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公開番号
2025134329
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032174
出願日
2024-03-04
発明の名称
オリゴ糖の製造方法、及びオリゴ糖製造システム
出願人
学校法人東京農業大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12P
19/00 20060101AFI20250909BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】オリゴ糖の新規な製造方法等を提供すること。
【解決手段】オリゴ糖の製造方法であって、複数種のオリゴ糖から、製造するオリゴ糖を選択することと、選択したオリゴ糖の種類に応じて、複数種の炭素源から1つ以上の炭素源を選択することと、選択した炭素源と、ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種と、を接触させることにより、前記選択したオリゴ糖を生産することと、を含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オリゴ糖の製造方法であって、
複数種のオリゴ糖から、製造するオリゴ糖を選択することと、
選択したオリゴ糖の種類に応じて、複数種の炭素源から1つ以上の炭素源を選択することと、
選択した炭素源と、ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種と、を接触させることにより、前記選択したオリゴ糖を生産することと、
を含む、方法。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記製造するオリゴ糖が、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、及びゲンチオオリゴ糖から選択される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上の炭素源が、単糖又は二糖から選択される、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記選択した炭素源が、スクロース、マルトース、及びセロビオースから選択される少なくとも1種を含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記選択したオリゴ糖がフラクトオリゴ糖を含むとき、前記炭素源として少なくともスクロースが選択され、
前記選択したオリゴ糖がイソマルトオリゴ糖を含むとき、前記炭素源として少なくともマルトースが選択され、
前記選択したオリゴ糖がゲンチオオリゴ糖を含むとき、前記炭素源として少なくともセロビオースが選択される、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
複数種のオリゴ糖から選択されたオリゴ糖の種類に応じて選択される1つ以上の炭素源が添加され、添加された炭素源に対応する種類のオリゴ糖を製造する、
2種以上のオリゴ糖が製造可能なオリゴ糖製造システム。
【請求項7】
マルトースと、ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種と、を接触させることにより、イソマルトオリゴ糖を生産することを含む、イソマルトオリゴ糖の製造方法。
【請求項8】
ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
マルトースからイソマルトオリゴ糖を生産する、
イソマルトオリゴ糖製造システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、オリゴ糖の製造方法、及びオリゴ糖製造システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
オリゴ糖は、糖が複数個結合した構造を有し、整腸効果等を有する化合物である。多くのオリゴ糖は、微生物が産生する加水分解酵素の転移反応を用いて実施される。例えば、マルトースからイソマルトオリゴ糖、ラクトースからガラクトオリゴ糖、スクロースからフラクトオリゴ糖等のオリゴ糖が製造されている。
【0003】
これまでに、オリゴ糖を生産可能なカビ、及び酵母が報告されている。酵母は、一般的にカビと比較して増殖が速く、細胞形態が均一で培養が容易であるため、オリゴ糖生産に寄与する酵母を見出すことの産業的価値は高い。非特許文献1及び2は、フラクトオリゴ糖を生産可能な酵母として、ザラリア(
Zalaria
)属酵母を開示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Yoshikawa et al. J Appl Microbiol, 132(2), 1104-1111 (2022)
Yoshikawa et al. BMC Genomic DATA, 23(78), 1-7 (2022)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の非特許文献1及び2は、ザラリア属酵母がフラクトオリゴ糖を生産することを開示しているものの、酵母によるオリゴ糖の製造手法は未だ限定的である。
【0006】
本発明は、オリゴ糖の新規な製造方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、オリゴ糖生産酵母について鋭意検討の結果、ザラリア属酵母が複数種の異なる炭素源から複数種の異なるオリゴ糖を生産できることを見出した。これにより、本発明者は、これまでとは全く異なるオリゴ糖の製造方法、及びオリゴ糖製造システムを提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下の実施形態を含む。
[1]
オリゴ糖の製造方法であって、
複数種のオリゴ糖から、製造するオリゴ糖を選択することと、
選択したオリゴ糖の種類に応じて、複数種の炭素源から1つ以上の炭素源を選択することと、
選択した炭素源と、ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種と、を接触させることにより、前記選択したオリゴ糖を生産することと、
を含む、方法。
[2]
前記製造するオリゴ糖が、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、及びゲンチオオリゴ糖から選択される、
[1]に記載の方法。
[3]
前記1つ以上の炭素源が、単糖又は二糖から選択される、
[1]又は[2]に記載の方法。
[4]
前記選択した炭素源が、スクロース、マルトース、及びセロビオースから選択される少なくとも1種を含む、
[1]~[3]のいずれか1つに記載の方法。
[5]
前記選択したオリゴ糖がフラクトオリゴ糖を含むとき、前記炭素源として少なくともスクロースが選択され、
前記選択したオリゴ糖がイソマルトオリゴ糖を含むとき、前記炭素源として少なくともマルトースが選択され、
前記選択したオリゴ糖がゲンチオオリゴ糖を含むとき、前記炭素源として少なくともセロビオースが選択される、
[1]~[4]のいずれか1つに記載の方法。
[6]
ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
複数種のオリゴ糖から選択されたオリゴ糖の種類に応じて選択される1つ以上の炭素源が添加され、添加された炭素源に対応する種類のオリゴ糖を製造する、
2種以上のオリゴ糖が製造可能なオリゴ糖製造システム。
[7]
マルトースと、ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種とを、接触させることにより、イソマルトオリゴ糖を生産することを含む、イソマルトオリゴ糖の製造方法。
[8]
ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
マルトースからイソマルトオリゴ糖を生産する、
イソマルトオリゴ糖製造システム。
[9]
セロビオースと、ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種と、を接触させることにより、ゲンチオビオースを含むオリゴ糖、例えばゲンチオオリゴ糖を生産することを含む、オリゴ糖の製造方法。
[10]
ザラリア属酵母、ザラリア属酵母に由来する糖転移酵素、及び前記糖転移酵素を発現するよう形質転換された形質転換体からなる群より選択される少なくとも1種を含み、
セロビオースからゲンチオビオースを含むオリゴ糖、例えばゲンチオオリゴ糖を生産する、
オリゴ糖製造システム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オリゴ糖の新規な製造方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1及び2における薄層クロマトグラフィーの結果を示す。
実施例3における薄層クロマトグラフィーの結果を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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