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公開番号
2025143173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024163460
出願日
2024-09-20
発明の名称
ガスバリアフィルム、積層フィルム及び包装袋
出願人
ZACROS株式会社
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20250924BHJP(積層体)
要約
【課題】高湿度環境下における、引裂強度及び層間の接着強度の低下を抑制可能なアルミニウムフリーのガスバリアフィルムを提供する。
【解決手段】本発明の一態様によるガスバリアフィルムは、中間層と、前記中間層の一方の面に積層された第1層と、前記中間層の他方の面に積層された第2層とを有し、前記第1層及び前記第2層のそれぞれは、融点が230℃以下である液晶ポリマー、又は、前記液晶ポリマー及びイソフタル酸で変性されたイソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレートを含み、前記中間層は、ポリエステル樹脂を含み、前記ポリエステル樹脂は、多価カルボン酸成分と、ジエチレングリコール成分を含む多価アルコール成分との重縮合物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
中間層と、前記中間層の一方の面に積層された第1層と、前記中間層の他方の面に積層された第2層とを有し、
前記第1層及び前記第2層のそれぞれは、融点が230℃以下である液晶ポリマー、又は、前記液晶ポリマー及びイソフタル酸で変性されたイソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレートを含み、
前記中間層は、ポリエステル樹脂を含み、
前記ポリエステル樹脂は、多価カルボン酸成分と、ジエチレングリコール成分を含む多価アルコール成分との重縮合物であるガスバリアフィルム。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記多価アルコール成分は、ジエチレングリコール成分を1mol%~5mol%含む請求項1に記載のガスバリアフィルム。
【請求項3】
前記ポリエステル樹脂のガラス転移温度は、-10℃~40℃である請求項2に記載のガスバリアフィルム。
【請求項4】
前記ポリエステル樹脂は、テレフタル酸成分からなるジカルボン酸成分と、ジエチレングリコール成分、エチレングリコール成分、及び1,4-ブタンジオール成分を含むジオール成分からなる変性ポリエチレンテレフタレートである請求項3に記載のガスバリアフィルム。
【請求項5】
前記液晶ポリマーは、前記液晶ポリマーを構成するモノマー成分として、p-ヒドロキシ安息香酸成分及び6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸成分を含む請求項4に記載のガスバリアフィルム。
【請求項6】
前記第1層の厚さ、前記中間層の厚さ、前記第2層の厚さの比は、2~3:1:2~3である請求項5に記載のガスバリアフィルム。
【請求項7】
前記中間層の厚さは、10μm~30μmである請求項6に記載のガスバリアフィルム。
【請求項8】
温度40℃、相対湿度90%の環境下に30日間放置した後における、引裂強度の低下率は、1%以下であり、前記第1層及び前記第2層のそれぞれと、前記中間層との接着強度の低下率は、2%以下である請求項7に記載のガスバリアフィルム。
【請求項9】
前記第1層、前記第2層及び前記中間層が、共押出成形によりフィルム状に形成されている請求項8に記載のガスバリアフィルム。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のガスバリアフィルムと、
前記第1層又は前記第2層の表面に積層されたシーラント層とを有し、
前記シーラント層は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及び環状オレフィン系樹脂の1種以上を含む積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスバリアフィルム、積層フィルム及び包装袋に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、食品、医薬品等の内容物を収容する包装袋として、例えば、フィルムや紙等からなる基材層の内面に複数の層が積層された積層フィルムからなる包装袋が広く使用されている。このような包装袋に用いられる積層フィルムとしては、一般的に、内容物の変質や腐敗等を抑制し、それらの機能や性質を保持するために、水蒸気、酸素等、内容物を変質させる気体の進入を遮断するガスバリア性を有する積層フィルムが用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、基材層/第一接着層/ガスバリア層/第二接着層/シーラント層を、順次積層した積層フィルムを、該シーラント層を内面とし、シールしてシール部を形成してなる包装袋が開示されている。また、ガスバリア層が、アルミニウム蒸着又は無機酸化物を蒸着したポリエステルフィルムであることによりガスバリア性に優れ、香りの品質を長く保持することができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-5013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の積層フィルムでは、ガスバリア層が、アルミニウム蒸着したポリエステルフィルムやアルミ箔である場合が多く、このようなアルミニウムを含む積層フィルムは、製造や廃棄の工程でCO
2
の発生量が多くなり、また、廃棄の際の分別回収が難しいという問題がある。この問題に対して、ガスバリア層として、優れたガスバリア性を有する液晶ポリマーを用いることが考えられるが、液晶ポリマーフィルムは、引裂強度に欠けるため、ガスバリア層を、液晶ポリマーを含むガスバリア層とした場合、積層フィルムの引裂強度が低下する。また、接着層が水分により劣化し易い材料である場合、特に、高湿度環境下において、ガスバリア層と接着層との接着強度が低下し、接着層とガスバリア層が剥離する可能性がある。
【0006】
上記の点に鑑みて、本発明の一態様は、高湿度環境下における、引裂強度及び層間の接着強度の低下を抑制可能なアルミニウムフリーのガスバリアフィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によるガスバリアフィルムは、中間層と、前記中間層の一方の面に積層された第1層と、前記中間層の他方の面に積層された第2層とを有し、前記第1層及び前記第2層のそれぞれは、融点が230℃以下である液晶ポリマー、又は、前記液晶ポリマー及びイソフタル酸で変性されたイソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレートを含み、前記中間層は、ポリエステル樹脂を含み、前記ポリエステル樹脂は、多価カルボン酸成分と、ジエチレングリコール成分を含む多価アルコール成分との重縮合物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、高湿度環境下における、引裂強度及び層間の接着強度の低下を抑制可能なアルミニウムフリーのガスバリアフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態によるガスバリアフィルムの断面を示す模式図である。
一実施形態による積層フィルムの断面を示す模式図である。
一実施形態による包装袋の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において数値範囲を示す「~」は、別段の断りがない限り、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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