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公開番号2025132350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029853
出願日2024-02-29
発明の名称トイレットペーパー製造方法
出願人コアレックス信栄株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D21B 1/32 20060101AFI20250903BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】段ボールを古紙原料として歩留まりを良くすることができるトイレットペーパー製造方法を提供する。
【解決手段】トイレットペーパー製造方法は、少なくとも、パルプを含んだ段ボールのみの古紙原料を溶解してスラリーにする溶解工程1と、スラリーから短繊維及び長繊維を抽出する精選工程2と、抽出された長繊維を叩解して加工済繊維を作製する叩解工程3と、加工済繊維を含んだ加工済繊維古紙パルプと短繊維を含んだ短繊維古紙パルプとを混合する混合工程4とを経る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パルプを含んだ段ボールのみの古紙原料を溶解してスラリーにする溶解工程と、
前記スラリーから短繊維及び長繊維を抽出する精選工程と、
前記精選工程で抽出された前記長繊維を叩解して加工済繊維を作製する叩解工程と、
前記加工済繊維を含んだ加工済繊維古紙パルプと、前記精選工程で抽出された前記短繊維を含んだ短繊維古紙パルプとを混合する混合工程と、を含む、
ことを特徴とするトイレットペーパー製造方法。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記精選工程が、
前記スラリーから異物を除去する異物除去工程と、
前記短繊維と前記長繊維とに篩い分ける篩分工程と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載されたトイレットペーパー製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボールの古紙を原料とする古紙パルプを用いたトイレットペーパー製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパーやペーパータオル等の薄葉紙の原料として、新聞や雑誌等の古紙を原料とした古紙パルプが用いられている。特に、トイレットペーパー等の衛生紙は、白色度の高いものが好まれ、上質の古紙から作製されたものや、漂白剤で漂白されたもの等が多い。しかし、上質の古紙が得られなくなる事態も想定されるため、そのような事態に対応したトイレットペーパーとして、段ボールのみを古紙原料としたものが存在する(下記特許文献1参照)。
【0003】
一般的に、段ボールは、波型に形成された中芯を平坦な二層のライナーで挟んで構成されているところ、外面となる表ライナー、内面となる裏ライナー及び中芯は、それぞれの用途から、材質が異なっている。例えば、表ライナーは、外部からの衝撃に耐えうる耐衝撃性と、美観のための意匠性を備える必要があることから、高品質な古紙から作製されている。高品質な古紙には、比較的長い繊維のクラフトパルプ等が多く含有されているため、繊維が絡み合うことで、頑丈で美麗な表ライナーが実現する。一方で、裏ライナーは、比較的安価なもので足りるため、クラフトパルプの含有量が少ない古紙から作製されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
登録実用新案第3235445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記したとおり、段ボールには、長繊維のパルプが含まれているものの、段ボールを古紙原料とした古紙パルプやトイレットペーパーを作製する過程では、スクリーニングの際、短繊維のみが篩い分けられ、長繊維は異物と共に除去されてしまう。したがって、歩留まりが良くない。
【0006】
本発明は、上記した実情に鑑みて提案されたものであり、段ボールを古紙原料とした場合であっても歩留まり良くトイレットペーパーを作製することができるトイレットペーパー製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るトイレットペーパー製造方法は、パルプを含んだ段ボールのみの古紙原料を溶解してスラリーにする溶解工程と、前記スラリーから短繊維及び長繊維を抽出する精選工程と、前記精選工程で抽出された前記長繊維を叩解して加工済繊維を作製する叩解工程と、前記加工済繊維を含んだ加工済繊維古紙パルプと、前記精選工程で抽出された前記短繊維を含んだ短繊維古紙パルプとを混合する混合工程と、を含む、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係るトイレットペーパー製造方法は、前記精選工程が、前記スラリーから異物を除去する異物除去工程と、前記短繊維と前記長繊維とに篩い分ける篩分工程と、を含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るトイレットペーパー製造方法は、パルプを含んだ段ボールのみの古紙原料を溶解してスラリーにする溶解工程と、スラリーから短繊維及び長繊維を抽出する精選工程と、精選工程で抽出された長繊維を叩解して加工済繊維を作製する叩解工程と、加工済繊維を含んだ加工済繊維古紙パルプ及び精選工程で抽出された短繊維を含んだ短繊維古紙パルプを混合する混合工程とを含む。従来は除去されていた長繊維を抽出して叩解することで加工済繊維古紙パルプを作製し、短繊維古紙パルプと共に利用するため、歩留まりが良い。
【0010】
本発明に係るトイレットペーパー製造方法は、精選工程が、スラリーから異物を除去する異物除去工程と、短繊維と長繊維とに篩い分ける篩分工程とを含む。精選工程では、スラリーが、多段階に階層化されたストレーナーを通過することで、異物、長繊維及び短繊維に篩い分けられる。篩い分けられた長繊維も古紙原料として活用されるため、歩留まりが良い。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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