する第1の部分(31)と、前記第2の列の第2の断熱パネルを取り付けて支持する第2の部分(34)と、を備えた仮位置決め装置(3)を設けるステップと、ただし、前記仮位置決め装置の前記第1の部分と前記第2の部分とは互いに取り付けられ、互いに対する所定の固定された角度を成したものであり、
前記第1の断熱パネルの前記各アンカー装置に前記第1の部分を取り付けると共に、前記第2の断熱パネルの前記各アンカー装置に前記第2の部分を取り付けるステップと、
その後、第1の支持壁(5)と第2の支持壁(6)とにより形成されたコーナ部に、前記第1の列及び前記第2の列を位置決めするステップと、
前記第1の支持壁に前記第1の断熱パネルを取り付けると共に、前記第2の支持壁に前記第2の断熱パネルを取り付けるステップと、
前記仮位置決め装置から前記第1の断熱パネル及び前記第2の断熱パネルを取り外すステップと、
その後、前記仮位置決め装置を撤去するステップと、
を有することを特徴とする方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記各アンカー装置に第1のねじ孔(41,42)が設けられており、
前記第1の部分は、第1のねじロッド(61,62)を介して前記第1の断熱パネルの前記アンカー装置の前記第1のねじ孔(41,42)に取り付けられると共に、前記第2の部分は、第1のねじロッド(61,62)を介して前記第2の断熱パネルの前記アンカー装置の前記第1のねじ孔(41,42)に取り付けられている、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記各アンカー装置に第2のねじ孔(42)が、前記第1のねじ孔(41)から離隔して設けられており、
前記第1の部分は、第2のねじロッド(62)を介して前記第1の断熱パネルの前記アンカー装置(4)の前記第2のねじ孔(42)に取り付けられると共に、前記第2の部分は、第2のねじロッド(62)を介して前記第2の断熱パネルの前記アンカー装置の前記第2のねじ孔(42)に取り付けられている、
請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記アンカー装置は前記内側プレートの中心に配置されている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記アンカー装置はアンカー板片(4)である、
請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記所定の固定された角度は80°~145°であり、好適には前記所定の固定された角度は90°又は135°である、
請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記第1の断熱パネル及び前記第2の断熱パネルはそれぞれ、前記内側プレートと外側プレート(15,25)との間に挟まれた断熱発泡体の層(16,26)を備えている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記第1の支持壁と前記第2の支持壁とによって形成された前記コーナ部の前記第1の列と前記第2の列との間にあるスペースを埋めるように少なくとも1つの断熱要素(18,28)が配置されている、
請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記第1の断熱パネルの前記第1の列はn個の前記第1の断熱パネルを有し、前記第2の断熱パネルの前記第2の列はn個の前記第2の断熱パネルを有し、ただしnは2~8である、
請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記第1の部分は、隣り合う前記第1の断熱パネル間の間隔が一定となるように前記第1の断熱パネルに取り付けられており、前記第2の部分は、隣り合う前記第2の断熱パネル間の間隔が一定となるように前記第2の断熱パネルに取り付けられている、
請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液化天然ガス(LNG)等の液化ガスを約-163℃かつ大気圧で貯蔵及び/又は輸送するためのメンブレンを備えた密閉断熱タンクの分野に関するものである。かかるタンクは、沿岸又は浮体構造物に搭載することができる。本発明は特に、かかるタンクのコーナ部を製造するための方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来技術において、密閉断熱タンクのコーナ部を製造するための方法が公知となっている。かかる製造方法は、2つの支持壁によって形成されたコーナ部において、二次断熱パネルを当該支持壁に接するように配置してタンクの前記コーナ部の一部を形成するステップを有する。
【0003】
しかしかかる二次断熱パネルは、組立ての際に1人又は複数人の作業員によって1つずつ順次配置される。このことにより、かかる組立方法は長い実施時間を要し、多数の作業員を必要とする。さらに、各パネルを1つずつ定位置に配置すると、タンクの長手方向及び横方向の両方において各二次断熱パネルが互いに位置ずれすることとなる。かかる位置ずれは、タンクの早期の損傷を生じさせ、タンクの最終的な特性に決定的な影響を及ぼす可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の基礎となる一思想は、タンクのコーナ部を迅速かつ高信頼性で製造するための方法を提供することである。
【0005】
