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公開番号2025127094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023609
出願日2024-02-20
発明の名称インクジェット記録方法及び記録装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250825BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】目詰まり回復性、発色性、及び保存安定性に優れるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】記録媒体を搬送手段により搬送する搬送工程と、インクジェットヘッドからインク組成物を吐出して、搬送されている記録媒体に付着させる付着工程と、を有し、インクジェットヘッドは、搬送の方向に交差する方向において記録媒体の記録領域以上の長さを有するラインヘッドであり、記録媒体は、吸収性記録媒体であり、インク組成物は、顔料を含む赤色系の水系インクであり、顔料は、アゾ系顔料を含み、インク組成物10質量部と、Ca元素の濃度が0.3mol/Lであるプロピオン酸カルシウム水溶液1質量部と、を混合したときの混合液の粘度η1が、インク組成物の粘度η0に対して、2.0倍未満である、インクジェット記録方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体を搬送手段により搬送する搬送工程と、
インクジェットヘッドからインク組成物を吐出して、前記搬送工程により搬送されている前記記録媒体に付着させる付着工程と、を有し、
前記インクジェットヘッドは、前記搬送の方向に交差する方向において前記記録媒体の記録領域以上の長さを有するラインヘッドであり、
前記記録媒体は、吸収性記録媒体であり、
前記インク組成物は、顔料を含む赤色系の水系インクであり、
前記顔料は、アゾ系顔料を含み、
前記インク組成物10質量部と、Ca元素の濃度が0.3mol/Lであるプロピオン酸カルシウム水溶液1質量部と、を混合したときの混合液の粘度η1が、前記インク組成物の粘度η0に対して、2.0倍未満である、
インクジェット記録方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記顔料の固形分の含有量は、前記インク組成物の総質量に対して0.5質量%以上10質量%以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記顔料が、キナクリドン系顔料をさらに含む、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記粘度η1が、前記粘度η0に対して、1.5倍未満である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記インク組成物が、ラクタム系化合物を含み、
前記ラクタム系化合物の含有量が、前記インク組成物の総質量に対して0.5質量%以上6.0質量%以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記インク組成物が、アセチレングリコール系界面活性剤を含む、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記アセチレングリコール系界面活性剤のHLB値が5以下である、
請求項6に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記インク組成物は、マゼンタインクである、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
前記アゾ系顔料は、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレッド269、及びC.I.ピグメントレッド17からなる群より選択される1種以上を含む、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
前記記録媒体において、前記インク組成物を吸収する層がカルシウム塩を含む、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法及び記録装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、目詰まり回復性等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、ノズル抜け及び目詰まりを抑制することを目的として、所定のアミン類化合物をしたインク組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-006556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラインヘッドを有する記録装置を用いて、吸収性記録媒体へ高速な記録を行う場合に、発色性が劣る問題や、吐出安定性や目詰まり回復性が劣る問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のインクジェット記録方法は、記録媒体を搬送手段により搬送する搬送工程と、インクジェットヘッドからインク組成物を吐出して、上記搬送工程により搬送されている上記記録媒体に付着させる付着工程と、を有し、上記インクジェットヘッドは、上記搬送の方向に交差する方向において上記記録媒体の記録領域以上の長さを有するラインヘッドであり、上記記録媒体は、吸収性記録媒体であり、上記インク組成物は、顔料を含む赤色系の水系インクであり、上記顔料は、アゾ系顔料を含み、上記インク組成物10質量部と、Ca元素の濃度が0.3mol/Lであるプロピオン酸カルシウム水溶液1質量部と、を混合したときの混合液の粘度η1が、上記インク組成物の粘度η0に対して、2.0倍未満である。
【0006】
本発明の記録装置は、上記に記載のインクジェット記録方法により記録物を得るためのインクジェット記録装置であって、上記インク組成物と、上記インクジェットヘッドと、上記搬送手段とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例に用いるインク組成物の組成及びその評価結果を示す表1である。
実施例に用いるインク組成物の組成及びその評価結果を示す表2である。
実施例に用いるインク組成物の組成及びその評価結果を示す表3である。
本実施形態の記録方法で用いる記録装置のインク供給機構の一例を示す図である。
本実施形態の記録方法で用いる記録装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0009】
1.インクジェット記録方法
本実施形態に係るインクジェット記録方法(以下、単に「本記録方法」ともいう。)は、インクジェットヘッドからインク組成物を吐出して、搬送されている上記記録媒体に付着させる付着工程と、を有し、上記インクジェットヘッドは、上記搬送の方向に交差する方向において前記記録媒体の記録領域以上の長さを有するラインヘッドであり、上記記録媒体は、吸収性記録媒体であり、上記インク組成物は、顔料を含む赤色系の水系インクであり、上記顔料は、アゾ系顔料を含み、上記インク組成物10質量部と、Ca元素の濃度が0.3mol/Lであるプロピオン酸カルシウム水溶液1質量部と、を混合したときの混合液の粘度η1が、上記インク組成物の粘度η0に対して、2.0倍未満である。
【0010】
普通紙などの吸収性記録媒体においては、記録媒体がカルシウム塩成分を含んでいることがある。例えば、記録媒体の少なくとも表面がカルシウム塩成分を含んでいたり、記録媒体がカルシウム塩成分を含む層を有していたりする。カルシウム塩成分を含む層は、例えば、記録媒体がカルシウム塩成分を含む層でコーティングされていたりすることもある。
このような記録媒体は、記録媒体に含むカルシウム塩成分によりインクの発色性が高くなる傾向がある。例えば、記録媒体に付着したインクに含まれていた顔料が、カルシウム塩と反応し、顔料が凝集して記録媒体に浸透しにくくなり、発色性が高まると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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