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公開番号
2025126235
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2025104742,2022534200
出願日
2025-06-20,2020-12-17
発明の名称
血液由来試料中の免疫調節細胞を生成するための方法
出願人
マリンクロット ファーマシューティカルズ アイルランド リミテッド
代理人
個人
主分類
C12N
5/0783 20100101AFI20250821BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】血液由来試料中の免疫調節細胞を生成するための方法の提供。
【解決手段】本発明は、チェックポイント阻害剤療法を受け、かつ免疫関連有害事象(irAE)の症状を発症する疑いがあるか、または発症した、対象の血液試料に由来する試料の提供のステップと、試料に光増感剤を添加するステップと、試料を照射に供するステップと、を含み、好ましくは、上記試料中に免疫調節NK細胞を生成する、方法に関する。実施形態では、光増感剤は、8-メトキシプソラレンであり、かつ/または照射はUVA照射である。別の態様において、本発明は、対象の単離された血液試料に由来する試料の提供のステップと、試料に光増感剤を添加するステップと、試料を照射に供するステップと、を含む方法から得られた免疫調節NK細胞に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
本願明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、チェックポイント阻害剤療法を受け、かつ免疫関連有害事象(irAE)の症状を発症する疑いがあるか、または発症した、対象の血液試料に由来する試料の提供のステップと、試料に光増感剤を添加するステップと、試料を照射に供するステップと、を含み、好ましくは、上記試料中に免疫調節NK細胞を生成する、方法に関する。実施形態では、光増感剤は8-メトキシプソラレンであり、かつ/または照射はUVA照射である。別の態様において、本発明は、対象の単離された血液試料に由来する試料の提供のステップと、試料に光増感剤を添加するステップと、試料を照射に供するステップと、を含む方法から得られた免疫調節NK細胞に関する。さらに、本発明は、チェックポイント阻害剤療法を受けた対象におけるirAEの治療および/または予防における使用のための免疫調節NK細胞を包含する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
免疫チェックポイントは、免疫系の調節分子であり、免疫恒常性および自己寛容性の維持において重要な役割を果たす。同定された最初の免疫チェックポイントとしては、細胞傷害性Tリンパ球タンパク質-4(CTLA-4)およびプログラム細胞死タンパク質-1(PD-1)が挙げられる。CTLA-4は、T細胞の表面上で発現され、抗原提示細胞上のB7-1(CD80)またはB7-2(CD86)分子に結合し、T細胞の負の調節因子として機能する。PD-1はまた、プログラムされたデスリガンド-1(PD-L1)およびプログラムされたデスリガンド-2(PD-L2)を含む、そのリガンドとの相互作用を通じてT細胞活性に悪影響を及ぼす。CTLA-4とは異なり、PD-1はT細胞上で見出されるだけでなく、B細胞およびナチュラルキラー細胞を含む多くの免疫細胞上で広く発現される。健常個体では、CTLA-4とPD-1の両方の表面発現が緊密かつ動的に調節される。
【0003】
がんの発症中、悪性細胞は、免疫チェックポイントを活性化することによって免疫応答を阻害する。以前の研究では、PD-L1が広範囲のがんにおいて発現していることが示されている。腫瘍微小環境において、がん性細胞によって発現されたPD-L1は、T細胞の表面上でPD-1と相互作用して、T細胞のエフェクター機能を阻害する。さらに、いくつかの研究は、PD-L1の高い腫瘍発現は、がんの予後不良と著しく相関していることを示している。これらの研究は、がんにおけるPD-1シグナル伝達経路遮断の治療効果があることを示唆する。
【0004】
最近の臨床試験により、いくつかの抗PD-1および抗PD-L1免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が、黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、および頭頸部がんなどの様々ながんに有効であることが明らかになった。ICIの効能を拡大するための追加の臨床試験が、現在進行中である。これまでに、米国食品医薬品局(FDA)は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、およびセミプリマブという3つの抗PD-1抗体、ならびにアテゾリズマブ、アベルマブ、およびデュルバルマブという3つの抗PD-L1阻害剤を、異なるタイプのがんの治療のために承認している。
【0005】
ICIの使用が増加するにつれて、このクラスの薬物に関連する有害事象は、重要な問題となっている。ICIは、従来の細胞傷害性化学療法とは異なる毒性プロファイルを有する。免疫関連有害事象(irAE)として知られるICIによる免疫系の活性の増加と関連する副作用は、皮膚、消化管、内分泌系、肝臓、肺、神経系、および筋骨格系を含む体の複数の臓器に影響を及ぼし得る。
【0006】
例えば、抗CTLA4抗体および抗PD-1抗体との免疫チェックポイント阻害剤療法の組み合わせは、悪性黒色腫の効率的な第一選択治療である。しかしながら、患者の約50%は、重篤な免疫関連有害事象(irAE)を発症する
1,2
。自己免疫大腸炎は、20%の症例で発生し、コルチコステロイド難治性となる可能性がある
3
。
【0007】
要約すると、チェックポイント阻害剤療法、特に抗CTLA4および抗PD-1抗体による療法は、複数の形態のがん、特に悪性黒色腫に対する有効な治療であるが、治療は、チェックポイント阻害剤療法に起因する免疫系の活性化に起因し得る実質的な副作用と関連し得る。そのような副作用は、自己免疫反応をもたらし、異なる臨床症状に現れる可能性があり、irAEとして要約され得る。顕著なirAEは、自己免疫大腸炎である。自己免疫反応、特に自己免疫大腸炎などの治療の副作用は、チェックポイント阻害剤治療を停止した後も持続する場合がある。
【0008】
したがって、チェックポイント阻害剤療法を受けた患者における自己免疫反応、特に自己免疫大腸炎などの免疫関連有害事象を治療するための代替的または改善された手段の必要性が、当該技術分野において存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
従来技術を踏まえると、本発明の基礎となる技術的課題は、チェックポイント阻害剤療法を受けた患者における自己免疫反応、特に自己免疫大腸炎などの免疫関連有害事象の治療および/または予防のための改善されたまたは代替的手段を提供することである。
【0010】
この課題は、独立請求項の特徴によって解決される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項によって提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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