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公開番号2025118243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013456
出願日2024-01-31
発明の名称定着構造
出願人鹿島建設株式会社,西日本高速道路株式会社
代理人個人
主分類E04C 5/12 20060101AFI20250805BHJP(建築物)
要約【課題】優れた定着性能を発揮できる、繊維補強プラスチック製のロッド材の定着構造等を提供する。
【解決手段】定着構造1は、FRPロッド材3をコンクリート2内に定着するものである。定着構造1では、FRPロッド材3の先端部に、FRPロッド材3をコンクリート2に定着させるための定着部30が設けられ、FRPロッド材3の定着部30に隣接する一般部を囲むように、当該一般部の周囲のコンクリート2を拘束するためのスパイラル筋4が配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維強化プラスチック製のロッド材を硬化材内に定着する定着構造であって、
前記ロッド材の先端部に、前記ロッド材を硬化材に定着させるための定着部が設けられ、
前記ロッド材の定着部に隣接する一般部を囲むように、当該一般部の周囲の硬化材を拘束するための拘束材が配置されたことを特徴とする定着構造。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記ロッド材は、繊維強化プラスチック製の素線を撚り合わせたものであり、
前記定着部は、前記素線を解いて、当該素線の間に充填材を充填したものであることを特徴とする請求項1記載の定着構造。
【請求項3】
前記定着部は、前記ロッド材の先端部を折り曲げたものであることを特徴とする請求項1記載の定着構造。
【請求項4】
前記定着部は、前記ロッド材の先端部に定着治具を取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載の定着構造。
【請求項5】
前記拘束材は、スパイラル筋であることを特徴とする請求項1記載の定着構造。
【請求項6】
複数の前記ロッド材の一般部を囲むように、前記拘束材が配置されたことを特徴とする請求項1記載の定着構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維補強プラスチック製のロッド材の定着構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、軽量かつ高強度であり高い耐久性を有するFRP(繊維強化プラスチック)製のロッド材を、鉄筋等の鋼材の代替としてコンクリートの補強材に適用する事例が増えている。
【0003】
補強材に適用されるFRP製のロッド材のコンクリートへの定着構造として、特許文献1には、FRP製の素線を撚り合わせたロッド材について、その端部の素線を解いて房状とし、当該素線の間に充填材を充填することで拡径部を形成するものが記載されている。
【0004】
この定着構造では、ロッド材に引張力が生じた際、拡径部の根元側のコンクリートの支圧抵抗と、拡径部表面とコンクリートの間の付着抵抗によって、ロッド材の引張力を負担する。特許文献1では、拡径部を囲むようにスパイラル筋を設けることで、拡径部のめり込みによる拡径部周囲のコンクリートの割裂を防止し、定着力を向上させることも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6442104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の定着構造では、拡径部の根元側のコンクリートの負担が大きく、ロッド材に大きな引張力が作用すると、その支圧により拡径部の根元側のコンクリートが破壊する恐れがある。また素線を解いていない一般部については、定着に対する効果が期待しにくい点も課題の一つである。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、優れた定着性能を発揮できる、繊維補強プラスチック製のロッド材の定着構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための本発明は、繊維強化プラスチック製のロッド材を硬化材内に定着する定着構造であって、前記ロッド材の先端部に、前記ロッド材を硬化材に定着させるための定着部が設けられ、前記ロッド材の定着部に隣接する一般部を囲むように、当該一般部の周囲の硬化材を拘束するための拘束材が配置されたことを特徴とする定着構造である。
【0009】
本発明では、繊維補強プラスチック製のロッド材の先端部に定着部を設け、定着部に隣接するロッド材の一般部を囲むように、当該一般部の周囲の硬化材を拘束する拘束材を配置する。この定着構造では、定着部の根元側のコンクリートの支圧抵抗と、ロッド材の一般部の付着抵抗とでロッド材の引張力を負担するが、拘束材によりロッド材の一般部の周囲の硬化材を拘束することで硬化材の割裂を防止し、付着抵抗を容易に確保することができる。また、定着部の隣接位置で硬化材の割裂が防止されるので、支圧抵抗力も向上させることができる。
【0010】
前記ロッド材は、例えば繊維強化プラスチック製の素線を撚り合わせたものであり、前記定着部は、例えば前記素線を解いて、当該素線の間に充填材を充填したものである。あるいは、前記定着部は、前記ロッド材の先端部を折り曲げたものであってもよい。さらに、前記定着部は、前記ロッド材の先端部に定着治具を取り付けたものであってもよい。
ロッド材の先端部に上記の解撚拡径加工や曲げ加工を施したり、ロッド材の先端部に定着治具を取り付けたりすることで、ロッド材を確実に硬化材内に固定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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