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公開番号2025132716
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030466
出願日2024-02-29
発明の名称ねじ回転工具
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B25B 21/00 20060101AFI20250903BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ねじ締め作業における作業負担の軽減を図りつつ、同時にねじの頭部に形成された工具穴の変形を防止することが可能なねじ回転工具を提供する。
【解決手段】ねじ回転工具1は、頭部S1に工具穴S11が形成されたねじS1を回転させることにより被締結部材OBを締結するために用いられる。ねじ回転工具1は、工具穴S11の形状に対応した突形状を有するドライバービット2と、一組の挟持顎部31Aa、31Baと、一組の挟持顎部31Aa、31Baを揺動させてねじSの頭部S1を挟持させる把持ハンドル31Ab、31Bbと、ドライバービット2を、ねじSの進入方向Aと同一方向に延びるように支持する溶接固定部31Adと、を有するプライヤ3と、プライヤを保持するとともに、回転駆動装置5が生成する回転運動に対するプライヤ3の空転を規制するプライヤ保持具4と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
頭部に工具穴が形成されたねじを回転させて被締結部材を締結するために用いられるねじ回転工具であって、
前記工具穴に対応した突部を有するドライバービットと、
一組の挟持顎部と、該一組の挟持顎部を揺動させて、前記ねじの前記頭部を挟持させる挟持操作部と、前記ドライバービットを、前記ねじの進入方向と同一方向に延びるように支持するドライバービット支持部と、を有する挟持部材と、
前記ドライバービット及び前記挟持部材を回転駆動する回転駆動装置と、
前記挟持部材を着脱可能に保持し、前記回転駆動装置による回転駆動に対する前記挟持部材の空転を規制する保持部材と、を備えることを特徴とするねじ回転工具。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記挟持操作部は、前記一組の挟持顎部の各々と一体に形成されて、前記一組の挟持顎部を揺動操作可能な一組の把持ハンドルであって、
前記保持部材は、前記一組の把持ハンドルを前記ねじの前記進入方向と反対方向に収容可能な収容凹部を有し、
前記収容凹部は、長軸及び短軸を有する長円形状を有し、
前記長軸は、前記挟持部材が前記ねじを挟持した際の前記一組の把持ハンドルの挟持方向における外側の間隔より大きい長さを有し、
前記短軸は、前記挟持部材が前記ねじを挟持した際の前記一組の把持ハンドルの前記挟持方向における外側の間隔より小さい長さを有していることを特徴とする請求項1に記載のねじ回転工具。
【請求項3】
前記収容凹部は、前記挟持部材を収容する開口端部と、該開口端部の奥側に位置する収容奥部を有し、
前記長軸の長さは、前記開口端部から前記収容奥部に向かうとともに小さくなることを特徴とする請求項2に記載のねじ回転工具。
【請求項4】
前記ドライバービット支持部は、前記一組の挟持顎部のいずれか一方の挟持顎部に形成されて、前記ドライバービットを溶接可能な溶接固定部であることを特徴とする請求項1に記載のねじ回転工具。
【請求項5】
前記ドライバービット支持部は、前記ドライバービットを前記挟持部材から取り外し可能に支持していることを特徴とする請求項1に記載のねじ回転工具。
【請求項6】
前記ドライバービット支持部は、前記ドライバービットを挿抜可能な貫通孔であることを特徴とする請求項5に記載のねじ回転工具。
【請求項7】
前記挟持部材は、前記一組の挟持顎部を互いに揺動可能に連結する回転軸を有し、
前記一組の挟持顎部は、前記回転軸が延びる方向から前記ドライバービットの先端に位置する前記ねじを視認可能に揺動することを特徴とする請求項1に記載のねじ回転工具。
【請求項8】
前記挟持部材は、プライヤであることを特徴とする請求項1に記載のねじ回転工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじ回転工具に関し、特に、電動回転装置を備えたねじ回転工具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、締結部材としてねじが使用されている。ねじは、頭部と、ねじ溝が形成された軸部を有し、頭部に形成された工具穴を介して頭部を回転させることにより、二以上の部材を互いに固定する力(締結力)を生成することができる。また、ねじは、頭部を回転させるという簡単な操作によって高い締結力を生み出すことができるとともに、市場において一般に入手が容易なため、ボルトと共に広く普及している。
【0003】
