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公開番号2025141149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040941
出願日2024-03-15
発明の名称インクジェットインク組成物
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250919BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】良好な発色性、良好な記録物の耐擦性、及び良好な目詰まり回復性を両立できるインクジェットインク組成物等を提供することを目的とする。
【解決手段】顔料と、6~8員環のラクタム環を有するラクタム類と、溶媒成分と、前記溶媒成分に溶解した水溶性ウレタン樹脂と、を含有し、前記顔料は、カルボキシル基が導入された自己分散顔料を含み、前記水溶性ウレタン樹脂の含有量は、インクジェットインク組成物の総量に対して、0.3質量%以上であり、前記溶媒成分が、水を含み、水系インクである、インクジェットインク組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料と、6~8員環のラクタム環を有するラクタム類と、溶媒成分と、前記溶媒成分に溶解した水溶性ウレタン樹脂と、を含有し、
前記顔料は、カルボキシル基が導入された自己分散顔料を含み、
前記水溶性ウレタン樹脂の含有量は、インクジェットインク組成物の総量に対して、0.3質量%以上であり、
前記溶媒成分が、水を含み、
水系インクである、インクジェットインク組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記水溶性ウレタン樹脂の含有量が、前記インクジェットインク組成物の総量に対して、0.3~3.0質量%である、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項3】
前記ラクタム類の含有量が、前記インクジェットインク組成物の総量に対して、0.5~5.0質量%である、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項4】
アセチレングリコール系界面活性剤を含有する、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項5】
前記アセチレングリコール系界面活性剤のHLB値が、6以下である、
請求項4に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項6】
前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が、前記インクジェットインク組成物の総量に対して、0.2~2.0質量%である、
請求項4に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項7】
カルボキシル基が導入された前記自己分散顔料の含有量が、前記インクジェットインク組成物の総量に対して、3~12質量%である、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項8】
前記水溶性ウレタン樹脂の酸価が、40~80mgKOH/gである、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項9】
ベタインを含有する、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項10】
吸収性記録媒体への記録に用いられる、
請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットインク組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、高速印刷時の性能を向上させることについて種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、被記録媒体の搬送方向と交差する方向に形成されたインクを吐出するノズルが、前記被記録媒体の印刷領域の前記交差方向をカバーするように形成されたラインヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、前記被記録媒体を乾燥する乾燥手段と、前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、制御手段と、を備え、前記インクは、コロイダルシリカを含み、前記制御手段は、前記インクが前記被記録媒体に付着した後、0.4秒以内にインクの乾燥を開始するように前記乾燥手段、または前記搬送手段を制御することを特徴とする、インクジェット記録装置が開示されている。特許文献1に記載のインクジェット記録装置を用いて印刷を行うことで、高速印刷を行った場合でも、記録媒体を正確にスタックできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-006556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発色性、耐擦性、目詰まり回復性の優れるインクの点で、未だ不十分であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、顔料と、6~8員環のラクタム環を有するラクタム類と、溶媒成分と、上記溶媒成分に溶解した水溶性ウレタン樹脂と、を含有し、上記顔料は、カルボキシル基が導入された自己分散顔料を含み、上記水溶性ウレタン樹脂の含有量は、インクジェットインク組成物の総量に対して、0.3質量%以上であり、上記溶媒成分が、水を含み、水系インクである、インクジェットインク組成物である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本実施形態で使用する記録装置の概略図である。
本実施形態で使用する記録装置の概略図である。
実施例の結果を示す表である。
実施例の結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0008】
1.インクジェットインク組成物
本実施形態のインクジェットインク組成物は、顔料と、6~8員環のラクタム環を有するラクタム類と、溶媒成分と、上記溶媒成分に溶解した水溶性ウレタン樹脂と、を含有し、上記顔料は、カルボキシル基が導入された自己分散顔料を含み、上記水溶性ウレタン樹脂の含有量は、インクジェットインク組成物の総量に対して、0.3質量%以上であり、上記溶媒成分が、水を含み、水系インクである。
【0009】
普通紙等の吸収性記録媒体に水系インクを用いて記録して記録物を得る場合、文字の細い線でも見やすくするようにするために、インクの発色性が高いことが好ましい。この点、自己分散顔料は、その表面に導入された親水性官能基が、普通紙などの吸収性記録媒体に含まれるカルシウム塩と反応することで、顔料が記録媒体の表面に留まり、浸透し難くなるため、一般に発色性に優れる傾向にある。一方で、記録媒体の表面に留まりやすい自己分散顔料は耐擦性が低く、例えば、ラインマーカでマークした際の擦りで剥がれる恐れがある。このような耐ラインマーカー性以外にも、記録部分が擦られた時に、インクが転写し、プリンタのローラーなどの部材や、別の記録媒体に転写し、汚染が生じ得る。このような汚染は、ライン方式のビジネスインクジェットプリンターなどの高速で印刷を実施するインクジェットプリンターにおいて特に顕著となる。
【0010】
この点、本実施形態のインクジェットインク組成物は、発色性に加えて耐擦性にも優れるカルボキシル基が導入された自己分散顔料とともに、溶媒成分に溶解した水溶性ウレタン樹脂を特定量含む。これにより、インクジェットインク組成物が記録媒体に吐出された後、水溶性ウレタン樹脂が表面に膜を形成するため、インクジェットインク組成物が記録媒体から剥がれにくくなり、記録物の耐擦性(耐ラインマーカー性)がさらに向上する。また、当該膜は、インク組成物が完全に乾燥する前に形成されやすいため、印刷直後からインクの転写が抑制できる傾向にある。
(【0011】以降は省略されています)

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