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公開番号2025141336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041222
出願日2024-03-15
発明の名称生物生息場構造体、生物生息場構造、生物生息場構造体の引き上げ方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類A01K 61/78 20170101AFI20250919BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 多種多様な生物に対応可能であり、容易に設置及び回収作業を行うことが可能な生物生息場構造体等を提供する。
【解決手段】 籠体5の内部であってマット7の上方には、複数の中空体9が充填される。中空体9は、例えば略円筒状の部材であり、例えば樹脂製や竹製である。なお、中空体9は、比重が1超の材料(竹の場合には含水により比重1以上とする)で構成される。複数の中空体9には、中空体連結用線材11が挿通される。すなわち、複数の中空体9が、中空体連結用線材11によって連結される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
生物生息場構造体であって、
籠体と、
前記籠体の内部に充填される中空体と、
前記籠体の底部と側方を覆うことが可能な透水性の被覆材と、
を具備し、
複数の前記中空体が中空体連結用線材によって連結されていることを特徴とする生物生息場構造体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記中空体連結用線材を引き上げることによって、複数の前記中空体を一括して前記籠体の内部から取り出すことが可能であることを特徴とする請求項1記載の生物生息場構造体。
【請求項3】
前記中空体は、長さ又は径の異なる複数の種類が混在することを特徴とする請求項1記載の生物生息場構造体。
【請求項4】
前記中空体は略筒状であり、側面において内部の空間と連通する孔が形成されることを特徴とする請求項1記載の生物生息場構造体。
【請求項5】
前記被覆材は、前記籠体の網目よりも目の細かいモジ網であることを特徴とする請求項1記載の請求項1記載の生物生息場構造体。
【請求項6】
前記被覆材は、前記籠体の下方に降ろした状態で仮固定され、
前記被覆材を引き上げることで、前記仮固定が解除されて前記籠体の側方を覆うことが可能であることを特徴とする請求項1記載の生物生息場構造体。
【請求項7】
前記被覆材の上方には上部枠材が固定され、
前記上部枠材には被覆材引き上げ用線材が接続され、
前記被覆材引き上げ用線材を引き上げることで、前記被覆材で前記籠体の側方を覆うことが可能であることを特徴とする請求項6記載の生物生息場構造体。
【請求項8】
前記籠体の内容積に対する、前記中空体の内部空間及び前記中空体同士の間の空間の総容積である空隙率が50%以上であることを特徴とする請求項1記載の生物生息場構造体。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の生物生息場構造体が水中に設置された生物生息場構造であって、
前記生物生息場構造体が水底に設置され、前記籠体を引き上げるための線材と、前記被覆材を引き上げるための線材の一部が水上に配置されることを特徴とする生物生息場構造。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の生物生息場構造体が水中に設置された生物生息場構造であって、
前記生物生息場構造体が水底から離れた状態で水中に吊り下げられ、前記籠体を引き上げるための線材と、前記被覆材を引き上げるための線材の一部が水上に配置されていることを特徴とする生物生息場構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚介類等の生息場となる生物生息場構造体等に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、水中における魚介類の生息場所を人工的に形成する人工漁礁の設置検討が進められている。例えば、籠体の内部に石材を充填した漁礁が提案されている。このような人工漁礁では、石材の隙間が、魚や、魚の餌となるエビやカニ、水生昆虫等の住処となる。
【0003】
一方、多数の生物種において、生物多様性を確保し、自然環境の体系的保全を図るために、まずは各生物種の分布状況を把握することが必要である。このような、生物のモニタリングを行う方法として、例えば、対象生物の通行可能な大きさの目合いが形成された網状部材により略籠状に形成された籠内に、石材を充填し、生物を捕捉する際には、袋状体の側面被覆部を拡げて籠体を覆う生物捕捉手段が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-57046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の捕捉手段では、籠内に多くの石材を充填するため、設置作業及び捕捉回収作業が容易ではない。例えば、陸上で籠内に石材を充填する場合には、水中に石材の充填された籠体を設置するためには、クレーン等が必要となる。また、水中に籠体を設置した後に、石材を人手で充填する方法もあるが、浅い水域でないと作業が困難である。
【0006】
また、漁礁を水中に設置した後に、内部に住み着いた生物を捕獲するためには、前述した袋状体で籠体を覆った状態でクレーン等によって陸上へ引き上げる必要がある。このため、揚重機を設置することが困難である小さな桟橋等から作業を行うことはできない。また、作業が大掛かりとなるため、例えば細かな頻度で定期的に生物の確認を行うことは困難である。このように、従来の方法では、設置及び回収作業性が悪く、設置できる水域にも制限がある。
【0007】
また、石材を充填すると、石材同士の空隙率はおおよそ20%以下となり、石材同士の隙間において、低酸素部が形成される。このため、例えば、ウナギのように酸素消費量の低い魚介は生息可能であるが、アユ、サケ、マス類、コイやフナ、ナマズ等のように、酸素消費量が高い魚介類は、隠れ場所として漁礁に住み着くことができない。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、多種多様な生物に対応可能であり、容易に設置及び回収作業を行うことが可能な生物生息場構造体等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するための第1の発明は、生物生息場構造体であって、籠体と、前記籠体の内部に充填される中空体と、前記籠体の底部と側方を覆うことが可能な透水性の被覆材と、を具備し、複数の前記中空体が中空体連結用線材によって連結されていることを特徴とする生物生息場構造体である。
【0010】
前記中空体連結用線材を引き上げることによって、複数の前記中空体を一括して前記籠体の内部から取り出すことが可能であることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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