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公開番号
2025143430
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025113805,2024545729
出願日
2025-07-04,2023-09-08
発明の名称
磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス、磁気記録媒体基板、磁気記録媒体、磁気記録再生装置用ガラススペーサおよび磁気記録再生装置
出願人
HOYA株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C03C
3/091 20060101AFI20250924BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】高い剛性を有する磁気記録媒体基板用ガラスを提供する。
【解決手段】B
2
O
3
含有量が0.10モル%以上2.00モル%以下、Na
2
O含有量が1.00モル%以上6.00モル%以下、CaO含有量が0モル%以上1.00モル%以下、MgO含有量が14.00モル%以上の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラスが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
B
2
O
3
含有量が0.10モル%以上2.00モル%以下、
Na
2
O含有量が1.00モル%以上6.00モル%以下、
CaO含有量が0モル%以上1.00モル%以下、
MgO含有量が14.00モル%以上、
の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
B
2
O
3
含有量が0.10モル%以上2.00モル%以下、
Na
2
O含有量が1.00モル%以上6.00モル%以下、
CaO含有量が0モル%以上1.00モル%以下、
MgO、SrO、CaOおよびBaOの合計含有量(MgO+SrO+CaO+BaO)が14.00モル%以上、
の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス。
【請求項3】
Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量に対するNa
2
O含有量のモル比(Na
2
O/(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O))が0.350以上である、請求項1または2に記載のガラス。
【請求項4】
Li
2
Oを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項5】
Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量に対するLi
2
O含有量のモル比(Li
2
O/(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O))が0.600以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項6】
Na
2
O含有量に対するSiO
2
含有量のモル比(SiO
2
/Na
2
O)が50.0以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項7】
MgO含有量に対するNa
2
O含有量のモル比(Na
2
O/MgO)が0.080超である、請求項1~6のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項8】
比弾性率が35.0MNm/kg以上である、請求項1~7のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項9】
ガラス転移温度が700℃以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載のガラス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のガラスからなる磁気記録媒体基板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2022年9月8日出願のPCT/JP2022/033744の優先権を主張し、その全記載は、ここに特に開示として援用される。
続きを表示(約 3,800 文字)
【技術分野】
【0002】
本発明は、磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス、磁気記録媒体基板、磁気記録媒体、磁気記録再生装置用ガラススペーサおよび磁気記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ハードディスク等の磁気記録媒体用の基板(磁気記録媒体基板)としては、従来、アルミニウム合金製の基板が用いられていた。しかし、アルミニウム合金製基板については、変形しやすい等の点が指摘されている。そのため現在では、ガラス製の磁気記録媒体基板が広く用いられている(例えば特開2002-358626号公報(その全記載は、ここに特に開示として援用される)参照)。
【発明の概要】
【0004】
磁気記録媒体基板用ガラスには、高い剛性を有することが望まれる。これは、以下の理由による。
磁気記録媒体は、通常、パソコン等の機器に組み込まれているハードディスクドライブ(HDD)の内部に搭載される。HDD内部には、スピンドルモータの回転軸に複数枚の磁気記録媒体(磁気ディスク)が取り付けられ、HDDに組み込まれたアクチュエーターによって、HDD内部で高速回転している磁気記録媒体の磁気記録層へのデータの書き込みや磁気記録層からのデータの読み取りが行われる。このようなデータ書き込みや読み取のために磁気記録媒体が高速回転している際に磁気記録媒体が大きく振動することは、磁気ヘッドと磁気記録媒体表面とが衝突してヘッドクラッシュが発生する原因となり得る。HDDについては、磁気記録媒体1枚当たりの厚さを薄くし、より多くの磁気記録媒体をHDDに搭載させることにより記録容量を増大させることができる。しかし、一般に磁気記録媒体を薄くするために基板を薄板化するほど、高速回転時に磁気記録媒体が振動し易くなる傾向がある。そのような振動を抑制するためには、磁気記録媒体のガラス基板として、剛性が高く薄板化しても高速回転時に振動を生じ難いガラス基板を使用することが望ましい。かかる剛性の指標としては、例えば比弾性率を挙げることができる。
