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公開番号2025115598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010141
出願日2024-01-26
発明の名称植栽設置部付きベランダ構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/00 20060101AFI20250731BHJP(建築物)
要約【課題】ベランダ部の利用者が転落する危険を低減でき、植栽が配置されている箇所における排水性が良好であって、建物外面の見栄えが良好であって、ベランダ部への採光量や、利用者が得られる風景の開放感も良好な植栽設置部付きベランダ構造を提供する。
【解決手段】植栽設置部付きベランダ構造1は、ベランダ部10と、ベランダ部10よりも地上高が低く配置され、植栽が設置可能な植栽設置部20と、ベランダ部10の端部に接続し、かつ、植栽設置部20の床面21に接続する外壁垂れ壁部30と、ベランダ部10と植栽設置部20との間での人の移動を制限する移動制限部40と、を備え、植栽設置部20の床面21上には、溝状の排水溝23と、排水溝23を流れる水が流れ込む集水部24とを有し、集水部24に連通する排水経路50が外壁垂れ壁部30を貫通して、ベランダ部10の下方を通過する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ベランダ部と、
前記ベランダ部よりも地上高が低く配置され、植栽が設置可能な植栽設置部と、
前記ベランダ部の端部に接続し、かつ、前記植栽設置部の床面に接続する外壁垂れ壁部と、
前記ベランダ部と前記植栽設置部との間での人の移動を制限する移動制限部と、
を備え、
前記植栽設置部の床面上には、溝状の排水溝と、前記排水溝を流れる水が流れ込む集水部とを有し、
前記集水部に連通する排水経路が前記外壁垂れ壁部を貫通して、前記ベランダ部の下方を通過すること、
を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
請求項1に記載の植栽設置部付きベランダ構造において、
前記外壁垂れ壁部が接続する前記ベランダ部の端部には、パラペットが設けられておらず、
前記ベランダ部の床面は、前記外壁垂れ壁部が接続する前記ベランダ部の端部の側が低い勾配を有していること、
を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の植栽設置部付きベランダ構造において、
移動制限部は、前記ベランダ部の端部に設置された柵であって、施錠可能な扉が設けられていること、
を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の植栽設置部付きベランダ構造において、
前記集水部は、
前記集水部の外周の少なくとも一部に設けられて前記排水溝に接続されており、前記排水溝が接続する部位よりも低く凹んだ沈砂部と、
前記排水溝が前記沈砂部に接続する部位の高さ以下の高さ、かつ、前記沈砂部よりも高く形成され、前記排水溝との間に前記沈砂部を挟んで配置された島状部と、
を備え、
前記排水経路は、前記島状部に接続されていること、
を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の植栽設置部付きベランダ構造において、
前記排水経路の前記植栽設置部側には、夾雑物を回収する防塵部材が設けられていること、
を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の植栽設置部付きベランダ構造において、
植栽部には、植栽容器を固定する植栽容器固定部を有すること、
を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、植栽設置部付きベランダ構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建築物のベランダに植栽構造を隣接させて設ける技術が例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-002588号公報
「WITH HARAJUKU」 新建築2020年7月号 P42
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、居住者が過ごす屋内から、ベランダ部、さらに、その先端の植栽部に直接に接近できるので、植栽部へのアクセスは容易である。しかし、この植栽部を足掛かりにして、特に幼少者等が、植栽部のさらに室外側にあるベランダの手摺を乗り越えて、建物外に墜落する危険があった。
【0005】
また、特許文献2に記載の構成では、建物利用者が使用するベランダ部の先端部側(外側)に、そのベランダ部と略同じ高さで「第1の植栽スペース」が設けられ、そのさらに先端部側(外側)に、「第1の植栽スペース」よりも床の高さを低くした「第2の植栽スペース」が設けられている。この特許文献2の形態では、ベランダ部の手摺のすぐ前まで接近している「第1の植栽スペース」の植栽によって、ベランダ部への採光量や、利用者が得られる風景の開放感が減少することがある。
【0006】
また、特許文献2の形態では、ベランダ部の利用者が建物外に墜落する危険は少ない一方、植栽の選定や植え替え等の手入れ(メンテナンス)を行うためには、建物外側からゴンドラを利用したり、梯子や高所作業車等を利用したりする必要があり、作業性が悪いだけでなく、危険を伴う作業となり、費用も多額となる場合が多かった。
【0007】
また、特許文献1、2の双方とも、植栽部の排水構造に関する特段の工夫は開示されていない。したがって、大雨時には植栽部に雨水が溜まったり、あふれ出てしまったりするおそれがあった。また、仮に雨樋等を設置すると建物外面の見栄えが悪くなるおそれがあった。
【0008】
本開示の課題は、ベランダ部の利用者が転落する危険を低減でき、植栽が配置されている箇所における排水性が良好であって、建物外面の見栄えが良好であって、ベランダ部への採光量や、利用者が得られる風景の開放感も良好な植栽設置部付きベランダ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本開示の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0010】
第1の開示は、例えば、図1、図2等のように、ベランダ部(10、10B)と、前記ベランダ部(10、10B)よりも地上高が低く配置され、植栽が設置可能な植栽設置部(20)と、前記ベランダ部(10、10B)の端部に接続し、かつ、前記植栽設置部(20)の床面(21)に接続する外壁垂れ壁部(30)と、前記ベランダ部(10、10B)と前記植栽設置部(20)との間での人の移動を制限する移動制限部(40)と、を備え、前記植栽設置部(20)の床面(21)上には、溝状の排水溝(23)と、前記排水溝(23)を流れる水が流れ込む集水部(24)とを有し、前記集水部(24)に連通する排水経路(50)が前記外壁垂れ壁部(30)を貫通して、前記ベランダ部(10、10B)の下方を通過すること、を特徴とする植栽設置部付きベランダ構造(1、1B)である。
(【0011】以降は省略されています)

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