TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025144562
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2025045939
出願日
2025-03-19
発明の名称
変異型ATF2タンパク質およびその用途
出願人
和歌山県
代理人
弁理士法人レクシード・テック
主分類
C12N
9/10 20060101AFI20250925BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 酢酸イソアミルの産生能が改善されたATF2タンパク質を提供する。
【解決手段】 本開示の変異型ATF2タンパク質は、酵母の野生型ATF2タンパク質のアミノ酸配列において、少なくとも1以上の変異を含み、
前記野生型ATF2タンパク質と比較して、酢酸イソアミルの産生能が向上している。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
酵母の野生型ATF2タンパク質のアミノ酸配列において、少なくとも1以上の変異を含み、
前記野生型ATF2タンパク質と比較して、酢酸イソアミルの産生能が向上している、変異型ATF2タンパク質。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記変異型ATF2タンパク質は、下記(Am)のアミノ酸配列からなり、前記野生型ATF2タンパク質と比較して、酢酸イソアミルの産生能が向上しているタンパク質である、請求項1に記載の変異型ATF2タンパク質:
(Am)下記(Am1)、(Am2)、または(Am3)のアミノ酸配列:
(Am1)野生型ATF2タンパク質(Awタンパク質)のアミノ酸配列において、基準ATF2タンパク質(Asタンパク質、配列番号1)における、27位、147位、187位、222位、250位、269位、290位、294位、301位、307位、340位、352位、398位、401位、410位、411位、468位、479位、481位、482位、483位、484位、および514位のアミノ酸残基からなる群から選択された少なくとも1つのアミノ酸残基と対応するアミノ酸残基に変異を有するアミノ酸配列;
(Am2)(Am1)のアミノ酸配列において、1~53個の挿入、付加、置換および/または欠失を有し、かつ、(Am1)の変異されたアミノ酸残基が維持されているアミノ酸配列;
(Am3)(Am1)のアミノ酸配列に対して、90%以上の同一性を有し、かつ、(Am1)の変異されたアミノ酸残基が維持されているアミノ酸配列。
【請求項3】
前記(Am1)のアミノ酸配列は、前記Awタンパク質において、前記Asタンパク質における、147位、290位、294位、352位、479位、481位、482位、484位、または514位のアミノ酸残基と対応するアミノ酸残基に変異を有する、請求項2に記載の変異型ATF2タンパク質。
【請求項4】
前記(Am1)のアミノ酸配列は、前記Awタンパク質において、前記Asタンパク質における、L27、E147、T187、F222、D250、E269、N290、S294、F301、E307、K340、D352、N398、F401、D410、R411、T468、S479、S481、A482、G483、A484、およびD514からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基と対応するアミノ酸残基に変異を有する、請求項2に記載の変異型ATF2タンパク質。
【請求項5】
前記(Am1)のアミノ酸配列は、前記Awタンパク質において、前記Asタンパク質における、E147、N290、S294、D352、S479、S481、A482、A484、またはD514のアミノ酸残基と対応するアミノ酸残基に変異を有する、請求項2に記載の変異型ATF2タンパク質。
【請求項6】
前記(Am1)のアミノ酸配列は、前記Awタンパク質において、前記Asタンパク質における、L27S、E147D、T187A、F222Y、D250V、E269D、N290K、S294R、E307K、K340R、D352N、N398S、F401L、D410V、R411S、T468A、S479A、S481L、S481R、S481H、S481W、S481M、A482C、A482P、A482V、G483H、A484G、およびD514Gからなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基と対応するアミノ酸残基の変異を有する、請求項2に記載の変異型ATF2タンパク質。
【請求項7】
前記(Am1)のアミノ酸配列は、前記Awタンパク質において、前記Asタンパク質における、E147D、N290K、S294R、D352N、S479A、S481L、S481R、S481H、S481W、S481M、A482C、A482P、A482V、A484G、またはD514Gのアミノ酸残基と対応するアミノ酸残基に変異を有する、請求項2に記載の変異型ATF2タンパク質。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の変異型ATF2タンパク質をコードする、変異型ATF2遺伝子。
【請求項9】
請求項8に記載の変異型ATF2遺伝子を含む、酵母。
【請求項10】