【0005】
以上に鑑み、本発明の一態様は、高い剛性を有する磁気記録媒体基板用ガラスを提供することを目的とし、一形態では、比弾性率が高い磁気記録媒体基板用ガラスを提供することを目的とする。
【0006】
本発明の一態様は、以下の通りである。
[1]B
2
O
3
含有量が0.10モル%以上2.00モル%以下、
Na
2
O含有量が1.00モル%以上6.00モル%以下、
CaO含有量が0モル%以上1.00モル%以下、
MgO含有量が14.00モル%以上、
の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス(以下、「ガラスA」と呼ぶ。)。
[2]B
2
O
3
含有量が0.10モル%以上2.00モル%以下、
Na
2
O含有量が1.00モル%以上6.00モル%以下、
CaO含有量が0モル%以上1.00モル%以下、
MgO、SrO、CaOおよびBaOの合計含有量(MgO+SrO+CaO+BaO)が14.00モル%以上、
の非晶質ガラスである磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラス(以下、「ガラスB」と呼ぶ。)。
[3]Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量に対するNa
2
O含有量のモル比(Na
2
O/(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O))が0.950以上である、[1]または[2]に記載のガラス。
[4]Li
2
OおよびK
2
Oを含まない、[1]~[3]のいずれかに記載のガラス。
[5]SiO
2
、B
2
O
3
およびAl
2
O
3
の合計含有量(SiO
2
+B
2
O
3
+Al
2
O
3
)が70モル%以上である、[1]~[4]のいずれかに記載のガラス。
[6]SiO
2
とB
2
O
3
との合計含有量(SiO
2
+B
2
O
3
)が58モル%以上である、[1]~[5]のいずれかに記載のガラス。
[7]SiO
2
とAl
2
O
3
【0007】
本発明の一態様によれば、高い剛性を有する磁気記録媒体基板用または磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラスを提供することができる。また、一態様によれば、上記ガラスからなる磁気記録媒体基板、およびこの基板を含む磁気記録媒体を提供することもできる。更に一態様によれば、上記ガラスからなる磁気記録装置用ガラススペーサを提供することができる。また更に一態様によれば、磁気記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[ガラス]
以下において、ガラスAおよびガラスBをまとめて単に「ガラス」とも記載する。また、以下の記載の中で、特記しない限り、ガラスAに関する記載はガラスBにも適用することができ、ガラスBに関する記載はガラスAにも適用することができる。ガラスAおよびガラスBは、磁気記録媒体基板用ガラスまたは磁気記録再生装置用ガラススペーサ用のガラスであり、非晶質ガラスである。非晶質ガラスとは、結晶化ガラスとは異なり、実質的に結晶相を含まず、昇温によりガラス転移現象を示すガラスである。一方、結晶化ガラスは製造工程が複雑である。また、磁気記録媒体基板に求められる高い平滑性を結晶化ガラスによって達成することは容易ではない。
また、ガラスAおよびガラスBは、非晶質の酸化物ガラスであることができる。酸化物ガラスとは、ガラスの主要ネットワーク形成成分が酸化物であるガラスである。
以下、上記ガラスについて、更に詳細に説明する。
【0009】
本発明および本明細書では、ガラス組成を、酸化物基準のガラス組成で表示する。ここで「酸化物基準のガラス組成」とは、ガラス原料が熔融時にすべて分解されてガラス中で酸化物として存在するものとして換算することにより得られるガラス組成をいうものとする。また、特記しない限り、ガラス組成はモル基準(モル%、モル比)で表示するものとする。
本発明および本明細書におけるガラス組成は、例えばICP-AES(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)等の方法により求めることができる。定量分析は、ICP-AESを用い、各元素別に行われる。その後、分析値は酸化物表記に換算される。ICP-AESによる分析値は、例えば、分析値の±5%程度の測定誤差を含んでいることがある。したがって、分析値から換算された酸化物表記の値についても、同様に±5%程度の誤差を含んでいることがある。
また、本発明および本明細書において、構成成分の含有量が0%。0.0%、0.00%または含まないもしくは導入しないとは、この構成成分を実質的に含まないことを意味し、この構成成分の含有量が不純物レベル程度以下であることを指す。不純物レベル程度以下とは、例えば、0.01%未満であることを意味する。
【0010】
<ガラス組成>
上記ガラスのB
2
O
3
含有量は、化学的耐久性および剛性向上の観点から、2.00%以下であり、1.80%以下であることが好ましく、1.50%以下、1.20%以下、1.00%以下、0.80%以下、0.70%以下、0.60%以下、0.50%以下、0.40%以下の順により好ましい。化学的耐久性が高いガラスは、耐酸性および/または耐アルカリ性が高いため、研磨、洗浄等において面荒れが生じ難く、ガラス表面の低粗さを実現しやすいため好ましい。研磨による低粗さ化を実現しやすい性能を、以下において、低粗さ化研磨性能と呼ぶ。上記ガラスのB
2
O
3
含有量は、耐衝撃性向上、熔解性および熱的安定性向上の観点から、0.10%以上であり、0.20%以上であることが好ましい。耐衝撃性が高いガラスは、切断、研削等の加工においてワレおよび/またはチッピングが発生し難いため好ましい。また、熱的安定性が高いガラスは、失透を生じ難いため好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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