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公開番号
2025143274
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025093426,2021543234
出願日
2025-06-04,2020-01-24
発明の名称
ポリオール脂肪酸エステル担体組成物
出願人
グリーンテック・グローバル・プライベート・リミテッド
,
GREENTECH GLOBAL PTE, LTD.
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
17/24 20060101AFI20250924BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】本開示は、表面の改質を可能にする、スクロース脂肪酸エステル含有粒子(担体系)を用いて、セルロース系繊維材料を処理する方法を提供する。また、そのような表面を耐水性および/または耐油性/耐グリース性にすることを含む、方法を記載している。
【解決手段】開示される方法は、少なくとも1種の糖脂肪酸エステル(SFAE)と、ポリマー(例えば、ラテックス)とを組合せて、ミセル粒子を形成することと、セルロース繊維系の材料(例えば、パルプ)を含む基材に、そのような粒子を塗布して、とりわけ、成形物を形成することを提供する。SFAE、ラテックスおよび場合によっては鉱物または他の添加剤の組合せを含む組成物も開示される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
成形セルロース含有物品を生成する方法であって、
乳濁液またはスラリーをセルロース繊維の完成紙料に添加するステップであって、前記
乳濁液またはスラリーが、1種または複数のスクロース脂肪酸エステルおよび1種または
複数の担体粒子を含む、ステップと、
前記完成紙料を1つまたは複数のメッシュまたはスクリーンを通して水切りするステッ
プと、
鋳型中で混合物を製品に熱成形するステップと、
製品を鋳型から取り外すステップと
を含み、
前記製品が、前記乳濁液またはスラリーで処理していないセルロース製品と比べて、耐
水性、耐油性、および/または耐グリース性を示す、方法。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記製品が、ボール、プレート、ビン、パウチ、包装容器またはインサートである、請
求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記担体が、スクロース脂肪酸エステル、ポリマー、固体ラテックスポリマービーズ、
中空ポリマーシェル、樹脂ビーズ、顔料粒子、およびこれらの組合せからなる群から選択
される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記顔料粒子が、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン粘土、シリカ、シリケート
、タルク、マイカおよびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項3に記載の方
法。
【請求項5】
前記粒子が、生コーンデンプン、コメデンプン、小麦デンプン、バレイショデンプン、
もしくはタピオカデンプン顆粒、カラスムギ外皮、コメ外皮、粉砕ナッツ殻、またはこれ
らの組合せを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記粒子が、1種または複数のスクロースエステルでコーティングされ、水性乳濁液ま
たはスラリー中に分散されている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記水性乳濁液またはスラリーが、湿式成形より前に、総乾燥重量の約5%~約50%
の濃度で、セルロース繊維スラリーと混合される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記担体がポリマーであり、前記ポリマーが低いガラス転移温度を示す、請求項1に記
載の方法。
【請求項9】
前記ポリマーが、ラテックスである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記製品が、低減された粘着性を示す、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
[本開示の背景]
本開示は、一般に、繊維含有基材を処理することに関し、より詳細には、ラテックス等
のポリマーおよび場合によっては鉱物、例えば、そのような組合せを含有する組成物と組
合せた糖脂肪酸エステル(SFAE)を含む粒子を用いて前記基材を処理することに関す
る。また詳細には、本開示は、コーティング用の担体としての前記粒子の使用、ならびに
そのような基材から作製された成形物にバリア特性をもたらすために、担体コーティング
を塗布する方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来法において、セルロース繊維系の成形物を製造するための原材料には、小麦、小麦