請求項9に記載の酵母を用いて、アルコール含有組成物を製造する製造工程を含む、アルコール含有組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、変異型ATF2タンパク質およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
清酒醸造において、酵母(Saccharomyces cerevisiae)は、アルコールだけでなく、吟醸香を形成する多くの香気成分を産生する。前記香気成分の産生量のバランスは、酵母の菌株によって異なる。このため、製品設計において、前記酵母の選択は、重要な因子である。
【0003】
清酒の吟醸香の成分としては、リンゴ様の香気成分として、カプロン酸エチルが知られている。また、前記吟醸香の別の成分として、バナナ様の香気を持つ酢酸イソアミルが知られている。このため、これらの吟醸香成分を高産生する酵母株の開発が行われている(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-309175号公報
特開昭62-006669号公報
特開2002-191355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記清酒が含有する酢酸イソアミルの産生には、ATF2遺伝子が関与していることが知られている。そこで、酵母株に対して、ATF2遺伝子を過剰発現させることにより酢酸イソアミルの産生能が改善された酵母株が作製されている。しかしながら、本発明者らは、ATF2遺伝子を過剰発現させても、その発現量に上限があり、酵母株の酢酸イソアミルの産生能の向上に限界があるとの課題を見出した。
【0006】
そこで、本開示は、酢酸イソアミルの産生能が改善したATF2タンパク質、前記ATF2タンパク質をコードする遺伝子、前記遺伝子を含む酵母、前記酵母を用いたアルコール含有組成物の製造方法、抽出物、食品組成物および化粧品組成物、ならびに前記酵母の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本開示の変異型ATF2タンパク質は、酵母の野生型ATF2タンパク質のアミノ酸配列において、少なくとも1以上の変異を含み、
前記野生型ATF2タンパク質と比較して、酢酸イソアミルの産生能が向上している。
【0008】
本開示の変異型ATF2遺伝子は、本開示の変異型ATF2タンパク質をコードする。
【0009】
本開示の酵母は、本開示の変異型ATF2遺伝子を含む。
【0010】
本開示のアルコール含有組成物の製造方法は、本開示の酵母を用いて、アルコール含有組成物を醸造する工程を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
和歌山県
変異型ATF2タンパク質およびその用途
23日前
中野BC株式会社
鎮痛用組成物
1日前
公立大学法人和歌山県立医科大学
組織の核酸の構成を解析するための解析プレート
10か月前
公立大学法人大阪
被験者候補抽出システム、被験者候補抽出装置、被験者候補抽出方法及びプログラム
6か月前
日東電工株式会社
フォトンアップコンバージョンフィルム、フォトンアップコンバージョンフィルムの製造方法、フォトンアップコンバージョン体、積層体およびエネルギー変換デバイス
2か月前
株式会社龍見商店
梅酢エキスを含む調味料
7か月前
有限会社橋本漆芸
ガラス瓶の漆調塗装及び加飾
1か月前
学校法人近畿大学
ミカン属植物の栽培方法
3か月前
個人
にんにくの熟成方法
4日前
個人
抗遺伝子劣化装置
1か月前
個人
細胞内探査とその利用
2か月前
雪国アグリ株式会社
単糖類の製造方法
17日前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
2か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
1か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
2か月前
島根県
油吸着材とその製造方法
15日前
宝酒造株式会社
アルコール飲料
26日前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
1か月前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
1か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ燃料製造方法
1か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
3か月前
株式会社豊田中央研究所
細胞励起装置
24日前
個人
有機フッ素化合物を分解する廃液処理法
11日前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
1か月前
テルモ株式会社
採取組織細切補助デバイス
1か月前
横河電機株式会社
藻類培養装置
1か月前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
16日前
株式会社村田製作所
濾過装置および濾過方法
16日前
公立大学法人北九州市立大学
微生物の検知方法
2か月前
株式会社ショウワ
キトサンオリゴマー分画方法
26日前
東ソー株式会社
免疫学的測定法
11日前
住友金属鉱山株式会社
連続発酵方法及び連続発酵装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る