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公開番号2025073872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023185004
出願日2023-10-27
発明の名称透気測定装置、透気測定方法、及び透気測定システム
出願人株式会社マルイ,国立大学法人徳島大学
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G01N 15/08 20060101AFI20250502BHJP(測定;試験)
要約【課題】コンクリート等の透気性を短時間で評価可能な透気測定装置を提供する。
【解決手段】透気測定装置(10)は、開口部(11b)を有するアタッチメント(11)と、開口部(11b)と連通した内部空間(13a)を有するシリンダー(13)と、内部空間(13a)の体積を変化させるピストン(14)と、内部空間(13a)の圧力を検出する圧力センサ(16)と、第1制御部(17)と、を備える。第1制御部(17)は、透気速度を算出し、透気速度に対応する空気流入量を特定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象物の表面に配置され、前記測定対象物に対向した開口部を有するアタッチメントと、
前記アタッチメントの前記開口部と連通した内部空間を有し、前記アタッチメントに固定されるシリンダーと、
前記シリンダーの内周面を摺動移動することで、前記内部空間の体積を変化させるピストンと、
前記アタッチメントの前記開口部を介して、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサと、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記測定対象物の表面に前記アタッチメントが密着した状態において、前記ピストンに引張力を加えて減圧した後のある時間における前記内部空間の圧力である第1圧力と、前記第1圧力が検出された時点から所定の測定時間経過後における前記内部空間の圧力である第2圧力との圧力差を算出し、前記圧力差を前記測定時間で除することにより、前記測定対象物の透気性を評価する指標である透気速度を算出し、
算出された前記透気速度と、前記内部空間が減圧されることで前記内部空間に流入する空気の流入量である空気流入量との相関関係を参照することで、前記透気速度に対応する空気流入量を特定する、
ことを特徴とする透気測定装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記圧力センサにより検出された前記内部空間の圧力、前記制御部により算出された前記透気速度、及び、前記制御部により特定された前記空気流入量のうち、少なくとも1つに関する情報を表示する第1表示部を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の透気測定装置。
【請求項3】
前記測定対象物の表面と前記アタッチメントとの間に配置され、前記測定対象物の表面に密着するガスケットを更に備え、
前記アタッチメントは、前記ガスケットを介して、前記測定対象物の表面に密着して配置されることを特徴とする請求項1に記載の透気測定装置。
【請求項4】
前記アタッチメントは、その外周面に前記開口部と連通した連通孔を有し、
前記圧力センサは、前記アタッチメントの前記連通孔に接続されることを特徴とする請求項1に記載の透気測定装置。
【請求項5】
前記相関関係に関するデータが記憶された記憶部を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の透気測定装置。
【請求項6】
前記圧力センサにより検出された前記内部空間の前記圧力、前記透気速度、及び前記空気流入量のうち、少なくとも1つに関する情報を通信装置へ送信する通信部を更に備え、
前記通信部は、前記通信装置に前記情報を表示させるためのデータを前記通信装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の透気測定装置。
【請求項7】
前記制御部は更に、
算出した前記透気速度が所定の閾値以上である場合、前記空気のリークが有ると判定することを特徴とする請求項1に記載の透気測定装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の透気測定装置を用いた透気測定方法であって、
前記測定対象物の表面に前記アタッチメントを配置する配置工程と、
前記ピストンに前記引張力を加えて前記ピストンを摺動移動させることで、前記シリンダーの前記内部空間を減圧する減圧工程と、
前記減圧工程の実行後に、前記ピストンを所定位置に固定させた状態で待機し始める待機開始工程と、
前記待機開始工程の後のある時間における前記内部空間の圧力である第1圧力を前記圧力センサにより検出する第1測定工程と、
前記待機開始工程の後において、前記第1測定工程を実行してから前記測定時間経過したときの前記内部空間の圧力である第2圧力を前記圧力センサにより検出する第2測定工程と、
前記制御部により前記第2圧力と前記第1圧力との差である前記圧力差を前記測定時間で除することにより、前記透気速度を算出する算出工程と、