一実施形態では、本発明は密閉断熱タンクのコーナ部を組み立てるための方法に関するものであり、本方法は、
-各々が内側プレートと当該内側プレートに取り付けられたアンカー装置とを備えた複数の第1の断熱パネルを含む第1の列と、各々が内側プレートと当該内側プレートに取り付けられたアンカー装置とを備えた複数の第2の断熱パネルを含む第2の列と、を設けるステップと、
-前記第1の列の第1の断熱パネルを取り付けて支持する第1の部分と、前記第2の列の第2の断熱パネルを取り付けて支持する第2の部分と、を備えた仮位置決め装置を設けるステップと、ただし、前記仮位置決め装置の前記第1の部分と前記第2の部分とは互いに取り付けられ、互いに対する所定の固定された角度を成したものであり、
-前記第1の断熱パネルの前記各アンカー装置に前記第1の部分を取り付けると共に、前記第2の断熱パネルの前記各アンカー装置に前記第2の部分を取り付けるステップと、
-その後、第1の支持壁と第2の支持壁とにより形成されたコーナ部に、前記第1の列及び前記第2の列を位置決めするステップと、
-前記第1の支持壁に前記第1の断熱パネルを取り付けると共に、前記第2の支持壁に前記第2の断熱パネルを取り付けるステップと、
-前記仮位置決め装置から前記第1の断熱パネル及び前記第2の断熱パネルを取り外すステップと、
-その後、前記仮位置決め装置を撤去するステップと、
を有する。
【0006】
かかる構成により、特に仮位置決め装置を用いて複数の断熱パネルを一緒に移動させて、タンクのコーナ部に設置することができる。複数の断熱パネルを仮位置決め装置に取り付けることにより、当該断熱パネルを互いに、2つの支持壁によって形成されたコーナ部に対応する傾きで事前位置決めすることができる。
【0007】
上記の方法は、断熱パネルを1つずつ設置する場合より高信頼性かつ迅速である。
【0008】
実施形態では、上述の方法は下記の構成のうち1つ又は複数を具備することができる。
【0009】
一実施形態では、前記各アンカー装置に第1のねじ孔が設けられている。
【0010】
一実施形態では、前記第1の部分は、第1のねじロッドを介して前記第1の断熱パネルの前記アンカー装置の前記第1のねじ孔に取り付けられると共に、前記第2の部分は、第1のねじロッドを介して前記第2の断熱パネルの前記アンカー装置の前記第1のねじ孔に取り付けられている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
5か月前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
3か月前
有限会社 両国設備
液体容器の加熱器
10か月前
川崎重工業株式会社
竪型タンク
4か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
6か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
6か月前
株式会社神戸製鋼所
ガス供給システム
9か月前
川崎重工業株式会社
液化ガス貯蔵タンク
8か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
8か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
8か月前
大日本印刷株式会社
ガス充填容器
8か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
10か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
1か月前
那須電機鉄工株式会社
水素吸蔵合金タンク
8か月前
岩谷産業株式会社
燃料ガス充填設備
3日前
株式会社タツノ
充填ノズル
10か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置
4か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
13日前
帝人株式会社
繊維補強圧力容器及びその製造方法
1か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
5か月前
川崎重工業株式会社
低温流体の移送システム
4か月前
株式会社神戸製鋼所
水素吸蔵合金容器
2か月前
川崎重工業株式会社
再液化装置
8か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
3か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
7か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンクのパージ方法
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
5か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
カートリッジタンク
4か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクシステム
3か月前
鹿島建設株式会社
水素貯蔵システム
3か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
3か月前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
7か月前
続きを見る