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公開番号
2025136337
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034831
出願日
2024-03-07
発明の名称
肝細胞様細胞の製造方法及びその利用
出願人
国立大学法人徳島大学
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
5/071 20100101AFI20250911BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】肝細胞様細胞の製造方法等の提供。
【解決手段】肝芽細胞を肝細胞様細胞に分化させる工程を含む、肝細胞様細胞の製造方法であって、
当該工程において、肝芽細胞に緑色LEDを照射することを含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
肝芽細胞を肝細胞様細胞に分化させる工程を含む、肝細胞様細胞の製造方法であって、
当該工程において、肝芽細胞に緑色LEDを照射することを含む、方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
緑色LEDのピーク波長が、500~570nmである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
緑色LEDの照射条件として、
1日当たりの積算照度が、0.3~0.9J/cm
2
、
エネルギー密度が、8~40W/m
2
、
1日当たりの照射時間が、1~10分間、及び/又は
照射日数が5~15日間である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
さらに、幹細胞を肝芽細胞に分化させる工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
さらに、
幹細胞を内胚葉細胞に分化させる工程、及び
内胚葉細胞を肝芽細胞に分化させる工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法により製造された肝細胞様細胞。
【請求項7】
緑色LEDを照射されずに肝芽細胞から分化した肝細胞様細胞と比較して、
以下の(A)~(C)の少なくとも1つを満たす、肝細胞様細胞。
(A)α-1アンチトリプシン(AAT)遺伝子の発現量が1.1倍以上である
(B)オルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)遺伝子の発現量が1.3倍以上である
(C)塩化アンモニウム添加後24時間の細胞培養上清中のアンモニウムイオン濃度が、0.8倍以下である
【請求項8】
請求項6又は7に記載の肝細胞様細胞を含む、製剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、肝細胞様細胞の製造方法及びその応用技術等に関する。詳細には、肝芽細胞を肝細胞様細胞に分化させる工程において、肝芽細胞に緑色LEDを照射することを含む、肝細胞様細胞の製造方法及びその応用技術等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
重篤な肝疾患に対する治療方法としては、肝移植が一般的であるが、特に日本においては、ドナー不足の問題があることから、肝移植に代えて、細胞治療(細胞移植)の重要性が高まっている。
【0003】
これまでに、間葉系幹細胞を肝障害モデルマウスに移植する検討が行われているが、肝細胞への分化が不十分等といった課題が残されている。
また、幹細胞から肝細胞様細胞への分化誘導も、近年全世界中で行われているが、分化誘導された肝細胞様細胞の機能は、実際の肝細胞と比較して劣っていることが報告されており、これまでに物質添加又は遺伝子操作等による肝細胞様細胞の機能向上方法の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7078939号公報
【非特許文献】
【0005】
Surg Today 2021 Mar;51(3):340-349.
J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2021 Sep;28(9):705-715.
Hepatol Res 2018 Oct;48(11):926-936.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、肝細胞様細胞の製造方法等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、肝芽細胞を肝細胞様細胞に分化させる工程において、肝芽細胞に緑色LEDを照射することにより、肝細胞様細胞の機能が向上することを見出し、さらに改良を重ねた。
【0008】
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
肝芽細胞を肝細胞様細胞に分化させる工程を含む、肝細胞様細胞の製造方法であって、
当該工程において、肝芽細胞に緑色LEDを照射することを含む、方法。
項2.
緑色LEDのピーク波長が、500~570nmである、項1に記載の方法。
項3.
緑色LEDの照射条件として、
1日当たりの積算照度が、0.3~0.9J/cm
2
、
エネルギー密度が、8~40W/m
2
、
1日当たりの照射時間が、1~10分間、及び/又は
照射日数が5~15間である、項1又は2に記載の方法。
項4.
さらに、幹細胞を肝芽細胞に分化させる工程を含む、項1~3のいずれか1項に記載の方法。
項5.
さらに、
幹細胞を内胚葉細胞に分化させる工程、及び
内胚葉細胞を肝芽細胞に分化させる工程を含む、項1~3のいずれか1項に記載の方法。
項6.
項1~5のいずれか1項に記載の方法により製造された肝細胞様細胞。
項7.
緑色LEDを照射されずに肝芽細胞から分化した肝細胞様細胞と比較して、
以下の(A)~(C)の少なくとも1つを満たす、肝細胞様細胞。
(A)α-1アンチトリプシン(AAT)遺伝子の発現量が1.1倍以上である
(B)オルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)遺伝子の発現量が1.3倍以上である
(C)塩化アンモニウム添加後24時間の細胞培養上清中のアンモニウムイオン濃度が、0.8倍以下である
項8.
項6又は7に記載の肝細胞様細胞を含む、製剤。
【発明の効果】
【0009】
機能が向上した肝細胞様細胞の製造方法が提供される。また、機能が向上した肝細胞様細胞及び当該細胞を含む製剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
緑色LED照射プロトコルの概略図を示す。
細胞の顕微鏡写真及び細胞生存率の測定結果を示す。
肝細胞成熟マーカーであるアルブミン(ALB)及びα-1アンチトリプシン(AAT)の発現量を測定した結果を示す。
アンモニア代謝に関与する尿素サイクル遺伝子であるオルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)及びカルバミルリン酸合成酵素1(CPS1)の発現量を測定した結果を示す。
アンモニア代謝及びCYP3A4活性の測定結果を示す。
ROS(活性酸素種)活性の測定結果を示す。
PGC1αの発現量を測定した結果、並びにCa
2+
及びATPアッセイの結果を示す。
光受容体であるOPN3の発現量を測定した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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