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公開番号2025123189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025018925
出願日2025-02-07
発明の名称積層体
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250815BHJP(積層体)
要約【課題】より良好な撥水性、滑り性、および摩耗耐久性を有する撥水層を備える積層体の提供。
【解決手段】基材と、前記基材上に位置する撥水層とを含む積層体であって、前記撥水層表面の窒素濃度が0.01原子%以上、10原子%以下であり、前記撥水層表面のフッ素濃度が5原子%未満である、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材上に位置する撥水層とを含む積層体であって、
前記撥水層表面の窒素濃度が0.01原子%以上、10原子%以下であり、
前記撥水層表面のフッ素濃度が5原子%未満である、
積層体。
続きを表示(約 3,400 文字)【請求項2】
前記撥水層表面のケイ素濃度が0.1原子%以上、50原子%以下である、
請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記撥水層表面のケイ素濃度が15原子%以上、25原子%以下である、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記撥水層は、下記式(1):
JPEG
2025123189000055.jpg
9
71
[式中:


は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、


は、2~10価の基であり、

Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり、
αは、1~9の整数である]
で表される化合物の硬化物である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】


は、R

-(R
S1

s1
-(SiR



s2
-(R
Ar

s3
-で表される基であり、


は、炭化水素基、下記A基又はB基であり、
A基及びB基は、下記式:
JPEG
2025123189000056.jpg
47
102
[式中:

51
は、それぞれ独立して、R
53
-(SiR
53

-R
61

ma
-で表される基であり、

61
は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、又はC
1-6
アルキレン基であり、

53
は、それぞれ独立して、炭化水素基またはR
51’
であり、

51’
は、R
51
と同意義であり、
maは、それぞれ独立して、1~5の整数であり、
ただし、R
51
中、R
51’
の数は20以下であり、

52
は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
naは、1~3の整数であり、

54
は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
nbは、1~5の整数であり、
zは、0又は1である。]
で表される基であり、

S1
は、それぞれ独立して、単結合、又は下記式:
JPEG
2025123189000057.jpg
33
134
[式中:


は、それぞれ独立して、C
1-12
アルキレン基、-R

-O-R

-、-R

【請求項6】
前記式(1)で表される化合物が、下記に示す化合物のいずれかである、請求項4に記載の積層体。
CH

-[Si(CH



O]
n1
Si(CH



-(CH


H1
-C(=O)NHCH

CH

CH

Si(OCH



CH

CH

CH

CH

-[Si(CH



O]
n1
Si(CH



-(CH


H1
-C(=O)NHCH

CH

CH

Si(OCH



[(CH



SiO)]

(CH

)Si-O-[Si(CH



O]
n1
Si(CH



-(CH


H1
-C(=O)NHCH

CH

CH

Si(OCH



[(CH



SiO)]
【請求項7】
n1は、それぞれ独立して、0又は1であり、
H1は、それぞれ独立して、8~40の整数であり、
H2は、それぞれ独立して、1~10の整数である、
請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
n1は、それぞれ独立して、5~100の整数であり、
H1は、それぞれ独立して、8~40の整数であり、
H2は、それぞれ独立して、1~10の整数である、
請求項6に記載の積層体。
【請求項9】
前記式(1)で表される化合物が、下記に示す化合物のいずれかである、請求項4に記載の積層体。
CH

CH

CH

CH

Si(CH



O(Si(CH



O)

Si(CH



CH

CH

CH

OCH

CONHCH

CH

CH

Si(OCH



(nは40~70の整数)
CH

CH

CH

CH

Si(CH



-(OSi(CH





-(CH



-OCH

-CONH-CH

C{CH

CH

CH

Si(OCH





(nは40~70の整数)
JPEG
2025123189000059.jpg
48
150
CH

Si(CH



O(Si(CH



O)

Si(CH


【請求項10】
前記撥水層は、式(1)で表される化合物と、下記式(2):
JPEG
2025123189000061.jpg
10
77
[式中:


は、少なくとも1つのエーテル性酸素原子を含有する炭素鎖であり、


は、単結合、または2~10価の基であり、

Si
は、式(1)で表される化合物におけるR
Si
と同意義であり、
α1は、それぞれ独立して、1~9の整数であり、
β1は、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表される化合物との混合物の硬化物である、請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ある種のシラン化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水撥油性を提供し得ることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、より良好な撥水性、滑り性、および摩耗耐久性を有する撥水層を備える積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、下記の態様を含む。
[1]
基材と、前記基材上に位置する撥水層とを含む積層体であって、
前記撥水層表面の窒素濃度が0.01原子%以上、10原子%以下であり、
前記撥水層表面のフッ素濃度が5原子%未満である、
積層体。
[2]
前記撥水層表面のケイ素濃度が0.1原子%以上、50原子%以下である、
項1に記載の積層体。
[3]
前記撥水層表面のケイ素濃度が15原子%以上、25原子%以下である、項1または項2に記載の積層体。
[4]
前記撥水層は、下記式(1):
JPEG
2025123189000001.jpg
9
71
[式中:


は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、


は、2~10価の基であり、

Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり、
αは、1~9の整数である]
で表される化合物の硬化物である、項1~3のいずれか一項に記載の積層体。
[5]


は、R

-(R
S1

s1
-(SiR



s2
-(R
Ar

s3
-で表される基であり、


は、炭化水素基、下記A基又はB基であり、
A基及びB基は、下記式:
JPEG
2025123189000002.jpg
47
102
[式中:

51
は、それぞれ独立して、R
53
-(SiR
53

-R
61

ma
-で表される基であり、

61
は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、又はC
1-6
アルキレン基であり、

53
は、それぞれ独立して、炭化水素基またはR
51’
であり、
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、より良好な撥水性、滑り性、および摩耗耐久性を有する撥水層を備える積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。尚、単に「有機基」と示す場合、1価の有機基を意味する。また、「2価の有機基」とは、炭素を含有する2価の基を意味する。かかる2価の有機基としては、例えば、有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。3価以上の有機基も同様に、有機基から所定の数の水素原子を脱離させた基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-30
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員環のヘテロシクリル基、5~10員環の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員環のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「加水分解性基」とは、加水分解反応を受け得る基を意味し、すなわち、加水分解反応により、化合物の主骨格から脱離し得る基を意味する。加水分解性基の例としては、-OR

、-OCOR

、-O-N=CR


、-NR


、-NHR

、又は-NCO(これら式中、R

は、置換または非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す)などが挙げられ、好ましくは-OR

(即ち、アルコキシ基)である。R

の例には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基などの非置換アルキル基;クロロメチル基などの置換アルキル基が含まれる。それらの中でも、アルキル基、特に非置換アルキル基が好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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