特許ウォッチ

公開番号2025143805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043244
出願日2024-03-19
発明の名称微細化装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D21B 1/08 20060101AFI20250925BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】原料の微細化を効率よく行うことができる微細化装置を提供すること。
【解決手段】原料の投入口および排出口を有するケーシングと、ケーシング内に収納され、ブレードを有し、回転軸回りに回転して原料を微細化するローターと、ケーシング内の、ローターよりも投入口側の空間に空気を噴出する少なくとも1つのノズルを有する空気噴出部と、を備えることを特徴とする微細化装置。また、ノズルは、ケーシングの壁部に、ローターの周方向に沿って互いに離間して複数配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
原料の投入口および排出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内に収納され、ブレードを有し、回転軸回りに回転して前記原料を微細化するローターと、
前記ケーシング内の、前記ローターよりも前記投入口側の空間に空気を噴出する少なくとも１つのノズルを有する空気噴出部と、を備えることを特徴とする微細化装置。
続きを表示（約 760 文字）【請求項２】
前記ノズルは、前記ケーシングの壁部に、前記ローターの周方向に沿って互いに離間して複数配置されている請求項１に記載の微細化装置。
【請求項３】
前記ノズルは、前記ローターの回転方向に対して逆方向に空気を噴出する請求項１に記載の微細化装置。
【請求項４】
前記空気噴出部は、前記ノズルの単位時間当たりの空気の噴出量を調整する噴出量調整部を有する請求項１ないし３のいずれか１項に記載の微細化装置。
【請求項５】
前記噴出量調整部は、前記ノズルが間欠的に空気を噴出するよう前記ノズルへの流路の開閉を制御する開閉弁を有する請求項４に記載の微細化装置。
【請求項６】
前記空気噴出部は、前記ノズルの空気の噴出方向を調整する噴出方向調整部を有する請求項１ないし３のいずれか１項に記載の微細化装置。
【請求項７】
前記空気噴出部は、前記ノズルの前記ローターの周方向における位置を調整するノズル位置調整部を有する請求項１ないし３のいずれか１項に記載の微細化装置。
【請求項８】
前記ケーシングの内周面に設置されたライナーを有し、前記ローターの回転により前記ライナーと前記ブレードとの間に前記原料が移行して微細化され、
前記ノズルは、前記ケーシングの壁部に、前記ローターの周方向に沿って互いに離間して複数配置され、前記ローターの回転方向に対して逆方向に空気を噴出するものであり、
前記空気噴出部は、前記ノズルの単位時間当たりの空気の噴出量を調整する噴出量調整部を有し、
前記噴出量調整部は、前記ノズルが間欠的に空気を噴出するよう前記ノズルへの流路の開閉を制御する開閉弁を有する請求項１に記載の微細化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、微細化装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
古紙を粗砕する粗砕部、粗砕部で得られた粗砕片を解繊する解繊部、解繊部で得られた解繊物を平面上に堆積させる堆積部、堆積したウェブを加熱、加圧する加熱加圧部、加熱加圧部で得られたシートを所定の形状に裁断する裁断部、および得られたシートを回収するシート回収部を備えたシート製造装置が知られている。
【０００３】
上記解繊部としては、例えば、特許文献１に記載されているようなターボ式微粉砕機を用いることができる。特許文献１のターボ式微粉砕機は、原料入口部および粉砕製品出口部を有するケーシングと、ケーシングの内面に設けられたライナーと、ケーシング内で回転しブレード（刃）を備えたローターとを有する。回転しているローターの刃先とライナーとの間を原料が通過する際、原料が粉砕され、粉砕物が粉砕製品出口部から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１１－２７６９１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載されているターボ式微粉砕機では、ローターが有するブレードの刃先とライナーとの間の隙間は、比較的狭く、原料の大きさや投入量によっては、原料がローターとライナーとの間に順調に入っていかず、ローターの手前側で原料が滞留してしまうことがある。この滞留が生じてしまうと、原料の微粉砕を良好に継続して行うことができない。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の微細化装置は、原料の投入口および排出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内に収納され、ブレードを有し、回転軸回りに回転して前記原料を微細化するローターと、
前記ケーシング内の、前記ローターよりも前記投入口側の空間に空気を噴出する少なくとも１つのノズルを有する空気噴出部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、本発明の第１実施形態に係る微細化装置を備えるシート製造装置の概略を示す構成図である。
図２は、図１に示す微細化装置の縦断面図である。
図３は、図２中のＡ－Ａ線断面図である。
図４は、図２中のＢ－Ｂ線断面図である。
図５は、図２に示す空気噴出部が空気を噴出するタイミングのパターンの一例を示すタイムチャートである。
図６は、本発明の微細化装置の第２実施形態が備える噴出方向調整部を示す断面図である。
図７は、本発明の微細化装置の第３実施形態が備えるノズル位置調整部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明の微細化装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【０００９】
＜第１実施形態＞
図１は、本発明の第１実施形態に係る微細化装置を備えるシート製造装置の概略を示す構成図である。図２は、図１に示す微細化装置の縦断面図である。図３は、図２中のＡ－Ａ線断面図である。図４は、図２中のＢ－Ｂ線断面図である。図５は、図２に示す空気噴出部が空気を噴出するタイミングのパターンの一例を示すタイムチャートである。
【００１０】
なお、以下では、図１の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。また、図２の左側を「左」または「左側」、右側を「右」または「右側」と言うことがある。また、図１は、概略構成図であり、シート製造装置１００の各部の位置関係、向き、大きさ等は、図示のものに限定されない。また、図１において、粗砕片Ｍ２、解繊物Ｍ３、第１選別物Ｍ４－１、第２選別物Ｍ４－２、第１ウェブＭ５、細分体Ｍ６、混合物Ｍ７、第２ウェブＭ８、再生紙Ｓが搬送される方向、すなわち、矢印で示す方向を搬送方向とも言う。また、図１中の矢印の先端側を搬送方向における「下流側」、図１中の矢印の基端側を搬送方向における「上流側」とも言う。
（【００１１】以降は省略されています）

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