前記制御部により算出された前記透気速度と、前記内部空間が減圧されることで前記内部空間に流入する空気の流入量である空気流入量との相関関係を参照することで、前記透気速度に対応する空気流入量を特定する特定工程と、
を含むことを特徴とする透気測定方法。
【請求項9】
前記第1測定工程及び前記第2測定工程にて検出された圧力、前記算出工程にて算出された前記透気速度、及び前記特定工程にて特定された前記空気流入量のうち、少なくとも1つに関する情報を第1表示部に表示する表示工程を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の透気測定方法。
【請求項10】
前記待機開始工程の後に、前記ピストンの固定を解除する待機終了工程を更に含み、
前記第1測定工程及び前記第2測定工程は、前記待機終了工程の前に行われることを特徴とする請求項8に記載の透気測定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、透気測定装置、透気測定方法、及び透気測定システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、多孔質材料の表層部の物質移動抵抗性を測定できる、簡素な透気試験装置等を用いる透気性測定方法が記載されている。
【0003】
非特許文献1には、コンクリート表面に装着したチャンバー内部を減圧した後、チャンバー内部の気圧が復圧するまでに要する時間を計測し、透気指数を求めるシングルチャンバー法が記載されている。
【0004】
非特許文献2には、コンクリート表面に密着させデシケーターの蓋の内部を減圧した後、コンクリート表面からの空気の流入により真空度が低下する時間を計測し、空気吸引速度を算出する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-72489号公報
【非特許文献】
【0006】
山崎順二,今本啓一,田中章夫,加藤猛,「透気性試験における繰返し測定および試験機の検定に関する検討」,コンクリート工学年次論文集,Vol.39,No.1,2017,p.1921-1926
国本正恵,湯浅昇,笠井芳夫,松井勇,「構造体コンクリートのコールドジョイント評価方法の提案」,日本建築学会大会学術講演梗概集,2000,p.433-434
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の一態様は、コンクリート等の透気性を短時間で評価可能な透気測定装置、透気測定方法、及び透気測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る透気測定装置は、測定対象物の表面に配置され、前記測定対象物に対向した開口部を有するアタッチメントと、前記アタッチメントの前記開口部と連通した内部空間を有し、前記アタッチメントに固定されるシリンダーと、前記シリンダーの内周面を摺動移動することで、前記内部空間の体積を変化させるピストンと、前記アタッチメントの前記開口部を介して、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサと、制御部と、を備える。前記制御部は、前記測定対象物の表面に前記アタッチメントが密着した状態において、前記ピストンに引張力を加えて減圧した後のある時間における前記内部空間の圧力である第1圧力と、前記第1圧力が検出された時点から所定の測定時間経過後における前記内部空間の圧力である第2圧力との圧力差を算出し、前記圧力差を前記測定時間で除することにより、前記測定対象物の透気性を評価する指標である透気速度を算出し、算出された前記透気速度と、前記内部空間が減圧されることで前記内部空間に流入する空気の流入量である空気流入量との相関関係を参照することで、前記透気速度に対応する空気流入量を特定する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、コンクリート等の透気性を短時間で評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態1に係る透気測定システムの構成を示すブロック図である。
実施形態1に係る透気測定装置の全体構成を示す図である。
実施形態1に係る透気測定装置によるコンクリートの透気性の評価の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係る透気測定装置によるコンクリートの透気性の測定の様子を示す図である。
実施形態1に係る透気測定装置によるコンクリートの透気性の測定時におけるシリンダーの内部空間の圧力変化を示すグラフである。
透気速度と空気流入量との相関関係を示す相関図である。
実施形態1に係る透気測定装置による空気のリークの検出処理の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係る異なる材質のガスケットを用いた場合の透気測定装置による測定時の圧力変化を示すグラフである。
実施形態2に係る透気測定装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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