稈、木材、サトウキビのバガス、ヨシ、およびエッジ用紙が含まれ得る。材料は、流体力
学パルプ化によりパルプ化されて混合物を形成し、次いで金属鋳型で硬化され得る。続い
て、これは、水溶性アクリル、ラテックス、樹脂またはEVA(酢酸ビニルエチル)を含
有するコーティング剤で表面処理され得る。
【0003】
過去10年間において、このような方法は、(a)わら、穀粒、廃棄物残渣およびデン
プンに富む植物を含む、無毒のもみ殻から成る原材料を精選するステップと;(b)もみ
殻から成る原材料を水で洗浄して、ほこり、土および混入物を除去するステップと;(c
)遠心分離により乾燥するステップと;(d)もみ殻から成る原材料を粉末にすり砕くス
テップと(e)粉末を付加的な予混合物および水とむらなく混合して、混合物を形成する
ステップであって、付加的な予混合物が特定の食用ガム、硫酸塩、硬酸、および処理剤を
含有し、特定の食用ガムが、ラテックス、ペクチンおよびタンパク質ゲルからなり、処理
剤が、特定の食用ガム、塩化カルシウムおよびミョウバンからなるステップと;(f)混
合物を製品に熱成形する(thermal form)ステップと;(g)製品を鋳型から取り外すス
テップと;(h)乾燥するステップを含むものである(例えば、引用によりその全てが本
明細書の一部をなすものとする、台湾特許公開第500746号明細書を参照されたい)
。
【0004】
近年の方法は、(a)アニオン性物質(例えば、ケイ酸アルミニウムおよび天然ワック
ス乳濁液)を含有する第1の補助剤ならびに非イオン性およびカチオン性物質(例えば、
フルオロケミカル系樹脂、ポリマー化合物、脂肪族ポリアミンおよびアルキルアクリルコ
ポリマー)を含有する第2の補助剤を使用し、パルプを別々に調製するステップと;(b
)パルプおよび第1の補助剤と水とを均一に混合し、パルプ予混合物を形成するステップ
と;(c)第2の補助剤とパルプ予混合物とを混合し、パルプ混合物を形成するステップ
と;(d)パルプ混合物を熱成形し、包装材料を形成するステップを含むものである(例
えば、引用によりその全てが本明細書の一部をなすものとする、米国特許出願公開第20
05/0211405号明細書を参照されたい)。
【0005】
近年の方法は、繊維系の基材/表面に、耐水性/耐油性をもたらすのに効果的ではある
ものの、より最近においては、フルオロケミカルの使用は、環境や健康上の懸念のために
厳しい監視下にある。このように、フルオロケミカルを使用することなく、セルロース繊
維系の成形基材にバリア性能(例えば、耐水性/耐油性)を達成できる組成物および方法
を使用することが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、とりわけ、そのような処理をされた表面に、耐水性および/または耐油性/
耐グリース性を付与する担体粒子を用いて成形表面を処理する方法に関する。開示される
方法は、少なくとも1種の糖脂肪酸エステル(SFAE)とラテックス等のポリマーとを
粒子形態に組合せて、セルロース系材料を含む基材にこのような粒子を塗布することを提
供する。このような組成物は、無機鉱物/顔料も含むことができる。
【0007】
一実施形態では、セルロース含有物品を生成する方法であって、乳濁液またはスラリー
をセルロース繊維の完成紙料に添加するステップであり、乳濁液またはスラリーが、1種
または複数のスクロース脂肪酸エステルおよび1種または複数の担体粒子を含むステップ
と;完成紙料を1つまたは複数のメッシュまたはスクリーンを通して水切りするステップ
と;鋳型中で混合物を製品に熱成形するステップと;製品を鋳型から取り外すステップと
を含み、製品が、前記乳濁液またはスラリーで処理していないセルロース製品と比べて、
耐水性、耐油性、および耐グリース性を示す方法が開示される。関連した態様にて、セル
ロース繊維の完成紙料には、小麦、小麦稈、木材、サトウキビのバガス、ヨシ、エッジ用
紙およびこれらの組合せからの繊維が含まれる方法に関する。
【0008】
一態様にて、製品は、ボール、プレート、ビン、パウチ、包装容器または挿入物である
。別の態様にて、担体としては、スクロース脂肪酸エステル、ポリマー、固体ラテックス
ポリマービーズ、中空ポリマーシェル、樹脂ビーズ、顔料粒子、およびこれらの組合せが
挙げられる。関連した態様にて、顔料粒子としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カ
オリン粘土、シリカ、シリケート、タルク、マイカおよびこれらの組合せが挙げられる。
【0009】
一態様にて、粒子は、生コーンデンプン、コメデンプン、小麦デンプン、バレイショデ
ンプン、もしくはタピオカデンプン顆粒、カラスムギ外皮、コメ外皮、粉砕ナッツ殻、ま
たはこれらの組合せを更に含む。別の態様にて、粒子は、1種または複数のスクロースエ
ステルでコーティングされ、水性乳濁液またはスラリー中に分散されている。
【0010】
一態様にて、水性乳濁液またはスラリーは、湿式成形(wet forming)より前に、総乾
燥重量の約5%~約50%の濃度で、セルロース繊維スラリーと混合される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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