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公開番号
2025137453
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2025031715
出願日
2025-02-28
発明の名称
組成物、ペースト状組成物、シート、金属張積層体、回路基板及びシートの製造方法
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人タス・マイスター
主分類
C08L
27/18 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】成形押し出し性が改善された組成物及びこれによって得られたシートを提供する。
【解決手段】ポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物であって、充填剤の表面を、窒素原子を含む官能基を有するシランカップリング剤で処理し、その処理量は、表面処理後の充填剤重量に対して0.1質量%以上、1.0質量%未満であり、下記条件1によるペースト押出成形を行った場合の押出圧が10N・mm
-2
以下である組成物。
<条件1>
ペースト押出成形は、室温で2時間放置したポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物からなる粉体70.0gと、加工助剤である炭化水素油13.3gとを、容量250mLのポリ容器に入れ、3分間混合し、2時間、25℃の恒温槽に放置した後、押出速度50mm/min且つ40℃の条件で、シリンダ径30mm、出口径5mm、リダクションレイショ36、ランド長27.5mm、且つ導入角48゜のダイを通して、ペースト押出を行い、ビード押出成形体を得る方法で行う。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物であって、充填剤の表面を、窒素原子を含む官能基を有するシランカップリング剤で処理し、その処理量は、表面処理後の充填剤重量に対して0.1質量%以上、1.0質量%未満であり、下記条件1によるペースト押出成形を行った場合の押出圧が10N・mm
-2
以下であることを特徴とする組成物。
<条件1>
ペースト押出成形は、室温で2時間放置したポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物からなる粉体70.0gと、加工助剤である炭化水素油13.3gとを、容量250mLのポリ容器に入れ、3分間混合し、2時間、25℃の恒温槽に放置した後、押出速度50mm/min且つ40℃の条件で、シリンダ径30mm、出口径5mm、リダクションレイショ36、ランド長27.5mm、且つ導入角48゜のダイを通して、ペースト押出を行い、ビード押出成形体を得る方法で行う。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
充填剤は、無機充填剤である請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記無機充填剤はシリカである請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記シリカを10~70質量%含む請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記シリカは(10GHzで測定したシリカの誘電正接)/(シリカの表面積(m
2
/g))の比が0.00001~0.00035である請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
前記シランカップリング剤はイソシアネート基またはアミノ基を有する表面処理剤である請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項7】
前記シランカップリング剤は3-イソシアネートプロピルトリエトキシシランまたは3-アミノプロピルトリエトキシシランである請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項8】
充填剤の含有量が、10~80質量%であり、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の含有量が20~90質量%である請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物を圧延して得られたシートの25℃、10GHzにおける誘電正接は0.01以下である請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項10】
ポリテトラフルオロエチレン樹脂の含有量が、30~50質量%であり、
充填剤の含有量が、50~70質量%であり、
シランカップリング剤の処理量は、表面処理後の充填剤重量に対して0.1質量%以上0.9質量%以下であり、
充填剤は、シリカであり、
シランカップリング剤は、イソシアネート基またはアミノ基を有する請求項1又は2に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、組成物、ペースト状組成物、シート、金属張積層体、回路基板及びシートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
高周波用プリント配線板において、伝送損失が小さい高周波用プリント配線板が求められている。このような高周波用プリント配線板において、フッ素樹脂フィルムを使用することが公知である(特許文献1等)。また、配線基板材料として充填剤を配合したフッ素樹脂を使用することについて、特許文献2、3に記載されている。
【0003】
さらに、特許文献4には、真球状シリカ粒子をフッ素樹脂に配合したフッ素樹脂組成物を回路用基板に使用することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-8260
特開昭63-259907号公報
特表2022-510017
国際公開2020/145133
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、成形押し出し性が改善された組成物及びこれによって得られたシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物であって、充填剤の表面を、窒素原子を含む官能基を有するシランカップリング剤で処理し、その処理量は、表面処理後の充填剤重量に対して0.1質量%以上、1.0質量%未満であり、下記条件1によるペースト押出成形を行った場合の押出圧が10N・mm
-2
以下であることを特徴とする組成物である。
<条件1>
ペースト押出成形は、室温で2時間放置したポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物からなる粉体70.0gと、加工助剤である炭化水素油13.3gとを、容量250mLのポリ容器に入れ、3分間混合し、2時間、25℃の恒温槽に放置した後、押出速度50mm/min且つ40℃の条件で、シリンダ径30mm、出口径5mm、リダクションレイショ36、ランド長27.5mm、且つ導入角48゜のダイを通して、ペースト押出を行い、ビード押出成形体を得る方法で行う。
【0007】
充填剤は、無機充填剤であることが好ましい。
前記無機充填剤はシリカであることが好ましい。
前記組成物は、前記シリカを10~70質量%含むことが好ましい。
前記シリカは、(10GHzで測定したシリカの誘電正接)/(シリカの表面積(m
2
/g))の比が0.00001~0.00035であることが好ましい。
【0008】
前記シランカップリング剤はイソシアネート基またはアミノ基を有する表面処理剤であることが好ましい。
前記シランカップリング剤は3-イソシアネートプロピルトリエトキシシランまたは3-アミノプロピルトリエトキシシランであることが好ましい。
【0009】
上記組成物は、充填剤の含有量が、10~80質量%であり、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の含有量が20~90質量%であることが好ましい。
前記組成物を圧延して得られたシートの25℃、10GHzにおける誘電正接は0.01以下であることが好ましい。
上記組成物は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の含有量が、30~50質量%であり、充填剤の含有量が、50~70質量%であり、シランカップリング剤の処理量は、表面処理後の充填剤重量に対して0.1質量%以上0.9質量%以下であり、充填剤は、シリカであり、シランカップリング剤は、イソシアネート基またはアミノ基を有することが好ましい。
【0010】
本開示は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物であって、下記条件1によるペースト押出成形を行った場合の押出圧が10.0N・mm
-2
以下であり、且つ、下記条件2によるピール強度試験を行った場合のピール強度が3N/cm以上である組成物でもある。
<条件1>
ペースト押出成形は、室温で2時間放置したポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填剤を含む組成物からなる粉体70.0gと、加工助剤である炭化水素油13.3gとを、容量250mLのポリ容器に入れ、3分間混合し、2時間、25℃の恒温槽に放置した後、押出速度50mm/min且つ40℃の条件で、シリンダ径30mm、出口径5mm、リダクションレイショ36、ランド長27.5mm、且つ導入角48゜のダイを通して、ペースト押出を行い、ビード押出成形体を得る方法で行う。
<条件2>
JIS C 6481-1996に準拠した方法で、ピール強度試験である90度剥離試験を行う。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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