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公開番号
2025132570
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030231
出願日
2024-02-29
発明の名称
高周波半導体スイッチ回路
出願人
日清紡マイクロデバイス株式会社
代理人
個人
主分類
H03K
17/693 20060101AFI20250903BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】高いアイソレーション特性と耐電圧特性を劣化させることなく、通過損失を低減可能な高周波半導体スイッチ回路を提供する。
【解決手段】高周波入出力共通端子3と高周波入出力個別端子1との間には、FETを用いた高周波パススイッチ11、14が直列接続された第1のスイッチ装置100が、高周波入出力共通端子3と高周波入出力個別端子2との間には、FETを用いた高周波パススイッチ21、24が直列接続された第1のスイッチ装置200が、それぞれ設けられる高周波半導体スイッチ回路であって、高周波入出力個別端子1、2に接続される高周波パススイッチ14、24のオン抵抗Ronとスイッチのオフ容量Coffの積であるRonCoff積を性能指数として、他の高周波パススイッチよりも小さい性能指数のFETを用いることで、高いアイソレーション特性と耐電圧特性を劣化させることなく、通過損失を低減可能としている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
1つの高周波入出力共通端子と、1つ以上の高周波入出力個別端子とを有し、前記高周波入出力共通端子と前記高周波入出力個別端子は、それぞれ高周波スイッチ装置を介して接続され、
前記高周波スイッチ装置の少なくとも1つは、前記高周波入出力共通端子と前記高周波入出力個別端子間に直列に接続される第1及び第2の高周波パススイッチ群と、前記第1及び第2の高周波パススイッチ群の相互の接続点と接地ノードとの間に接続された高周波シャントスイッチ群を備え、
前記第1の高周波パススイッチ群はm個(mは1以上の整数)のスイッチデバイスの直列接続で構成され、
前記第2の高周波パススイッチ群はn個(nは1以上の整数)のスイッチデバイスの直列接続で構成され、
前記高周波シャントスイッチ群はk個(kは1以上の整数)のスイッチデバイスの直列接続で構成され、
前記第1の高周波パススイッチ群が前記高周波入出力共通端子に接続されるように構成されてなる高周波半導体スイッチ回路において、
前記第2の高周波パススイッチ群を構成する前記スイッチデバイスは、前記第1の高周波パススイッチ群および前記高周波シャントスイッチ群を、それぞれ構成するスイッチデバイスと異なる特性を有するものであって、前記スイッチデバイスのオン抵抗Ronとスイッチのオフ容量Coffの積であるRonCoffを性能指数とした場合に、第2の高周波パススイッチ群を構成するスイッチデバイスは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれのスイッチデバイスよりも前記性能指数が小さいことを特徴とする高周波半導体スイッチ回路。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第2の高周波パススイッチ群を構成するスイッチデバイスは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれのスイッチデバイスより耐圧が低いことを特徴とする請求項1記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項3】
前記第1及び第2の高周波パススイッチ群、並びに、前記高周波シャントスイッチ群を構成する、それぞれのスイッチデバイスは、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項2記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項4】
前記第2の高周波パススイッチ群を構成する電界効果トランジスタは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれの電界効果トランジスタよりもゲート長が短いことを特徴とする請求項3記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項5】
前記第2の高周波パススイッチ群を構成する電界効果トランジスタは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれの電界効果トランジスタよりもゲート酸化膜厚が薄いことを特徴とする請求項3記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項6】
前記第2の高周波パススイッチ群を構成する電界効果トランジスタは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれの電界効果トランジスタと不純物濃度が異なることを特徴とする請求項3記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項7】
前記第1及び第2の高周波パススイッチ群、並びに、前記高周波シャントスイッチ群を構成する、それぞれのスイッチデバイスは、電界効果トランジスタを用いてなり、前記第2の高周波パススイッチ群を構成する電界効果トランジスタは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれの電界効果トランジスタよりボディリーク電流が大きいことを特徴とする請求項1記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項8】