また、ねじの締め付け作業を支援可能な工具として、インパクトドライバが普及している。インパクトドライバを用いることにより、ねじ締め作業に係る作業負担を軽減することができるとともに、ねじの締め付け作業における締め付け力の均一化を図ることができる。
特許文献1には、取り外されたねじの落下を防止する補助具を備えたインパクトドライバが記載されている。特許文献1に開示されているように、インパクトドライバは、ねじ締め作業における作業負担を軽減するとともに、ねじ締め作業の作業性を向上させるためのさまざまな工夫がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
登録実用新案第3241462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたインパクトドライバによって、ねじの締め付け作業における作業性の向上を図ることができるものの、さらなる改善の余地があった。以下で具体的に説明する。
ねじを締め付ける際には、ねじの頭部の工具穴にドライバー等の工具を挿入し、ドライバーの回転軸の軸方向が、ねじの進入方向(軸部が延びる方向)と同一方向となるようにねじを被締結部材に押し込みながら回転させる必要がある。換言すると、ドライバーの回転軸の軸方向とねじの進入方向の間の偏差が大きい場合や、被締結部材に対するねじの押し込み力が不足する場合には、ドライバーの先端が工具穴から外れて空転する、カムアウト現象が生じる。カムアウト現象は、ねじの頭部に形成された工具穴を変形させ、ドライバーによる回転を不能化させるという事態を招く虞がある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ねじ締め作業における作業負担の軽減を図るとともに、ねじの頭部に形成された工具穴の変形を防止することが可能なねじ回転工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明のねじ回転工具によれば、頭部に工具穴が形成されたねじを回転させて被締結部材を締結するために用いられるねじ回転工具であって、前記工具穴に対応した突部を有するドライバービットと、一組の挟持顎部と、該一組の挟持顎部を揺動させて、前記ねじの前記頭部を挟持させる挟持操作部と、前記ドライバービットを、前記ねじの進入方向と同一方向に延びるように支持するドライバービット支持部と、を有する挟持部材と、前記ドライバービット及び前記挟持部材を回転駆動する回転駆動装置と、前記挟持部材を着脱可能に保持し、前記回転駆動装置による回転駆動に対する前記挟持部材の空転を規制する保持部材と、を備えることにより解決される。
【0008】
上記構成によれば、ねじ回転工具は、回転駆動装置を有し、ねじは、回転駆動装置によって回転駆動されるドライバービット及び挟持部材によって回転される。したがって、ねじ締め作業における作業者の作業負担の軽減を図ることが可能となる。また、ねじは、ねじの進入方向と同一方向に延びるように支持されたドライバービットと、ねじの頭部を挟持するとともに、ドライバービットと共に回転駆動される挟持部材によって回転される。そのため、ねじの軸部が、ねじの進入方向と同一方向に向くように押し込まれるとともに、ねじの頭部に形成された工具穴と、ねじの頭部の外周部の双方に対して回転力が付与される。これにより、ねじのカムアウト現象の発生を効果的に抑制することができ、ねじの頭部に形成された工具穴の変形を防止することが可能となる。
【0009】
また、前記挟持操作部は、前記一組の挟持顎部の各々と一体に形成されて、前記一組の挟持顎部を揺動操作可能な一組の把持ハンドルであって、前記保持部材は、前記一組の把持ハンドルを前記ねじの前記進入方向と反対方向に収容可能な収容凹部を有し、前記収容凹部は、長軸及び短軸を有する長円形状を有し、前記長軸は、前記挟持部材が前記ねじを挟持した際の前記一組の把持ハンドルの挟持方向における外側の間隔より大きい長さを有し、前記短軸は、前記挟持部材が前記ねじを挟持した際の前記一組の把持ハンドルの前記挟持方向における外側の間隔より小さい長さを有しているとよい。
上記構成によれば、保持部材は、挟持部材を収容可能な収容凹部を有し、挟持部材の把持ハンドルを収容凹部に収容させることによって、簡単に、回転駆動装置の回転駆動に対して挟持部材が空転することを規制することができる。そのため、ねじの頭部に形成された工具穴の変形を防止しつつ、ねじ締め作業の作業性の向上を図ることが可能となる。
【0010】
また、前記収容凹部は、前記挟持部材を収容する開口端部と、該開口端部の奥側に位置する収容奥部を有し、前記長軸の長さは、前記開口端部から前記収容奥部に向かうとともに小さくなるとよい。
上記構成によれば、ねじ締め作業の際に、ねじを被締結部材に押し込むことによって、挟持部材によるねじの挟持力を強めることができる。そのため、カムアウト現象の発生を効果的に抑制することができ、ねじの頭部に形成された工具穴の変形を防止することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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