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公開番号
2025130659
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024131746
出願日
2024-08-08
発明の名称
酸化物蛍光体、発光装置及び酸化物蛍光体の製造方法
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類
C09K
11/62 20060101AFI20250901BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】酸化物蛍光体、発光装置及び酸化物蛍光体の製造方法を提供する。
【解決手段】Gaと酸素を含有する母体結晶と、賦活元素と、を含む蛍光体粒子と、前記蛍光体粒子の表面に配置された第1化合物粒子、を含み、前記第1化合物粒子は、酸化物粒子を含み、前記酸化物粒子は、第4族元素、第5族元素、第14族元素、及び第15族元素からなる群から選択される少なくとも1種の第1元素を含む、酸化物蛍光体である。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
Gaと酸素を含有する母体結晶と、賦活元素と、を含む蛍光体粒子と、
前記蛍光体粒子の表面に配置された第1化合物粒子と、を含み、
前記第1化合物粒子は、酸化物粒子を含み、前記酸化物粒子は、第4族元素、第5族元素、第14族元素、及び第15族元素からなる群から選択される少なくとも1種の第1元素を含む、酸化物蛍光体。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記蛍光体粒子の表面に配置された第2化合物粒子をさらに含み、
前記第2化合物粒子は、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の第2元素を含む、請求項1に記載の酸化物蛍光体。
【請求項3】
前記酸化物蛍光体の全体の量を100質量%としたときに、前記第1化合物粒子に含まれる前記第1元素の量が、0.05質量%以上80質量%以下の範囲内である、請求項1又は2に記載の酸化物蛍光体。
【請求項4】
前記酸化物蛍光体の全体の量を100質量%としたときに、前記第2化合物粒子に含まれる前記第2元素の量が、0.01質量%以上80質量%以下の範囲内である、請求項2に記載の酸化物蛍光体。
【請求項5】
前記第1元素の量が、前記第2元素の量よりも多い、請求項2に記載の酸化物蛍光体。
【請求項6】
レーザー回折粒度分布測定法で測定される体積基準の粒度分布における積算50%の体積平均粒径が10μm以上50μm以下の範囲内である、請求項1又は2に記載の酸化物蛍光体。
【請求項7】
前記蛍光体粒子が、下記式(1)で表される組成、下記式(2)で表される組成、又は、下記式(3)で表される組成のいずれかを有する、請求項1又は2に記載の酸化物蛍光体。
(Ga
1-V1
M
1
V1
)
2
O
3
:Cr
x1
(1)
(前記式(1)中、M
1
は、Al、In及び希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、v1、x1は、それぞれ0≦v1≦1.0、0.02≦x1≦0.3を満たす。)
(Mg
1-t2
M
2
t2
)
u2
(Ga
1-v2-x2
M
3
v2
)
2
O
w2
:Cr
2x2
,M
4
y2
(2)
(前記式(2)中、M
2
は、Ca、Sr、Ba、Ni及びZnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
3
は、B、Al、In及びScからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
4
は、Eu、Ce、Tb、Pr、Nd、Sm、Yb、Ho、Er、Tm及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、t2、u2、v2、w2、x2及びy2は、それぞれ0≦t2≦0.8、0.7≦u2≦1.3、0≦v2≦0.8、3.7≦w2≦4.3、0.01<x2≦0.15、0≦y2≦0.2、y2<2x2を満たす。前記式(2)中、「2x2」は、2と変数x2の積である。)
(Li
1-t3
M
5
t3
)
u3
(Ga
1-v3-x3-z3
M
6
v3
)
5
O
w3
:Cr
5x3
,Ni
y3
,M
7
5z3
(3)
(前記式(3)中、M
5
は、Na、K、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
6
は、B、Al、In及び希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
7
は、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hf、Bi、V、Nb及びTaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、t3、u3、v3、w3、x3、y3及びz3は、それぞれ0≦t3≦1.0、0.7≦u3≦1.6、0≦v3<1.0、7.85≦w3≦11.5、0.01≦x3≦0.24、0≦y3≦0.5、0.25<5x3+y3≦1.2、y3<5x3、0≦z3≦0.1を満たす。前記式(3)中、「5x3」は、5と変数x3の積である。前記式(3)中、「5z3」は、5と変数z3の積である。)
【請求項8】
