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公開番号2025139358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038251
出願日2024-03-12
発明の名称選別精子集団の製造方法及び男性不妊症の診断補助方法
出願人国立大学法人京都大学
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類C12N 5/076 20100101AFI20250918BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】体外受精や人工授精における受精率を向上させる選別精子の製造方法、及び男性不妊症の効果的な診断補助方法を提供する。
【解決手段】選別精子集団の製造方法は、精子集団における含有率が低減することによって前記精子集団の受精率が向上する特定精子をサブ集団として含む第一の精子集団を準備する第一工程と、前記第一の精子集団から前記特定精子を除去することにより、前記第一の精子集団に比べて前記特定精子の含有率が低減された第二の精子集団を得る第二工程と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
精子集団における含有率が低減することによって前記精子集団の受精率が向上する特定精子をサブ集団として含む第一の精子集団を準備する第一工程と、
前記第一の精子集団から前記特定精子を除去することにより、前記第一の精子集団に比べて前記特定精子の含有率が低減された第二の精子集団を得る第二工程と、
を含む、
選別精子集団の製造方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記特定精子は、CD55、CCR3、CCR8、CD215、OPRD1、Lypd4及びICOSからなる群より選択される1以上のマーカー抗原を細胞膜表面に発現しているサブ集団である、
請求項1に記載の選別精子集団の製造方法。
【請求項3】
体外受精又は人工授精に用いるための選別精子集団を製造する方法である、
請求項1又は2に記載の選別精子集団の製造方法。
【請求項4】
次の(a)及び/又は(b):
(a)精子集団における含有率が低減することによって前記精子集団の受精率が向上するサブ集団である特定精子の、患者から採取された精子集団における含有率;
(b)患者から採取された精子集団に活性化処理又はカルシウム処理を施した場合における、前記活性化処理又はカルシウム処理の前と後での前記精子集団における前記特定精子の含有率の変化量;
を指標とする、
男性不妊症の診断補助方法。
【請求項5】
前記特定精子は、CD55、CCR3、CCR8、CD215、OPRD1、Lypd4及びICOSからなる群より選択される1以上のマーカー抗原を細胞膜表面に発現しているサブ集団である、
請求項4に記載の男性不妊症の診断補助方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、選別精子集団の製造方法及び男性不妊症の診断補助方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、人工授精における受精能を改善する方法として、授精または保存のために精液サンプルを利用するための最適な時間を決定するための方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-514772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、男性不妊症の原因については未だに不明な点が多いため、従来、体外受精や人工授精における受精率を向上させることは容易ではなかった。また、男性不妊症の診断において原因を特定できない場合もあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、体外受精や人工授精における受精率を向上させる選別精子集団の製造方法、及び男性不妊症の効果的な診断補助方法を提供することをその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る選別精子集団の製造方法は、精子集団における含有率が低減することによって前記精子集団の受精率が向上する特定精子をサブ集団として含む第一の精子集団を準備する第一工程と、前記第一の精子集団から前記特定精子を除去することにより、前記第一の精子集団に比べて前記特定精子の含有率が低減された第二の精子集団を得る第二工程と、を含む。本発明によれば、体外受精や人工授精における受精率を向上させる選別精子集団の製造方法が提供される。
【0007】
[2]前記[1]の方法において、前記特定精子は、CD55、CCR3、CCR8、CD215、OPRD1、Lypd4及びICOSからなる群より選択される1以上のマーカー抗原を細胞膜表面に発現しているサブ集団であることとしてもよい。[3]また前記[1]又は[2]において、体外受精又は人工授精に用いるための選別精子集団を製造する方法であることとしてもよい。
【0008】
[4]上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る男性不妊症の診断補助方法は、次の(a)及び/又は(b):(a)精子集団における含有率が低減することによって前記精子集団の受精率が向上するサブ集団である特定精子の、患者から採取された精子集団における含有率;(b)患者から採取された精子集団に活性化処理又はカルシウム処理を施した場合における、前記活性化処理又はカルシウム処理の前と後での前記精子集団における前記特定精子の含有率の変化量;を指標とする。本発明によれば、男性不妊症の効果的な診断補助方法が提供される。
【0009】
[5]前記[4]の方法において、前記特定精子は、CD55、CCR3、CCR8、CD215、OPRD1、Lypd4及びICOSからなる群より選択される1以上のマーカー抗原を細胞膜表面に発現しているサブ集団であることとしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、体外受精や人工授精における受精率を向上させる選別精子集団の製造方法、及び男性不妊症の効果的な診断補助方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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