前記第2の高周波パススイッチ群を構成する電界効果トランジスタは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれの電界効果トランジスタよりもゲート酸化膜厚が薄いことを特徴とする請求項7記載の高周波半導体スイッチ回路。
【請求項9】
前記第2の高周波パススイッチ群を構成する電界効果トランジスタは、前記第1の高周波パススイッチ群及び前記高周波シャントスイッチ群を構成するそれぞれの電界効果トランジスタと不純物濃度が異なることを特徴とする請求項7記載の高周波半導体スイッチ回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波信号の切り替えを行う高周波半導体スイッチ回路に係り、特に、アイソレーション特性と耐電圧特性の劣化を招くことなく通過損失の低減を図ったものに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の高周波半導体スイッチ回路としては、例えば、図9に示されたような構成を有するものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
以下、図9を参照しつつ、かかる従来回路について説明する。
この従来回路は、1つの高周波入出力共通端子3Xと、2つの高周波入出力個別端子1X,2Xとを有すると共に、高周波入出力共通端子3Xと一方の高周波入出力個別端子1Xとの間に第1のスイッチ装置100Xが、高周波入出力共通端子3Xと他方の高周波入出力個別端子2Xとの間に、第2のスイッチ装置200Xが、それぞれ設けられて構成されたものとなっている。
【0003】
第1及び第2のスイッチ装置100X,200Xは、いずれも基本的に同一の構成を有してなるもので、第1のスイッチ装置100Xは、直列接続された高周波パススイッチ11X,12Xと、高周波シャントスイッチ13Xとを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
また、第2のスイッチ装置200Xは、直列接続された高周波パススイッチ21X,22Xと、高周波シャントスイッチ23Xとを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
この従来例において、高周波パススイッチ11X,12X,21X,22X、及び、高周波シャントスイッチ13X,23Xには、いずれも電界効果トランジスタ(以下、説明の便宜上「FET」と称する)が用いられている。
【0004】
かかる従来回路は、次述するように、2つの制御信号入力端子4X,5Xに入力される制御信号に応じて、2つの高周波入出力個別端子1X,2Xのいずれか一方が、第1又は第2のスイッチ装置100X,200Xを介して高周波入出力共通端子3Xと接続されて、高周波信号の通過を可能とするよう構成されている。
次に、この従来回路の動作について説明する。
ここでは、一例として、高周波入出力個別端子1Xに入力された高周波信号が高周波入出力共通端子3Xに出力される場合の動作について説明する。
【0005】
まず、2つの高周波パススイッチ11X,12X、及び、高周波シャントスイッチ23Xを、それぞれ導通状態とするべく、一方の制御信号入力端子4Xに所要の制御信号が入力される。
また、高周波シャントスイッチ13Xと、2つの高周波パススイッチ21X,22Xを、それぞれ遮断状態とすべく、他方の制御信号入力端子5Xに所要の制御信号が入力される。
【0006】
ここで、オン状態(導通状態)にある高周波スイッチは、一般的に、損失が発生するため、オン抵抗Ronを有する抵抗素子として、また、オフ状態(遮断状態)にある高周波スイッチは、高周波信号のリークが発生するため、オフ容量Coffを有する容量素子として、それぞれ解釈することができるため、上述の動作状態にある図9に示された回路は、図10に示された等価回路に表すことが可能となる。
【0007】
図10において、R11Xは、オン状態の高周波パススイッチ11Xのオン抵抗を、R12Xは、オン状態の高周波パススイッチ12Xのオン抵抗を、R23Xは、オン状態の高周波シャントスイッチ23Xのオン抵抗を、それぞれ表すものとする。
また、図10において、C21Xは、オフ状態の高周波パススイッチ21Xのオフ容量を、C22Xは、オフ状態の高周波パススイッチ22Xのオフ容量を、C13Xは、オフ状態の高周波シャントスイッチ13Xのオフ容量を、それぞれ表すものとする。
【0008】
しかして、高周波入出力個別端子1Xに入力された高周波信号は、抵抗R11X,R12Xを介して、高周波入出力共通端子3Xへ伝達される。
高周波入出力共通端子3Xに達した高周波信号は、キャパシタC21Xを介して高周波入出力個別端子2Xへ漏洩しようとする。しかしながら、キャパシタC21XとC22Xとの接続点が抵抗R23Xによって接地電位に保持されているため、漏洩しようとする高周波信号の大部分は、高周波入出力共通端子3Xへ反射され、極一部の高周波信号のみがキャパシタC22Xを介して高周波入出力個別端子2Xへ到達することとなる。
【0009】
このように、高周波入出力個別端子1Xに入力された高周波信号を、高周波入出力共通端子3Xから出力する場合、高周波シャントスイッチ23Xによる抵抗R23Xと、高周波パススイッチ22XによるキャパシタC22Xによって、一方の高周波入出力個別端子1Xと他方の高周波入出力個別端子2Xとの間は、高いアイソレーション状態が確保されることとなる。
【0010】
次に、入力高周波信号の電圧振幅VRFが大きい場合の動作について、以下に説明する。
この場合、キャパシタC13XとキャパシタC21Xの、それぞれの端子間には、電圧振幅VRFの高周波信号が印加される。
ここで、キャパシタC13Xは、オフ状態の高周波シャントスイッチ13Xを等価的に置き換えたものであるので、上述の電圧振幅VRFが、スイッチFETのブレークダウン電圧Vbk以下であれば、高周波シャントスイッチ13Xはオフ状態での動作を維持することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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