前記第1元素が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Si、Ge、Sn、P及びBiからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の酸化物蛍光体。
【請求項9】
前記第2元素が、Li、Na、K、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr及びBaからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の酸化物蛍光体。
【請求項10】
前記蛍光体粒子が、下記式(1-1)で表される組成を有し、前記酸化物蛍光体が、CuKα線を用いて測定される粉末X線回折パターンにおいて、ブラッグ角度2θが34°以上36°以下の範囲内において最も高い強度を有する第1ピークP1と、ブラッグ角度2θが31°以上33°以下の範囲内においてピークトップの強度が最も低い強度を有する第2ピークP2と、を有し、前記第2ピークP2に対する第1ピークP1のピーク強度比(P1/P2)が5以上100以下の範囲内である、請求項1又は2に記載の酸化物蛍光体。
Ga
2
O
3
:Cr
x1
(1-1)
(前記式(1-1)中、x1は、0.02≦x1≦0.3を満たす。)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、酸化物蛍光体、発光装置及び酸化物蛍光体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
赤色光から近赤外光の波長範囲に発光強度を有する発光装置は、例えば赤外線カメラ、赤外線通信、植物育成、栽培用の光源、生体認証の1種である静脈認証、青果等の農産物又は食品の糖度等を非破壊で測定する食品成分分析機器等、医薬品の異物混入等を非破壊で測定する分析機器等への使用が望まれている。赤色光から近赤外光の波長範囲と共に、可視光の波長範囲においても発光する発光装置も望まれている。
【0003】
このような発光装置として、発光ダイオード(LED)と蛍光体と、を組み合わせた発光装置が挙げられる。
また、発光装置に組み合わされる蛍光体として、赤色光から近赤外光の波長範囲に比較的大きな発光スペクトルの発光強度を有する蛍光体(以下、「近赤外発光蛍光体」ともいう。)が挙げられる。
【0004】
特許文献1には、近赤外発光蛍光体として、680nm以上760nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有し、組成が例えばCaYAlO
4
:Mn
4+
で表される蛍光体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-528486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したような各用途に適するように、より半値全幅が広く、発光ピーク波長がより長波の波長範囲にある発光スペクトルを有する近赤外発光蛍光体が求められる場合もある。
本開示は、赤色光から近赤外光の波長範囲に発光ピーク波長を有し、発光強度の高い酸化物蛍光体、発光装置及び酸化物蛍光体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様は、Gaと酸素を含有する母体結晶と、賦活元素と、を含む蛍光体粒子と、前記蛍光体粒子の表面に配置された第1化合物粒子と、を含み、前記第1化合物粒子は、酸化物粒子を含み、前記酸化物粒子は、第4族元素、第5族元素、第14族元素、及び第15族元素からなる群から選択される少なくとも1種の第1元素を含む、酸化物蛍光体である。
【0008】
第2態様は、前記酸化物蛍光体と、365nm以上650nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有し、前記酸化物蛍光体に励起光を照射する発光素子と、を備える、発光装置である。
【0009】
第3態様は、Gaを含む化合物と、賦活元素となるCrを含む化合物と、を含む原料混合物を準備することと、
第4族元素、第5族元素、第14族元素、及び第15族元素からなる群から選択される少なくとも1種の第1元素を含む酸化物を含む第1フラックスを準備することと、
前記原料混合物と前記第1フラックスと、を混合して混合物を得ることと、
前記混合物を熱処理して、蛍光体粒子と、前記蛍光体粒子の表面に配置された前記第1元素を含む第1化合物粒子と、を含む、酸化物蛍光体を得ること、を含む、酸化物蛍光体の製造方法。
【0010】
第4態様は、Gaを含む化合物と、賦活元素となるCrを含む化合物と、を含む原料混合物を準備することと、
第4族元素、第5族元素、第14族元素、及び第15族元素からなる群から選択される少なくとも1種の第1元素を含む酸化物を含む第1フラックスを準備することと、
アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素からなる群から選択される少なくとも1種の第2元素を含む化合物を含む第2フラックスを準備することと、
前記原料混合物と、前記第1フラックスと、前記第2フラックスと、を混合して混合物を得ることと、
前記混合物を熱処理して、蛍光体粒子と、前記蛍光体粒子の表面に配置された前記第1元素を含む第1化合物粒子と、前記蛍光体粒子の表面に配置された前記第2元素を含む第2化合物粒子と、を含む、酸化物蛍光体を得ること、を含む、酸化物蛍光体の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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