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公開番号
2025127245
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023864
出願日
2024-02-20
発明の名称
水性粘着剤組成物
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
133/00 20060101AFI20250825BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】幅広い温度範囲において粘着性の維持と耐水性の向上が達成された水性粘着剤組成物の提供。
【解決手段】インクジェット捺染装置の布帛搬送部材の表面に粘着層を形成するための水性粘着剤組成物であって、(メタ)アクリル系樹脂と、pH調整剤と、水と、を含み、前記(メタ)アクリル系樹脂が、構成単位として、4種以上の(メタ)アクリレート単位Aと、1種以上の(メタ)アクリル酸単位Bと、を含み、前記(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度が、-25~-8℃であり、前記構成単位のそれぞれで構成した単独重合体のガラス転移温度の最大値と最小値の差が、170℃以上である、水性粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
インクジェット捺染装置の布帛搬送部材の表面に粘着層を形成するための水性粘着剤組成物であって、
(メタ)アクリル系樹脂と、pH調整剤と、水と、を含み、
前記(メタ)アクリル系樹脂が、構成単位として、4種以上の(メタ)アクリレート単位Aと、1種以上の(メタ)アクリル酸単位Bと、を含み、
前記(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度が、-25~-8℃であり、
前記構成単位のそれぞれで構成した単独重合体のガラス転移温度の最大値と最小値の差が、170℃以上である、
水性粘着剤組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記(メタ)アクリル酸単位Bの含有量は、前記(メタ)アクリル系樹脂の総量に対して、0.1~3.0質量%である、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項3】
4種以上の前記(メタ)アクリレート単位Aが、単独重合体のガラス転移温度が15℃以上である(メタ)アクリレートに由来する単位A1を2種以上、及び、単独重合体のガラス転移温度が-50℃以下である(メタ)アクリレートに由来する単位A2を2種以上を含む、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項4】
4種以上の前記(メタ)アクリレート単位Aが、2-エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルメタクリレート及びメチルメタクリレートからなる群より選ばれる1種以上のモノマーに由来する構成単位を含む、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項5】
4種以上の前記(メタ)アクリレート単位Aが、ブチルアクリレートに由来する構成単位及びブチルメタクリレートに由来する構成単位を含み、
前記ブチルアクリレートに由来する構成単位及び前記ブチルメタクリレートに由来する構成単位は、1番目に含有量が多い構成単位と2番目に含有量が多い構成単位である、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項6】
前記pH調整剤が、アンモニア又はアンモニウム塩を含む、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項7】
前記布帛搬送部材が、ウレタン樹脂を含む、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項8】
インクジェット捺染装置の布帛搬送部材の表面に、請求項1~7のいずれか一項に記載の水性粘着剤組成物を付着し、粘着層を形成する工程を有する、
粘着性付与方法。
【請求項9】
布帛搬送部材の表面に形成された、請求項1~7のいずれか一項に記載の水性粘着剤組成物による粘着層に布帛を貼り合わせて搬送する搬送機構と、
前記粘着層に貼り付けた前記布帛に、インクジェットヘッドを用いて捺染記録を実行する記録部と、
前記捺染記録の後に前記布帛を剥離した前記粘着層を洗浄する洗浄部と、を有する、
インクジェット捺染装置。
【請求項10】
表面に、請求項1~7のいずれか一項に記載の水性粘着剤組成物に由来する粘着層を有する、
インクジェット捺染装置の布帛搬送部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性粘着剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、吐出安定性等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、インクジェット方式を用いた捺染技術として、除去部材と搬送部材との接触状態の安定化と、除去部材による洗浄水の回収性能の向上とを目的として、搬送部材に対する変位抑制部材を備える搬送装置および画像記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-109036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示すように、インクジェット方式を用いた捺染技術では、エンドレスベルト等の搬送部材に布を貼り付け、布を印刷部に搬送する。搬送部材の表面には粘着剤が塗布されており、搬送部材は表面が粘着性を有している。粘着剤は地張剤ともいう。
【0005】
記録媒体となる布は、印刷後に搬送部材から剥離され、次の工程に搬送される。一方、布が剥離された後の搬送部材には再び布を貼り付けるため、印刷工程で搬送部材上に付着したインク、糸くず、その他の残存部材を除去する必要がある。通常は、搬送部材上に付着した残存部材等は、水により洗浄される。その際、搬送部材を清掃するために、ブラシ、スポンジ等が利用されることもある。
【0006】
このようなインクジェット捺染において用いられる粘着剤は、水洗浄に耐えられるよう、疎水性の樹脂を有機溶剤に溶解させたものが一般的に用いられていた。ところで、近年では、環境負荷の軽減や作業環境の改善のために、有機溶剤の使用量を少なくした水性の粘着剤が求まられている。しかしながら、水性の粘着剤は耐久性や耐水性に劣り、運送部材の表面に配された粘着剤による粘着性は洗浄により徐々に低下する傾向にあり、複数回の洗浄のたびに新たな粘着剤を塗布する必要も生じる。
【0007】
また、インクジェット捺染において用いられる粘着剤には、さらに、幅広い温度範囲において粘着性の維持と耐久性や耐水性の向上も求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の水性粘着剤組成物は、インクジェット捺染装置の布帛搬送部材の表面に粘着層を形成するための水性粘着剤組成物であって、(メタ)アクリル系樹脂と、pH調整剤と、水と、を含み、前記(メタ)アクリル系樹脂が、構成単位として、4種以上の(メタ)アクリレート単位Aと、1種以上の(メタ)アクリル酸単位Bと、を含み、前記(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度が、-25~-8℃であり、前記構成単位のそれぞれで構成した単独重合体のガラス転移温度の最大値と最小値の差が、170℃以上である。
【0009】
本発明の粘着性付与方法は、インクジェット捺染装置の布帛搬送部材の表面に、上記水性粘着剤組成物を付着し、粘着層を形成する工程を有する。
【0010】
本発明のインクジェット捺染装置は、布帛搬送部材の表面に形成された、上記水性粘着剤組成物による粘着層に布帛を貼り合わせて搬送する搬送機構と、前記粘着層に貼り付けた前記布帛に、インクジェットヘッドを用いて捺染記録を実行する記録部と、前記捺染記録の後に前記布帛を剥離した前記粘着層を洗浄する洗浄部と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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